物憂げな夜に

 窓に開いた虚空から

 口汚い罵倒を受けている夜

 私の仲間は湧いて出て

 自棄になってしまえと云ふ

 学生の時分ならそうしただろう

 明日の雑事や 昨日の疲労とか

 くだらないものを背負い込んだ今では

 とてもそんな気にならず

 死なないまでのぎりぎりの

 自傷を以て 糧とする

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