皮膚の日

拝啓、猫先生。

 鴨脚が色付き出したこの頃、お目にかかれて嬉しかったです。

 今日は暖かかったので、皆さん仲良く日向ぼっこをされていたのですね。木々の鳥たちのおしゃべりや草むらにいる虫の即興、鉄橋を走る電車の音など、河川敷は想像以上ににぎやかなのですね。

 しばらく暖かい日が続くようで、小春日和といったところでしょうか。

 先生たちを見ていると、自由にリラックスされていますね。

 猫は猫としてしか生きられない。

 暖かい日もあれば、寒い日もある。

 なればこそ、暖かな日を満喫せんと気持ちよく眠るのですね。

 わたしたち人は、今を充分生ききれていないのかもしれません。

 怠惰を貪っているように見える先生たちのほうが、よっぽど今を充足されているのですね。

 あまり眠れていないので、先生たちを見習いたいと思います。

 暖かい日が続くようですが、暦の上では冬ですので体調を崩されませんようお気をつけてくださいませ。  

                                                       敬具

 

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