#2
「おはよ、隆久くん」
「今日は何なの?」
「わんこ!」
にこにこ笑いかけてくる幼馴染の美少女に俺は少し呆れながら返事をした。…美少女というのは少し違うな。ここで俺たちの紹介をさせてくれ。
俺の名前は常磐隆久(ときわ たかひさ)。この春、高校に入学したばかりの高校1年生である。そして当然のように俺について回る、女のような格好のこいつは、 中城恵流(なかじょう めぐる)。正真正銘、男である。 どんなに可愛くても、男なのである。
「わんこ…?」
「うん!隆久くんの後ろついて回るね!」
「…いつも通りじゃね?」
「やだ?」
クゥーンとか言い出しそうな上目使いに心臓が跳ねるのを無視して、俺は早足で学校へ向かった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます