コスモスの日
拝啓、猫先生。
すっかり秋風となり、朝夕は涼しくなりましたがいかがお過ごしでしょうか。
ここしばらく先生にお目にかかれて嬉しく思いました。
心より辛いときにしか出会えないのは、いささか寂しい気もします。いつもそうなのですが、猫先生は何もおっしゃいません。離れた草むらに寝そべって、時に遠くへ目を向けながら、気にかけていただきありがとうございました。
「世に悩みは尽きず、心は常に何か足らない。あるがままを受け止めて、これからどうしたいのか、成すべきことを成しなさい」
猫先生はいつも体現されていらっしゃいます。
相談するとき、八割はやると決めているもので、残り二割は同意や後押しを欲しているのだそうです。
猫先生は、残り二割も他力を求めず、自分で決めなさいとお教えくださいます。
自分で決めたことだけが、人生の糧になることをご存知だからなのですね。
自分で考え、自分で決め、その結果を受け止めまた明日を歩き出す。そのためにも叫ぶ朝、もがく昼、悩む夜があるのですね。
「一生、安心できる日々などないと受け止めよ」
猫先生はお教えくださいます。
私はまだまだ未熟者です。
次に会えるときは、楽しいときでありますよう願っています。また天気が崩れるそうです。秋の長雨にはお気をつけください。
敬具
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