第五章

第五章

一方、製鉄所では、懍が資料の執筆を完了して、久しぶりに肩たたきをしながら、お茶を飲んでいたところだった。と思いながらも、今度は利用者のことを考えねばならず、華岡に報告もしなければならないなとまた万年筆を取る。

やれやれ、と思いながらも、また書く作業を開始した。そのうち、インクが切れたため、補充のインクを机の中から出し、万年筆を分解して、インクを補充する作業をした。たぶんきっとこういう作業もなくなっていくんだろうと思いながら、のんびりとインクを補充する。なんかきっと、のんきにこうして作業をするのも、ばかばかしいといわれるようになるんだろうが、そういわれないうちは、こうして堂々と作業をしていようと思っている。

「悪いねえ。わざわざ製鉄所に来させてもらっちゃって。」

「いいよ杉ちゃん。杉ちゃんが心配するのは、わかっているからさ。」

タクシーを降りながら、杉三と聰が話しているのだろう。声が聞こえてきた。

「ほんとほんと。ブッチャーわかってくれてありがとう。もう、蘭が本当にうるさいの。こないださ、水穂さんの前で五平餅食べたら、そんなことするなって怒られちゃった。僕としては、水穂さんの枕元に、食べられない五平餅を残して置いたら、かわいそうかなと思って、全部食べただけなのに、蘭ときたらそれがいけないことだってさ。まったくうるさいね。」

同時に運転手が杉三の車いすを地面に降ろしたのか、はい、舞度ありと声がした。そして、ブッチャーが運転手に礼を言い、車が走っていく音が聞こえてきた。

「まあ、蘭さんも頭が固いからね。蘭さんは、水穂さんに対して一生懸命思いを伝えようとしているんだよ。でも、やり方がわかんなくて衝突するんだよね。もうちょっと考え方を楽にしてくれたら、本人も周りも楽になるのになあ。」

「そうだよ。蘭にもっと言ってやってよ。さて、製鉄所に入ろうか。こんにちは!」

と、玄関の戸がガラガラと開いた。懍もある意味では貴重な存在だと思いながら、応接室を出た。

「こんにちは杉三さん。まあ、ごらんのとおり、忙しいさなかで、散らかっておりますが、どうぞおあがりくださいませ。」

「おう教授。久しぶりに来たよ。もう蘭は困るよ。いきたいからタクシー呼んでって、一生懸命頼んでも、水穂の邪魔になるからとか言って、呼んでくれないんだもん。」

「そうですか。蘭さんも頑固ですからね。でも確かに杉三さんがとった行動は間違いではありませんよ。中途半端に食べるよりは、完食したほうがいいかもしれませんしね。」

「そうだよな。とにかく中に入らせてくれ。水穂さんはどうしている?」

「あ、寝てます。」

懍が簡潔に答えると、

「大丈夫なんですかね。」

聰も心配そうに言った。

「たぶん起こせば、起きるんじゃないですか。今日は誰も来客はいませんから、ずっと寝ているでしょうし、さほど負担ではないと思いますよ。」

懍は二人を中に入らせて、玄関の引き戸を閉めた。

「先生、大丈夫でしょうかね。何回か心理療法家の方に来てもらったそうじゃないですか。もしかして、容体が悪くなったのに耐えかねて、うつになってしまったとか?」

「あ、そういうことではありません。そこだけははっきりしています。いたって精神状態は良好だと思いますよ。体調に関しては芳しくないと思いますけどね。」

聰が心配になってそう聞くが、懍はさらりと答えた。ということはさほど悪化したということではなさそうである。

「教授、会いに行っていい?」

「ああどうぞ。かまいませんよ。彼もそのほうが喜ぶのではないですか。一人で、部屋で寝ているって、結構寂しいものがありますから。」

「わかった、ありがとう。行ってきます。」

杉三はそう言って、四畳半のほうに向けて、移動していった。

「先生、その間に相談があるのですがお願いできないでしょうかね。」

聰は懍にそう話を持ち出した。実は、ちょっと必要なことが生じてしまったのである。

「いいですよ。お話聞きましょう。」

厳しい人であるが、誰かの話を拒絶しないのは懍ならではであった。二人は、そのまま応接室に行った。

「実はですね、今日、松田高校跡地の近くを通りかかった際、偶然老舗のうなぎ屋に入りましてね。その時に、そこの経営者のご夫婦が、こんなレンタルスペースを紹介してくれました。ここです。」

