第14話 今日のランチ
「ふたりとも、いらっしゃい。昨日ぶりだね」
「昨日ぶり、ちろちゃん」
「ちろちゃん、昨日ぶりだね」
米田さんとふたりはどうなるの不安だったが、
共通の旧友である、ちろちゃんがいたのは助かった
「ふたりとも、ありがとう。来てくれてうれしいよ」
「でも、迷惑じゃ」
「今は、わたしひとりだから、大丈夫だよ」
何か事情があるようだが、触れないでおいた・・・
「そういえば、ちろちゃん」
「何?真二くん」
「麻衣さんは、元気?」
「私も気になっていた」
米田さんが、合わせてくれた。
麻衣さんとは、ちろちゃんのお姉さん。
僕や米田さんにも年上になるわけで、よく可愛がってくれた。
「うん、元気だよ。お嫁に行ったけどね」
「僕らとそう変わらないよね?いつなの?」
「昨年だよ、21歳で結婚したかな・・・」
最近では、かなり早いと思う。
でも、詳しい事は訊かないでおいた。礼儀だろう。
「ふたりとも、社務所に来て。ごちそう作るから」
「また、チャーハン?」
米田さんを見ると、頷いた
同じことを考えているようだ
「まさか、炭水化物の取り過ぎはよくないから違うよ」
ホッとした・・・今日は、(昨日よりも)まともなものが、食せそうだ。
チャーハンは家庭で作る分には手軽だが、お店だ出すとなると、難易度が高くなる。
焼き飯との違いは、卵の有無が・・・いや、それだけじゃないな
「今日のランチはね、ずばり、ラーメンよ」
それも炭水化物だ・・・期待した僕がバカだった
間違っても、ごちそうではないが・・・
しかし、出前だったのが、救いか・・・多分・・・おそらく・・・
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