第八章

第八章

そのまましばらくして、翌日の未明には台風は去った。しばらくして、大雨も爆風も嘘のような、青空が広がった。

静岡県では西部方面で停電があったらしいが、少なくとも富士市は、深刻な被害は免れた。心配していた富士川の決壊もなかった。

ただ、電車が不通になるという被害は出た。

懍は、電車が開通するまで製鉄所にいてくれてよいからといったが、蘭は、申し訳ないのですぐ帰るといった。恵子さんに作ってもらった朝食を急いで食べ終えて、ただちに帰り支度を始めたところ、

「おはようございます!心配になって見に来ました!」

と、玄関先で声がした。

「あ、ブッチャーだ。」

杉三が言う通り、声の主は須藤聰だった。懍が資料の執筆をつづけながら、

「どうぞ、おあがりください。」

と応接室から声をかける。お邪魔しますと言って、聰は製鉄所の中に入った。

「おう、ブッチャー。無事でよかったよ。すごい台風だったねえ。まさしく爆弾の雨というのにふさわしい、雨台風だった。」

玄関先では杉三が出迎えた。

「なんだ、杉ちゃんが来てたのか。」

「おう、蘭も来ているよ。僕たち、富士川が決壊するといけないんで、こっちへ泊まらせてもらっただよ。」

「そうか、そうしたほうがいいかもしれないな。避難所生活はちょっと難しいもんな。知らない人同士で片寄せあって暮らすって結構きついから、安全なところがあるんだったら、できる限りいさせてもらったほうがいいよ。」

「そうだろう。戦争が絶えない地域ではとっくにそうしてるよな。自然災害の多い国だって同じことだろ。でも、蘭がさ、もう帰るって。迷惑がかかるから、長居をしてはいられないって。」

「いや、今は帰らないほうがいいと思うよ。なんでも、東名高速道路で、トラックが横転して、周りにいた車も巻き込まれたらしいんだ。今、東名は通行止めになっていて、ほかの道路がものすごく混んでいる。東海道線も運転見合わせのままだし、もうちょっと製鉄所にいさせてもらえ。」

「何!それは本当かい?」

これを聞きつけて、蘭がやってきた。

「そうですよ。蘭さん。タブレットのアプリで見てみてはいかがですか?全国ニュースでも報道されているほど、すごいことになっていますよ。」

聰がそういうので、蘭は、急いでタブレットを取り出して、テレビアプリを起動させた。とりあえず民放のニュースをつけてみたが、ちょうどヘリコプターで中継されている映像が映った。なんとも、東名高速道路の上空らしい。その映像からも、横転したトラックと、周りを走っていた乗用車三台が、映し出されていた。トラックだけではなく、乗用車三台も大破して、車とは思えない形になっている。

「わあ、すごいなあ。亡くなった人でも出たのだろうか。」

慌てて、アプリの音量を大きくし、ニュースをよく聞いてみると、トラックを運転していた人がなくなり、乗用車を運転していた人が重傷を負ったと言っていた。

「でも、通行止めになったのは、東名だけで、他の道路にはないわけですから、やっぱり帰りますよ。」

と、発言した蘭だったが、

「もう、蘭さんも鈍いですね。一つの道路が通行止めになったら、他はどうなるとおもいます?自動的に皆さん他を求めるでしょうが。富士市は主要な幹線道路も少ないんですから、あっという間に車で埋まって、押し合い圧し合いでふん詰まりです。そんな中でお宅に帰ったら、どうなると思いますか?道路を渡るだけで、何時間もかかってしまいますよ。だから、落ち着くまで、もうちょっとこっちにいる方が賢明ですよ。」

