イン・ザ・ナルシズム

 歩道橋の上を歩いていて、俺は車の通りを眺めていた。

 せわしなく鼓動はなる。確かにここには心臓がある。知っている。

 せわしなく人が街並みを歩く。吹き出しそうさ。

 せわしなく君が俺を呼ぶ声が聞こえる。そうさ、俺の頭の中にいる狼さ。

 俺は歩道橋から降りる。

 

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