糞だらけ世界の転生したけど質問ある？

第2話

また同じような機械が出てきた。

「なぁ、この機械ってなんなの？｣

｢あぁ、私達天使協会が作った機械よ。まだまだ量産中。｣

天使協会って凄いのか。

また同じような手順をして、羊皮紙が出てきた。

＜ベリアルセット＞

｢良かったわね！強くてかっこいいやつよ！｣

良かった……この世界…案外糞じゃないかも……。

｢じゃあ……次はこの世界のルールよ！着いてきなさい！｣

有頂天な今、何を言われても許せそう。

俺はアリアと一緒になんかカフェっぽい所に来た。

｢ルールを説明するわよ。まず最初に、この世界では死んだら生き返られない。｣

……は？え、俺すぐに死ぬじゃねえか……。

｢でもパーティに治癒魔法を持ってる人がいると別よ。その人が魔力を消費して生き返らせてくれる。だからパーティには入るべきね！パーティはギルドで作れたり、入れたりするわ。この街のギルドは沢山あるけど、一通り見てから決めるべきね。中には寮がある所もあるから。｣

あっ……よかった…。

｢あと今から渡すこれ。｣

アリアからよく分からないブレスレット？を貰った。

｢それにはこの世界の名前や、個人情報が書かれているわ。あとそれを壊されたら死ぬから。｣

｢えぇ！？｣

｢でもそう簡単には壊れないわよ。研究の結果、どんなに高いところから落としても、機械を使って引きちぎろうとしても無理だったわ。｣

良かった……。

｢それから、この世界には様々な仕事があるわ。仕事に就きたかったら就いてもいいと思うわよ。｣

ふむふむ、仕事もあると。

｢後は、パーティに入る事ね。葉平には無理そうだけど。｣

｢うるさい。これでも友達はいたんだぞ。｣

｢あら、そうは見えないわね！｣

こいつ糞うぜえ。

｢まぁこれで終わりなんだけど、自分の名前を確認しておきなさいよ。じゃあね。｣

アリアはどこかへ行ってしまった。

一応地図はブレスレットで見れるらしいが不安でならない。

一応所持金等を確認しておこう。

（ふむ、所持金2000hか。hってなんだ？そこらへんも説明しても良かったと思うのだが。

自分の名前は……リヒトか。随分洋風な名前だな。）

地図を開き、ギルドを探す。とりあえず1番近いギルドへ歩く。

歩きながら街中の風景や店の場所を覚えていこうとしたが、沢山ありすぎて目が回る。

（あぁ、夢なら早く覚めてほしい……。暖かいお布団で寝たい…。）