聰に説得されて、蘭はまた黙らざるを得なかった。

「そうだよ。部屋も空いているし、食事だって恵子さんもいるし、何も悪いことはしてないんだから、このタイミングで帰るにはまずいと思うけどね。」

「それに、食事に関しては、杉ちゃんなんかは、達人クラスなんですから、長居をしたことをしっかりお礼できれば、迷惑ではないですよ。」

杉三にも聰にもそういわれて、余計に辛くなってしまう蘭であった。

「理由はそういうことじゃなくてさ。」

「蘭は、なんかその態度から見ると、へっぴり腰で逃げようとしているんじゃないか?」

杉三がそういうので、ムキになった蘭は、

「逃げるって何からだ!」

と、怒りを込めていった。

「水穂さんから!」

杉三も負けじと返す。

「ちょ、ちょっと待って!ここで喧嘩はしないでください。俺からしてみれば、なんのことだかわからないので、ここで整理させてくださいね。まず、水穂さん、どうしているんですか。そこを説明してくださいよ。」

聰が急いで聞くと、

「寝てる。容体がわからない。」

杉三がぼそりと答えた。

「まあ、それはそうですが。それだけじゃわからない。いったい、昨日何があったんだよ、杉ちゃん。」

「だからね、台風が、静かになったあとでね、鈴花さんを含め馬鹿話をしていたら、水穂さんが、五分だけでよいから寝かしてくれといって、その通りにしたんだよ。五分して、起こしても起きないから、相当眠いんだなと思ってそのままにしていた。そうしたら蘭が矢鱈怒り出してさ。教授からは、ただ疲れているだけだから、ほっとけばいいんだと言われても聞かないでさ、疲れさせてどうするんだ、これ以上悪いことをしてはいけないから、急いで帰ろうなんていいだすのよ。」

「あ、なるほど。そういうことね。蘭さん、心配しすぎなんですよ。気にしないでいいんじゃないですか、そのうち目が覚めれば起きてくるでしょ。」

蘭からしてみたら、杉ちゃんもブッチャーもなんでそんなにのんきにしていられるのか、不思議で仕方ないのであった。

「ああして英雄的なことすれば誰だってつかれるよ。鈴花さんが、怖がって大暴れするのを止めたんだから。実際の戦闘だって、英雄は比較的短命だよな。」

「はい、確かに。俺の姉ちゃんもそうだった。大暴れして一段落したあとは、父ちゃんも母ちゃんも、血の気が失せた顔をしていた。」

「まあ、どこの家でもそうだよね。その辛さを共有する場がないのが、問題だが。で、ブッチャー、今日は何のようだ。」

杉三はいきなり話を切り替えたので、蘭は力が抜けてしまった。

「あ、ちょっと相談があってきたんだけどさ、先生、まだ執筆されているかな?」

「うん、多分缶詰だと思う。」

聰の質問に杉三も即答する。たぶん杉三の答え程正確なものはないというのは、聰も知っているので、すぐに想像できた。しかし、今回は相談したいことがあった。

「うーんそうか。じゃあどうしようかなあ。出直すわけにもいかんしな。次にこっちに来れるのも、いつかわからないんだよ。急ぎの注文があって、それが終わるころにはもう遅くなっちゃうよ。誰か代理で相談に乗ってくれる人いないかな?」

「そうか、じゃあ水穂さんも、もう起こすか。朝御飯の匂いがしても、目が覚めないほどよく寝たんだから、もう大丈夫でしょ。」

といって、四畳半の方へ動き始める杉三。

「おい!止めろ!大丈夫なんて言えるどころじゃないだろう!」

蘭は心配しすぎてそういったが、

「もう、蘭はこっちへ来ないでくれ。もし、大変なことになったら、僕らのほうからそういうから。蘭が心配すると、ろくなことがない!」

と、杉三に言われてしまう始末。

「何だそれ!僕が邪魔なんて!」

と、蘭が声を立てるが、

「蘭さんいいんじゃないですか?深刻化したのなら、青柳先生が黙ってないでしょ。缶詰状態になれれば、大丈夫ですよ。そんなに心配すると、また蘭がうるさいって苦情がでますよ。本当に俺から見ても、蘭さんは心配し過ぎなので、ちょっとこっちに来るのは遠慮してください。」

と、聰にまで言われてがっくりと肩を落とした。

「じゃあ、お邪魔します。俺も、相談しないと、困ったことになりますから。心配とか悩みができるってことは、ある意味忙しくないということなので、俺たちにとっては羨ましいくらいですよ。」

と、聰は玄関先で草履を脱ぎ、杉三に続いて、中に入って行ってしまった。

四畳半では水穂が静かに眠っていた。確かに顔つきは真っ白だけど、さほど悪いというようではなさそうである。

「おい!ちょっと起きてくれ!ブッチャーが来たよ。なんか相談があるんだってよ。」

杉三が肩を叩くと、ん、ん、と言いながら少し目が動いた。

「起きてくれよ!ブッチャーが来てるよ!」

もう一回肩を叩くと、やっと目が覚めてくれたらしい。右手で顔を拭いて、ちょっとばかり寝ぼけ眼でありながら、布団の上に座ってくれた。

「ごめん。なんだかひどく疲れてしまって。もう朝ご飯の時間はとっくにすぎてしまっただろうが、、、。」

「まあ、疲れたときは寝ればなんとかなるからね。それよりブッチャーが相談したいことがあるってさ。寝起きで悪いけどさ、ちょっと聞いてやってくれないかな。」

布団のわきには、申し訳なさそうな顔をして聰が座っていた。

「杉ちゃんもごめん、あの時、ウナギ屋さんのおじさんたちが紹介してくれた会場を借りて、展示即売会を開催する予定だったのだが、、、。」

「ああ、もしかしたら台風で取りやめか?」

「うーん。そうせざるを得ないかなあと思ってさあ。たぶん、台風の後で、みんな苦労しているのに、着物なんて贅沢なものの販売会はするななんていう人が、出るんじゃないかと思って。」

「商品を運ぶ道路が分断されたとか?例えば倒木で道路が不通になったとかですか?」

聰がぼそりというと、水穂も心配そうに聞いた。

「いや、そういうことはないんです。幸い、あの会場まで通じる道路は、電柱が倒れたとか、木が倒れたとかそういうことはありませんでした。なので、商品の運びだしなんかには問題ありません。でも、そうじゃなくて、販売するものの内容ですよ。例えば食べ物を販売するのなら、まだ倫理的にもよいことだと言えますが、多分着物と言いますと、贅沢品としてみる人も多いでしょうし、それでいて、この大災害の後ですから、そんなときに金持ちしか買えないものを販売するなんて、なんという無神経な呉服屋だと、変な評判でも立ってしまわないか心配でしてね。」

「なんだ、そんなこと、口に出していう人いないと思うけど?」

「いや、ダメなんだよ、杉ちゃん。インターネットの画面なんか見ればわかるけど、イベントの後になって、この店は無神経だと、変な書き込みをしてくる人が少なからずいるんだよ。そういうのは、嫌がらせとなるのかもしれないが、警察も手の施しようがないのが現状らしいから。それに一度インターネットに書かれると、駆除するのは非常に難しいんだって。犯人を特定するのが難しいからね。だから、口コミの重さが結構重要な呉服屋としては、何でも慎重にならなきゃだめなのよ。」

確かに、そうかもしれない。病院などであれば、口コミ投稿が多少悪評でも、経営を続けることが可能だが、呉服屋というものは、必要とする人が少ないものを売っているお店なので、直接的な売り上げにかかわってくる。

「まあ確かにそうだけどさ、そういうことがあったからと言って、イベントを取りやめるのも、無責任だと思うぞ。」

「無責任というか、周りの評価も非常に関わってくる商売なのでねえ。何か必要なものと一緒に販売するとかそういうことならまだいいが、そもそもそういうものを売る人が、呉服屋とくっつくことはまれだよね。」

「じゃあこうしたら?」

不意に杉三が提案した。

「思い切ってさ、売り上げを全部被災地へ寄付することにしたら?そうすれば、評判が上がって、これからの売り上げにつながるぞ。」

「そうだけどねえ、寄付するほど売り上げは望めないのが呉服屋だぜ。」

「じゃあ、売り上げを上げるために工夫しろ、工夫。」

「うーん、思いつかないよ、、、。」

聰は腕組みをした。

「いや、杉ちゃんの提案はよいと思いますよ。何でもそうだけど、考え次第では、禍を転じて福と為すことができますからね。」

「ええー、水穂さんまでそういうこと言うんですか。本当に世の中ってのは厳しいなあ。工夫なんて、何も思いつかないよ。大体こんな時に、着物なんて販売して、必要になるのかなあ。」

「できると思いますね。大体の人は、この大損害で落ち込んでいると思いますからね。その時におしゃれして出かけてみたら、意外に気分転換になるかもしれないし。たぶん、チャリティーコンサートなんかも盛んにおこなわれるでしょうから、それに参加するとき着用してもらう、という設定にしてみては?」

「おう、それいい!それでいこう。それを打ち出して販売してみよう。せっかくなら、ビラかなんか作ってもいいと思うよ。まあ、僕には文字は読めないけど。それでさ、好きではないけど、市役所なんかに置かせてもらえば、少しは目につくんじゃないの?字のうまさなら、水穂さんに頼めばぴかいちだぜ。」

「あ、ビラぐらいパソコンで作ればいいのでは?」

「ダメダメ。誠意をもって書くのなら、やっぱり手書きのほうがいい。本を出版するわけでもない限り、機械は使わないほうがいいよ。それに、お客さんだってそのほうが優しい人だと思ってくれるよ。」

やっぱり杉ちゃんは、機械が嫌いなんだなと聰は思ったが、確かに手書きというものは今は珍しいものだから、インパクトはあると考え直した。

「じゃあ、ビラの文面考えることから始めようか。杉ちゃんさ、悪いけど机の中から紙と鉛筆、出してくれないかな。下書きだから、レポート用紙でいいから。」

「あ、わかりました。俺が出します。」

水穂がそういうと、聰が急いで机の引き出しを開けた。開けてみると、A4サイズのレポート用紙と、几帳面に削られた鉛筆が出てきたので、それを取り出して、水穂に手渡す。

「よし、こういう感じで行こうぜ。近年は、豊かでありながら、不足ばかり考えられる時代になりました。先日の台風のような、想定外の大災害もしょっちゅう起きています。皆さんのストレスは山のようにたまり、それに反比例して吐き出す場が著しく減少するという時代です。こんな時こそ、いつもと違う自分になって、美術館やコンサートなど、心をいやしに着物でお出かけしてみませんか?と。」

「杉ちゃんすごいね、よくそんな文句が出てくるな。」

水穂はそう呟きながら、レポート用紙にその文句を書いていった。そこに出される流麗な文字は、単に字がうまいでは終われない、書道家にでもなれそうな、達筆な文字だった。

「本当に字がうまいですねえ。俺の字とは大違いだ。蘭さんなんかもっと下手だ。」

思わず聰がそう声をあげるほとである。

廊下では、部屋に入ってくるなと言われてしまった蘭が、一人縁側で、中庭に設置されている鹿威しが、カーンとなる音を聞きながら、へくちょい!と大きなくしゃみをした。風邪を引いた覚えもないので、誰かがうわさしたなと思う。そうなると、また杉ちゃんが馬鹿にしているのではないかと、思ってしまった。もういい加減にしろよ。いつまでたっても出てこないけど、何をやっているんだ!