聰は、カバンからレンタルスペースくるりのパンフレットを出した。

「ああ、ここですか。訪問したことはないですが、名前は聞いたことがありますよ。確か都内から移民してきた方で、ご家族が少し障害のある方だったので、受け入れてもらうために建設したとか。」

パンフレットを眺めて懍はそういう。

「あ、先生もご存知でしたか。じゃあかなり有名なところだったのでしょうか?」

「ええ、僕は直接行ってはいないのですが、利用者が口にしていたことはありましたよ。折り紙の個展を開くとかで。もう、かなり前の話ですが。10年近く前かな。」

「そうですか。じゃあ、利用するときのルールも多少ご存知でしょうか?」

「と、申されますと?」

聰は、比較的早く話がつくかなと思い、懍にこう切り出した。

「今回、杉ちゃんと一緒に見学させてもらったんですが、利用させてもらうには、単独での使用が認められないというのです。どうしても複数人で利用しないとダメなんだそうです。」

「そうですね。あそこはそうなっていますよね。個人利用ではなく、団体利用でないと使えなかったような。」

ということはやっぱりそうだ。個人で楽器の練習とか、勉強などとして使うという使用法は認められていないようである。そこは、杉三と見学に行ったとき、受付係の若い女性からそう言われてしまった。

「今回、着物の展示即売をするために部屋を借りようと思ったんですが、俺、じゃない、僕が一人で行うという設定では利用できないようなのです。ほかに、公共会館などをあたっても全く貸してくれそうな場所がなくて。だから、この施設を借りるしかないのです。」

「そうですね。なかなか営利目的では、利用できる施設も限られると思いますよ。富士はそういうところは偏見の強い街だと思いますから。確か、お隣の沼津より厳しかったような。」

「ああ、そうなんですか。僕、事前に調査をしなかったのがいけませんでした。これからはちゃんとしますので、今回だけはお願いしたいのです。単独では利用できませんので、どなたか製鉄所の利用者さんに参加していただけないでしょうか。もちろん、参加費はしっかり出しますので。」

聰はしっかりと、自分の非を打ち出し、そのあとでお願いを言った。こういわなければ、お願い事はできないことくらい、知っていた。

「これからは、事前にしっかり調査をしてから、行動するようにしますから、申し訳ありません。お願いできないでしょうか。」

そういって聰は頭を下げる。

懍は少し考えて、

「わかりました。しっかり自ずの非を認めているようですし、対策も検討しているのなら、引き受けますよ。何も手を考えず、安易に他者を頼るような姿勢では認めませんが、そういうこともなさそうですしね。」

と、返答した。

「そうですか。ありがとうございます!今回は本当に申し訳ありません!二度とこういうことが起こらないようにしますので!」

「ええ、わかりました。では、誰かふさわしい人材を決めてからそちらへ連絡します。展示即売会は、いつ頃開催する予定ですか?」

「はい、来月の初頭くらいに開催しようと思っていますが。」

「わかりました。では、そのころには連絡いたします。しかし、その前に大掛かりな災害が発生すると思われますので、道路が分断されることのないようにお気を付けくださいませ。」

