第三章

第三章

数日後。また懍が学会に提出する資料の執筆をしていたところ、スマートフォンがなった。

「はい、青柳です。あ、華岡さん。どうされたんですか?」

「ええ、ちょっとお願いなんですけどね。うまく言えないので、直入に言いますが、先生、製鉄所に今、空き部屋はありますか?」

「はい、ございますよ。と言っても一つだけですけど。」

華岡の質問に懍はそのまま回答した。

「近いうちに、新規で利用を希望している人はいますか?」

華岡がそう質問してきたので、

「今のところおりません。」

と、答える。

「一人、預かってもらうわけにいかないでしょうかね。若い女性なんですが、現在高校三年生です。ほら、先日新聞にも掲載されていましたけど、松田高校が廃校になりましたね。その生徒の一人なんです。あの高校に通っていた生徒は、全員新しい高校へ移籍していますが。」

あ、なるほど。その通りなら、松本麗子も別の高校に移ったのか。まあ、彼女の両親の態度などを想像すると、きっと迅速に行動したと思うので、直ちにそのような処置がとれただろうなと予測できた。

「その中でですが、一人の女子生徒が、新しい高校に行くことはできたものの、そこへなじめなくて、また暴力沙汰を起こしたそうなんですよ。今、休学しているそうですが、なんとも最近彼女のお兄さんが入院してしまって、家の中に一人でいるのも心配だと、ご両親が相談に見えられましてね。お兄さんの看病に専念したいという要望もあり、彼女を預かっていただくわけには、、、。」

そうなると、その女性は松本麗子ではなかった。麗子にはお兄さんという存在はいないので。

「あ、わかりました。で、彼女の名前は?」

「はい、茂木鈴花という女性なんですが。鈴の花と書いて鈴花です。」

またきらびやかな名前。それこそ過保護の象徴のようなものだと懍はため息をつく。

「そうですか。分かりました。じゃあ、近いうちに連れてきてくれて結構ですよ。」

「ありがとうございます。ですが、彼女のご両親も非常に心配されていましたが、茂木鈴花は発達障害の傾向があるようです。今回新しい学校になじめなかったのもそれが原因だと思われます。障害としては、かなり重度なようで、御両親も学校の先生方も非常に困っているようなのです。そのせいで支援施設などに相談しても、ほとんど断られているようでして。先生は受け入れていただけるでしょうか?」

「ええ、かまいません。そのような称号は特権身分でもなんでもありませんので、たやすく口にしてはなりませんよ。華岡さん。」

改めて、生徒を叱責するように華岡を叱責した。

「あ、そうですけど、そういう障害なんですから、ちょっと手加減をしないといけないかなと、、、。」

電話で口ごもる華岡に、

「そんな必要はありません!そのような意識を与えるのではなく、必要以上に厳しく接しなければなりませんよ!」

と、また懍はしかりつけた。

「はい、すみません、、、。」

「警察の人間がそのような態度をとってどうするんです?だから日本の警察はだめだといわれるんじゃないですか。こちらも準備しておきますから、交渉が決まり次第、連れてきてくれて結構です。その時に決してやさしい印象を与えてはなりません。必要があれば力づくで抑えてくれても結構です。その処理はこちらでいたしますので。」

「わ、わかりました!彼女の御両親にもそう伝えて、明日そちらに伺います!」

華岡は、懍の厳しい口調に閉口して、渋々電話を切った。

ちょうど、廊下を歩いていた水穂は、このやり取りを聞きつけて、応接室にやってきた。

「教授、また新しい利用者さんが来るんですか?」

「ええ、華岡さんのご依頼ですから、従わなければならないでしょうからね。」

いつもの口調で懍は答えた。

「確か部屋が一つ空いていると思いますから、すぐに掃除してくるように。」

「わかりました。行ってきます。」

水穂は掃除用具入れから、箒とぞうきんを取り出した。

「掃除の際に、床を汚してはなりませんよ。」

これに関しては、確実に汚さないかと言い切れる状態ではないのだが、水穂は分かりましたというしか返答しようがなかった。

「もしかして、心配で仕方なかったのですけれども、その人は松本麗子さんでしょうか。松田高校が廃校になったと聞いたものですから。」

「いえ、違いますね。また別の事情がある女性のようです。今はやりの発達障害というものを持った女性のようですが、そのことについて一切言及してはなりませんよ。そのような称号は、かえって甘やかしの元です。水穂さんが持っている歴史的な事情とは全く違います。」

