ごまの日
拝啓、猫先生。
昨日の雨の寒さが嘘のように、暖かな日でしたがいかがお過ごしでしょうか。
たまに見かけるたびに、毛並みが変わったり、数が増えたり、餌付けされていたりする先生を拝見しましたが、一匹ではなかったのですね。
はやいもので、もう11月です。
来月は12月。
そのつぎは1月です。
13月じゃないんですよ。
はやいものです。
今年は嵐や天災が多かったですね。
多すぎて、なにがあったのか覚えきれない、そんな一年でした。
先生と出会って数カ月、わたしの中ではいろんなことが起きました。
一つひとつが必然で、起こるべくして起こったのでしょう。
たとえるなら、わたしの中で、嵐や天災が巻き起こっていたのです。
「感情的になってはいけない、あるがままを受け止めて、今日を楽しく生きよ」
という先生の教えを、すっかり忘れてしまっていました。
「寒いときはじっとまるまり、無駄に動かず、耐える」
心が寒いときもまた同じ、と先生は身をもって体現されていたにもかかわらず、怠ってしまい、挙げ句、あちこちにご迷惑をかけてしまいました。
不出来な愚弟で申し訳ありません。
また何かありましたら、お手紙書きます。
これから寒くなりますので、先生もお体にはお気をつけくださいますように。
敬具
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます