第3話
昼休み。
我が校には給食はなく、購買か弁当を食べる。
せっかくだし葵衣と食べたいけど、友達と食べるのかな?
と、思ってた時期が私にもありました。
「…涼太くん、行こ」
――ッ!?
凄い視線を感じ、一気に教室内が静まる。
「………はい」
視線という名の圧力を掛けられた俺には、こんな返事しか返せなかった。
すたすたと葵衣の後ろを歩く。
到着したのは、あの場所だ。
葵衣が先に座り、隣をトントンと叩いて促す。
「……教室やったら恥ずかしいし」
と言いながら、肩に体重を掛けて俺にもたれる形になる。
――近い近い近い近い近い
すごい可愛い。可愛いすぎ。
なんかね、小動物的な可愛いさも兼ねてるんだよね。
そのとき、二の腕にも感触がある。
程よい感じの柔らかさ
――二の腕に押し付けてるやん!
あの胸にこんな感触が………
「ちょっ、葵衣!?」
我に帰った瞬間に、唇と唇が接着する。それだけでない。葵衣の舌が自分の口に入り込む。気づいた時には、自分の舌と絡み合い、葵衣の顔は見たことないほど真っ赤に染め上がっていた。
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