「はい、そうですか。」

「それから、彼女に対して態度を変えることは絶対にしてはなりません。むしろ、冷たいという印象を与えることが大切です。絶対に、甘やかすような行為は許しません。」

「わかりました。とりあえず、部屋を掃除してきますから。」

そういって水穂は部屋を出たが、また何か製鉄所で内紛が起こるんだろうなと予測ができた。これまでであれば、多少内紛が勃発しても何とか耐えられるが、今はそういうことに耐える自信もなくなっていた。とりあえず、空き部屋を箒ではいて、床を水拭きしたが、終わったあとは疲れ切ってしまって、懍に道具を返すとすぐに横になって寝た。

翌日、一台の覆面パトカーが、例の女性を連れてやってきた。連れてきたのは、華岡と、部下の婦人警官だけで、彼女の両親はいなかった。華岡の話によれば、兄の容体がよくないので、離れるわけにいかなかったという。恵子さんは、ずいぶんかわいそうねといったが、懍はそれで正解だといった。華岡たちは、捜査があるからと言って、形式的な挨拶だけかわし、茂木鈴花を置いて、そそくさと署へ戻っていった。

とりあえず、茂木鈴花は、恵子さんに連れられて部屋に入ったが、その間に何も暴力的なことは起こさなかった。しかし、涼しくなった今でも縦縞の長袖Tシャツを身に着けているところから、発達障害特有のこだわりがあるとみられた。

「鈴花ちゃん、ご飯にしよう。」

恵子さんが、彼女を食堂へ呼び寄せた。食堂には、数人の利用者たちがいた。利用者たちは、普通に出されたご飯や味噌汁を食べていたが、鈴花はご飯を口に入れたはよいものの、すぐに出してしまった。恵子さんが心配そうな顔をしたが、懍はその必要はないといった。声をかけようとすると、やめろと言った。

「ちょっと、先生、可哀想じゃない。何か言ってあげたほうが。」

「いいえ、彼女の我儘ですから、止めなくて結構です。」

「でも先生。」

そのまま、鈴花は食べようとしなかった。

「もしかしたら、そうかもしれないわ。発達障害の人って、変に味が過敏とか聞いたことがあった。」

「ええ。まさしくそうです。」

と懍がいう。

「多分そういうことでしょう。」

「加減したほうがいいかしら?」

と、恵子さんがきいた。

「その必要はないですよ。水穂さんのように、生死に直結するわけではないので、逆に食べてもらうようにしなければなりませんね。」

やがて、利用者たちは、喋りながら食事をし終えて、それぞれ戻って行った。でも鈴花は食事をしようとはしなかった。中には心配してこえをかける利用者もいたが、懍はその必要はないと厳しく叱りつけたので、恐れをなして、早々部屋に戻ってしまった。

「鈴花さん、それほど嫌だったら食べなくて結構です。」

懍は、鈴花の近くへいき、厳しい口調で言った。鈴花は返答しない。理論的に説明すると、怖いと言う感情に支配されて、口でいうことができないのである。恵子さんが、辛いんだったら具材を変えてあげるよ、といいかけたが、

「黙り込んでいれば、周りが従うかということはありません。もし具材を替えてほしければ、そうくちに出して伝えなさい!」

と、また懍は叱りつけるのである。鈴花は怖がって泣き出してしまうが、懍は彼女を平手打ちした。

「ちょっと先生、いくらなんでも叩くのは、、、。」

恵子さんは改めてそういう。

「いいえ、社会とはそういうものです。いやなら、座敷牢に収監するしか、ありませんね。」

どうして青柳先生は、そんなに冷たいんだろう。それほど、彼女は悪い女性だっただろうか?

四畳半で、一人で食事をしている水穂も辛かった。この特権意識を与えさせない厳しさは、ある意味、虐待にも近いと批判されたことがある。例えば、駅の構造が使いにくいと愚痴を漏らせば、利用するほうが悪い、テレビを面白くないといえば、見るほうが悪い、という。だから、水穂もテレビを見る気をなくしている。教授は、一日資料の執筆さえしていればいいのかもしれないが、人付き合いという面では、損をするような気がしてしまう。全てのものごとに、感情を入れなければよいという考えは、ある時は、役に立たない気がする。なんだか少し可哀想な気がしないわけでもない。

食堂では、懍に平手打ちされた鈴花が、無理矢理味噌汁を飲んでいたが、食事をしているというより、拷問を受けているような感じだった。まあ、普通の人であればうるさいじいさんとして、反抗することもあるかも知れないが、鈴花にはできなかった。しかしながら、水穂とはちがい、食べ物に当たることはなかった。無理矢理味噌汁を飲み干しても、懍は当然のような顔をして、なにも言わなかった。そのまま、鈴花は、泣きながら自室に引き上げた。

翌日になって、利用者たちが、朝食を食べにやってきたが、鈴花は現れなかった。恵子さんが、呼んでこようかといったが、懍はその必要はないと、一喝した。こうなると、恵子さんも、他の利用者たちも、青柳先生はなにを考えているのかわからず、恐ろしくなって、なにも言えなくなってしまった。

鈴花本人は、部屋の中で閉じ籠ったままであった。腹は減っているけれど、あの先生が怖くてどうしても食堂にいくことはできない。本人からしてみれば、口に出して言うということは、できないというより思い付かないとしかいいようがない。どのようにして通じるようにしたらよいのか、まるでわからないのだ。反抗するよりはよいのかも知れないが、恐怖でそれどころではないのが、正しい答えだった。

と、そこへ入り口のドアがぎいと開く音がする。

振り向くと、そこにいたのは驚くほど綺麗な人であった。でも、具合がよくないのだろうか、なんだか歩いているのがしんどいのかな、という印象も与えた。鈴花は一瞬、お節介焼きとして知られていた兄正男がやって来たのかと思ったが、それにしては綺麗な人なので区別できた。

「鈴花さん。」

と、その人は言った。

「は、は、はい。」

やっと返事ができる。青柳先生に叱られたときは、怖くてそれどころではなかったような気がする。

「どうぞ。」

目の前に焼き芋が置かれた。

「丁度、いま焼き芋屋が通ったから、買ってきたんです。」

そうだったんだ。焼き芋屋が通るなんて、全く気がつかなかった。てか、なかなか今は焼き芋屋なんて滅多に見られない。

「は、はい。」

もう我慢ができなくて焼き芋にかぶりつく。いただきますをいっている余裕などない。途中から、味わうことなく完食してしまうのは、いけないなと思い付き、食べるスピードを落とした。何か感想を言わなければいけない気がしたのだ。

そのきれいな人こと、水穂も、心配だったので、鈴花の隣に正座で座った。ここまで綺麗な人が隣に来ると、多かれ少なかれ、女性であればちょっと緊張するというかどぎまぎするものである。

「まあね、青柳教授も少しばかり怖い人ではあるんですけど、基本的に悪い人ではないですから、気にしないでということはできないと思いますが、ああいう人だと思って、長い目で見てください。」

ふいに水穂がそんなことを言う。

「はい。」

とりあえず、鈴花もそういう返答をして返すが、実は彼女、言葉の裏を読むとかそういうことは苦手であった。母から言われていた、いわれたことには返答しておくようにということは実行しているが、その言われたことを理解できるかとは別物である。

「わからなかったらね、はいなんて言わなくていいですよ。」

また水穂がそんなことを言った。

「疑問点があればはっきりと口にするべきではないかと。」

そういわれて鈴花は勇気を出して発言してみることにした。

「あ、あの、長い目ってなんですか。目が長いって、目の長さはさほど長くないような。」

水穂は、その鈴花の発言を馬鹿にして笑うこともなく、変なことを疑問に持つなと叱責することもしかなった。その代り、

「あ、すみません。言い方まずかったですね。じゃあ、こういえばいいですかね。もし、これから青柳教授から叱られたとしても、青柳教授は、変に虐待をするとか、暴力的になるとか、そういうことをする人ではないですから、大丈夫。」

と、いった。

「具体的にどうしたら?」

鈴花はまたきいた。これもキーワードとして、何か言われたらいうようにしている。もちろん、素直にこれを発言しても、馬鹿じゃないかと言われることのほうが多いのだが、鈴花自身は、単にわからないから発言しているだけのことである。

「あ、はい。じゃあ、こうしてください。もし、教授から作法とかで叱責を受けたら、まず紙に書いて、忘れないようにして、また叱られたとき読み返すようにすればいいのです。」

「そうすればいいのですか?」

「ええ。そういうことですよ。少なくとも、文字には不自由しませんよね?」

水穂にそう聞かれて、鈴花は答えに迷った。実は高校でノート提出の際、いつもノートの枠から漢字がはみ出てしまって、教師にしょっちゅう叱られていたのである。

「その顔からすると、そうではないのかな。」

またそういわれて、今度は悪いことをしたと思ってしまい、

「ご、ごめんなさい。」

と言ってしまう鈴花である。

「謝らなくてもいいですよ。字を丁寧に書けとか結構言われるんでしょう。それなら、ノートに書き込むということはしなくていいですから、スマートフォンのカラーノートみたいなアプリをダウンロードして、そこへ書き込んでください。」

まさしくそうだった。鈴花にしてみれば、文字を書くということは、へたくそだとかちゃんと枠の中にかけとか、そういう叱責ばかりで、自身をなくすだけのことである。一生懸命丁寧に書こうとすればするほど、文字がでかくなってしまって、そうなると今度は枠にしっかり入れろと言われる。

「事情は大体わかりますから聞きませんけど、僕からしてみれば、ノートに書けないのなら、代理で何か考えればいいだけのことであって、それについていじめたり叱責したりしないでもらいたいものです。もう、勘違いもいいところ。」

水穂は、そう苦笑いした。鈴花も本当はそうあってほしかった。ノートを書くだけではなく、スマートフォンには自分にとって救いになりそうなアプリもあるし、わからなくなったらすぐに調べることもできる。まさしく、神業。すぐに手元に置いておきたいが、大体の教師は授業中のスマートフォンの電源は切るように!と怒鳴る。理解してくれる教師であれば、おいていてもいいよ、なんて言ってくれることもあるが、そうなると生徒が、自分たちは電源を切れと言っておきながら、茂木さんが一人使っていいのは不公平だといって、自分を罵倒する。どっちもできないのだ。

「それだけなんですけどね。なんか知らないけど、最近の高校生は、変なところというか、ほんのちょっとの違いでも、大げさにとるから。そんなことどうでもいいじゃないかっていうことが、いじめ事件の原因になったりする。」

そういえばそうだった。自身は直接かかわったわけではないが、ほかのクラスである女子生徒が一人の男子生徒を徹底的にいじめて自殺に追い込んだため、今回学校がおとりつぶしになったと聞いている。そのきっかけも、ほんの些細なことであったと聞かされている。

「余裕がないんでしょうね。高校生も。高校生だけではなく、周の大人もそうなんですけど、機械文明のせいで、自分のすることがなくなっているから、子供への期待しか涌いてこないんでしょう。そして、される側も同じで、期待を受け取るしかできない。次々に便利なお道具を発明するのもいいのですが、そういう弊害というのをもうちょっと、感じ取っていただきたいものです。」

そういったあと、水穂は疲れてしまったらしく、せき込んでしまった。鈴花にしてみれば、こんな光景は初めて見た。家にお年寄りがいるのなら、こういう風景を目撃したかもしれないが、正直に言うと、どうしたらいいものか全くわからないのである。明治位の時代設定にしたテレビドラマであれば、たまに出てくるが、そういうときも、介抱するシーンというものはほとんど出てこないので。

「だ、大丈夫ですか?」

とりあえず、そういってみるが、返答はなかった。返答の代わりに出たものは、印鑑押すときに使う朱肉のような色の液体だ。それはテレビドラマよりも気持ちが悪くて、恐ろしい感じだった。ここまで綺麗な人が、こんなものを出す。つまり、人間の体って、なんてこんなにすごいんだろうかと思ってしまうほどである。

杉ちゃんみたいに「あ、またやる!」と軽い感想をもらすとか、恵子さんがやるようなすぐに背をたたいて出しやすくしてやろう、なんていう行動はとてもできるものではない。

「ど、ど、ど、どうしたら、、、。」

口に出たのはそのセリフだけであった。

「水、水。」

せき込みながらそう答えを出してくれたのが救いだったと思った。そういえば、カバンの中にペットボトルの水があったと思い出した鈴花は、急いでカバンを開けてみる。と、待ってましたかのようにペットボトルがあって、中身もちゃんと入っていた。鈴花は、それを取り出して、彼に渡した。水穂は、血液だらけの手でそれを受け取った。そして、かろうじてふたを開け、着物の袖の中から粉剤を取り出すと、それを水でがぶ飲みした。幸い、これをやって数分後、咳は減少していき、しばらくしてストップした。

「迷惑かけてすみません。ちゃんと掃除しますから、本当にごめんなさい。」

逆に、鈴花のほうが頭を下げられてしまうとは、思いもしない展開である。その紙よりも白い顔は、本当に辛そうだ。いくら、ダメな奴と言われてきた自分でもわかる。

「そんなことより早く休んだほうがいいのでは?あ、あと、私のほうこそごめんなさい。」

「な、何がです?」

最後にこれだけはどうしても伝えたかった。

「ペットボトルのふたを開けたほうがよかった。」

拍子抜けするセリフかもしれないが、鈴花にとっては真剣なセリフだった。ずれているとか、馬鹿なこと言うなとか、そういう叱責が待っているかと思いきや、

「そのくらいできますよ。」

としか返ってこなかった。

まあ、きっと、今回鈴花が学んだことは、たぶんその程度だろう。いくらノートのことを語っても、たぶん口で言うだけでは、頭に入ってくれないというのは、水穂もよく知っている。鈴花のような人はそういう人である。口で言うより目で見たもののほうが優先的になる。そこを大体の教育者は、間違えるのであるが、、、。まあ、彼女の成長というものは、たぶんほかの人より何十倍も遅いと思うから、スピードを期待するほうが間違い。

「ごめんなさいね。勝手に入ってきて、勝手に出て。本当に申し訳ないです。もう、部屋に帰りますよ。体調よくなったらまた戻ってまいります。始末しなきゃいけませんから。今日は本当にすみません。」

よいしょと立ち上がり、部屋に帰っていく水穂さんは、本当に辛そうだった。鈴花は、少なくとも戻ってこなくてもいいようにしたほうがいいと思ったので、急いで床に落ちた血液をハンカチで拭いた。

「また余分なことをして。」

応接室で、資料の執筆をしながら、懍はそうつぶやいた。

「でも、焼き芋屋が今時稼働しているとは、珍しいですね。」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る