あれ、何のことだと思ったが、そういえば沖縄あたりで台風が発生したと、テレビでちらりと報道していたことを思い出す。

「そうでしたね。まあ、天気予報で見たけど、さほど大きな台風ではなさそうですし。」

「いいえ、最近は台風といえば激甚災害に必ずなると考えるほうが賢明かもしれませんよ。もう、気象の常識も通用しなくなったと、先日、気象庁に勤めている知人に聞いたことがありました。もう、夏から秋の季節は、危険期として、常時武装することを義務付ける可能性もあるでしょう。」

言われれば確かにそうだった。絶対あり得ないと思っていたが、前回の台風では、どこかでは空港として使われている人工島が、高潮で水没したとも聞いている。

「そうですね。じゃあ、富士市が壊滅しなかったらとしておきます。」

「そのほうが賢明ですね。すぐに結論は出すべきではありません。商売には多大な責任が伴うわけですから。」

聰の発言に懍もそういった。

同じころ。

「こないだはまずかったかな?蘭が、二度と本人の前で五平餅を食べてはいけないと言って怒っていたんだが、、、。」

「いいよ、杉ちゃん。蘭は少し気にしすぎだから。僕としては本当に気にしてないから、謝らなくても。」

水穂は布団の上に座って、杉三と言葉を交わしていた。

「そうだよね。蘭はうるさいよね。」

「本当だよ。それより杉ちゃん、またブッチャーさんが何か企画するの?」

「うん、こないだ沼津で展示即売会やったから、今回は富士でやりたいと言って張り切っていたよ。でも、場所がなかなかなくてさ。やっと見つけたのがレンタルスペースくるりというところだったけど、そこも手伝い人がいないと使えないらしい。」

杉三はちょっと不服そうに言った。杉三からしてみれば、この貸出条件は、非常に困ってしまったようだ。違法な使用をしないためにそうしているのだろうが、ある意味ではちょっと不便といえるかもしれない。

「展示会ね。一人では確かにやれないだろうね。誰か一人か二人、手伝い人はほしいよ。商品の運び出しとか、売り上げの計算などを手伝ってくれる人。」

「そうか、そういう人選か。僕にはできないな、、、。でも、飛び入り参加みたいな形で行ってみたいとは思っているんだが。ブッチャーの商売、なんか危なっかしくて。」

「はじめとはそういうもんだよ。もしそうなるのなら、僕も杉ちゃんについていくよ。久しぶりに外に出てみるのもいいだろうし。富士市内なら、さほど遠くないし。」

「本当?それはいいね。だいぶ前向きになったじゃんか。あの涼って人、結構役に立っているんだね。」

「そうだね。」

先日というか、初めて会った時に聞かされたセリフが非常に強烈で、今でも頭に焼き付いており、ことあるごとにそれを思い出して、このままではいかんと思うのだった。

「でも、杉ちゃん。その前に、すごい台風を乗り切らないと。」

「え、本当?そのくらいすごいの?」

たぶん家にテレビがないので、台風のことを全く知らないのだろう。昨日から天気予報で盛んに報道されている。特に危ないのは岐阜のほうで、静岡には直接来るわけではないけれど、やっぱり注意しなければならない。

「まあ、具体的な数字を言っても連想できないでしょうが、かなり猛烈な雨が降るらしいよ。

なんとも、伊勢湾台風と同じくらいの災害になるらしい。もっとも、ここは比較的高台で、雨は降りにくい地域だけどさ、杉ちゃんの住んでいるところは、かなりひどいのでは?」

「あ、ああそうか。雨がすごいと確かに富士川が決壊でもしたら大変だ。伊勢湾台風と言ったら、すごかったらしいもんね。なんでも、木に体をひもで縛りつけて、難を逃れた人もいたらしい。昔の話だけど。」

杉三たちの近隣には、日本でも有名な暴れ川としてしられる、富士川があった。最近は少ないが、昔はしょっちゅう決壊する川として有名であった。

「だから、蘭に、もし可能であれば、こっちに滞在していいと言ってある。前日くらいからこっちに来て、しばらく泊まってくれていいよ。幸い、昨日二人の利用者が帰ったので。」