我慢できなくなった蘭は、無理やり車いすを方向転換させて、四畳半のふすまに手をかけてしまった。

「えーと次は、日時と場所と、開催時間と、あと、大まかな値段を書いておくといいよ。着物は高いっていう先入観がただでさえ強いから、それを持たせないようにするために、何かと比較して書いたほうがいいよね。」

という、杉ちゃんの声が聞こえてくる。

「あ、そうだね。じゃあ、洋服と比較して書いたほうがいいですね。しまむらの洋服とかと比べてみようか。でも、僕も杉ちゃんも、ほとんど着物しか持っていないので、洋服の値段なんて、とっくに忘れてしまってますよね。」

「あ、俺も最近はそうなりましたが、前に買いに行っていた時は、安いもので数百円、高いものでも五千円しなかったな。」

「よし、いいぞブッチャー。それも一緒に表記しておこう。」

あれれ、会話しているのは、杉ちゃんとブッチャーだけではなくて、まさか水穂も?おい、杉ちゃん、無理矢理しゃべらせるなとさんざん言ったのに!なんで約束を守ってくれないんだ!

蘭は、思いっきりでかい音を立ててふすまを開けてしまった。中を覗いてまず気が付いたことは、しゃべっているだけではなく、

「あ、鉛筆も持ってる!」

と、いうことであった。

「何だよ。でかい声出して。そんなにおかしいのか?」

水穂が鉛筆を持った手を止めて、蘭のほうを見た。蘭は口に出したつもりはなかったのに、口に出してしまったのに初めて気が付いた。

「部屋へ入るなと言っただろ!蘭はうるさいんだよ!」

杉三がそういうが、蘭は反論できない。な、なんだ。もうだめなのではないかと思ったのに、ちゃんと起きて、しゃべるどころか、鉛筆も持って、紙に書くまでできたのか。

実をいうと蘭は、疲れ果てて昏睡に陥ったのだと思い込んでいたのである。

「蘭さん、心配しすぎもよくありませんよ。かえって損をするだけですから、もう、なるべく気にしないで、自分を落ち着かせる方法を考えてください。」

聰にもそういわれてしまって、

「すまん。」

としか、言葉が出なかった蘭であった。

「で、あとは何をかけばいいだろう?」

「そうだねえ。注意事項として、銘仙を改まった場所に着用するなとは明記してほしい。」

水穂は、当事者としてそうお願いしたが、

「いや、今回は良いかもよ。」

と、杉三が言った。

「今回は大災害の後なので、そういうことは気にせず、かわいさを優先させてあげようぜ。何より、かわいくなることで、みんなが前向きになることが一番の狙いだからねえ。」

これは、水穂には受け入れられない問題であったが、まあ確かに、羽二重のような高級生地では、まず近寄ってくれないことも確かだし、庶民の着物として普及している紬では、銘仙のようなかわいさはまるでないことも確かだった。逆を言えば、銘仙のような革新的な柄は、ほかの着物ブランドにはないものであった。

「そうかもね。書かなくてもいいかもね、、、。」

頭の中では歴史的な事情がばれたらどうしようと、不安になってしまうが、とりあえずそういう。

蘭としても、この発言をしたので、驚いてしまったのである。

「よし。これでいいや。じゃあ、ビラを作って配ろうや。」

「ビラ配りなら、俺ができます。書いていただければ大丈夫です。印刷も、コンビニのコピー機でできます。」

「ようし。宣伝はこれでなんとかなるや。そうしたら、あとは当日、商品の運びだしなんかもしなきゃならんね。それはやっぱ手伝い人が必要だよね。ブッチャー一人では大変だよね。僕らも手伝いたいが、車いすでは、、、。」

「おい、まさか水穂にはやらせるなよ。頼むぜ、杉ちゃん!」

思わず、口に出してしまう蘭。

「でも、人材が必要なことでもあるし、、、。青柳先生も、この前、だれか決まればお返事すると言っていたけど、缶詰め状態では、申し訳ないしなあ。」

聰が言う通り、返事を出してくれるというが、なかなかでなかったのであった。

「あ、いい人材がいた!」

杉三がでかい声で言った。


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