まあ、ラッキーというかそうなのか、昨日、二人の男性利用者が、それぞれ高校と専門学校に復帰するといって、製鉄所を卒業していったのだ。

「教授も空いてる部屋があれば使ってくれていいって言ってたしね。」

「あ、部屋の空きはあるのね、じゃあそうしようかな。こういうときはお言葉に甘えてだよね。それに、最近の台風は家の中にいるよりも家を捨てたほうが安全という場合が多いし、僕みたいなのは、公民館に避難しても迷惑がられるだけだしね。」

水穂が提案すると、杉三はあっさりと肯定した。しかし、その顔を見ると、そのような提案は、初めて聞かされたようである。杉三の顔には、嘘もごまかしもないので、すぐにわかってしまう。

「なんだ、蘭から聞かなかったの?」

「知らない。特にそんな計画があったとは知らなかった。蘭のやつ、何かあれば製鉄所の話はしちゃだめだとか、そういうことばっかり言って、何も聞かされてないよ。」

まったく、蘭も変なことを言うもんだなあと思いながら、水穂はため息をつく。

「じゃあ、蘭にも言っておいて。迷惑をかけることを気にしすぎていたら、富士川の決壊は免れないかもしれないと。」

「おう!蘭に言っておく。ついでにもうちょっと人のいうこと聞くようにとも言っておくわ。」

「あ、悪いね。そこも伝えてもらいたいところだよ。」

水穂は、そういう蘭の気遣いこそ、本当に余分なのだとおもった。

蘭のほうは、いつも読んでいる岳南朝日新聞にも、テレビをつければどこのチャンネルも、今度やってくる台風が、甚大な被害をもたらす可能性があるとか、歴史的な大災害をもたらす可能性があると報道してばかりいるので、辟易していた。こんなこと報道されても、どうせ台風が行ったあとは、また政治家の反省話であふれかえるんだから、もう、必要ないのでは?と思ってしまう。

と、そこへインターフォンが五回なった。

「おーい、かえって来たよ。ブッチャーが、蘭によろしくってさ。お土産として、お菓子くれたから、持ってきた。」

やれやれ、杉ちゃん。また人に迷惑かけて。ブッチャーに余分なお金使わせてどうするんだよ。と、思いながら、

「はいよ、今行く!」

と、居間のテレビを消して、玄関先に行った。すると、杉三はもう玄関ドアを開けて、土間で待機している。

「こら、人の家に勝手に入ってくるなよ!」

「だって、そうしないといつまでたっても出てこないだろ。はい、これブッチャーが、お土産だって。」

杉三は車いすのポケットから、小さな箱を取り出した。蘭が受け取って、中身を調べてみると、せんべいだった。よかった、あまり大掛かりなものではなくて。せんべいごときでは、お返しをするにも、さほど高額なものでなくてよさそうだ。

「せんべいか。素朴なお菓子だな。それより杉ちゃん、今さっきテレビのニュースでやっていたが、明日は一日、外へは出ないようにね。なんとも、ものすごい大型台風がこっちへくるらしいから。特にこちらへ来るのは、明日の夕ご飯のころらしい。」

テレビを見ないというか、信用しない杉ちゃんなので、けっこう難癖をつけることが多く、ちょっと身構えてしまう蘭である。

「あ、そうだってね。なんでも伊勢湾に匹敵するらしいね。それでは富士川なんかが決壊するかもしれないよね。」

杉三の返事はこうだったので、思わず、杉ちゃんがどうしてこの情報を知っているのだ?と思った。だって、伊勢湾の下りは、数時間前にテレビのニュースで言っていた言葉であるのに。

「それならいいや。明日の夕方にひどいなら、危機一髪だった。明日の朝いちで、タクシーを呼んで製鉄所に泊めてもらおう。」

「何を言うんだ!それ杉ちゃんが思いついたのか?だったら究極の礼儀知らずだぞ!」

蘭は思わずそういったが、杉三はいたって平気な顔をして、

「水穂さんと青柳教授がそういってたよ。蘭さんには伝えておいたはずなのに、返事がないのはどういうわけだと?」

という。確かに、台風が来るので気をつけろと、青柳教授から電話をもらったことは事実である。その時に、もし、心配なら製鉄所で寝泊まりしてよいと確かに言っていた。でも、それは、ただの挨拶というか、社交辞令だったのではないかと蘭は思っていたのであった。

「それはね、本当にそうしろというわけじゃなくて、社交辞令と言って、親しみを込めたただの言葉だから、信用しちゃダメだよ。てか、それ、誰に聞いた?ブッチャーがそういっていたのか?」

「ブッチャーじゃなくて、水穂さんに聞いた。会場を決めた後に、ブッチャーが青柳教授に話したいことがあるからって、製鉄所によって行ったんだ。」

「それ、ブッチャーではなくて、杉ちゃんが無理やり行きたいから、行かせてくれとせがんだのでは?」

「もう、そんなことどうでもいいじゃないか。だって、会場を借りるのに条件が出ちゃってさ、ちょっと青柳教授に相談したくなったんだよ。ブッチャーが話している間、僕は水穂さんと話していて、その時に聞いたんだ。帰り際に教授にも聞いたが、蘭さんは返事がなくて困っていますと苦笑いしていたぞ。」

「杉ちゃん、でっちあげをするな!それに、こないだあれだけ悪いことをして、また会いに行くとはどういう神経をしているんだよ!」

「しらないよ。水穂さんは、何も気にしていないようだったよ。五平餅食べたことは。それに、明日台風が来るんだったら、もし富士川が決壊して、道路が冠水でもしたら大変だから、そうなる前に、製鉄所に泊めてもらおうぜ。」

「杉ちゃんは、本当に礼儀知らずだな。他人の家にのこのこいさせてもらうのは、マナー違反だよ。それに、もし、避難指示が出たら、公民館にでも行けば受け入れてくれるから、それでいいんだよ。」

と、一般常識的なことを言う蘭だったが、

「そうだけど、僕たちが公民館に避難したら、なんでこんな奴が来るんだなんていう人も少なからずいるし、公民館は遠いんだから、避難指示が出てさあ行こうって言っても、敏捷に動けなくて、途中で立ち往生ということもあり得るし。それで市の職員さんたちに迷惑かけたら、障碍者はやっぱり嫌な人っていう印象しか与えないだろ。それだったら、初めに被害の比較的少ないところへいさせてもらおう。そのどこが悪いというんだよ。」

杉三は、こういうときだけは論理的になった。

「そうだけどね。他人の家に転がり込むのは、少なくともいいことじゃないんだよ。そのせいで、家族仲が嫌悪になったりした例もあるでしょう?」

確かに、どこかの災害で、親戚などの家に避難させてもらったが、価値観の違いなどから内紛が生じたというニュースが報道されたことがあった。それも、現代社会の一つとして、受け入れなければならない事実でもあるが、、、。

「変なところで個人主義を持ち出すほうが悪いんだ。カールおじさんに聞いたけど、イスラエルでは空襲で家がなくて、親戚のお宅に長年居候することは珍しくないそうじゃないか。それとおんなじことやっていると考えればいいんだよ。」

「まあ確かにイスラエルは、しょっちゅう戦争をしているようなところだから、そういうこともあるのかもしれないけど、日本ではそうじゃないでしょ。そういうこともしっかり考えてから外国の例を持ち出しなよ。」

そうやって説明しても、次の一言でやっぱり杉三には通じないんだなとため息をついた。

「僕としてみれば、変なところで個人主義を持ち出して、かえって被害が大きくなるのに気が付いてないだけだと思うけどね。」

もう、杉ちゃんに従うしかないと思った。

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