その二

 どうやらこうき心おうせいなガイルはふしぎなばしょで一番大きな木にくっついている一番大きな家をたんけんしたいという気持ちをおさえきれなくなったようです。


 三人ともその家のことには気がついていたのですが、あまりたんけんにきょうみのないルナ以外、たんけんが大好きなはずのリーンもガイルもどうしてなのか見に行く気になれずにいました。


 家の集まるふしぎなばしょや、外れのガンダーのうじょう。小川の向こうのせぶんずというぼろぼろな小屋など、たんけんできるところは一番大きな家以外たんけんしつくしてしまいました。ガイルがきらいなもの、それはたいくつです。たいくつになると、ガイルはどうしてもいてもたってもいられなくなってしまいます。今回もどうやらがまんのげんかいのようです。


 乗り気でなくても、ガイルが行くと言うのであればとうぜんリーンも行くと言います。リーンが行くと言うのであればルナだってとうぜん行くに決まっていました。三人はいつだっていっしょなのですから。


「そうと決まれば、さっそくたんけんに行くぞ!」


「おおーっ」


 ガイルのことばにリーンとルナが元気よくへんじをしました。


 牛乳を飲みほし、たんけん中にお腹が空いたときのためにほし肉やドライフルーツを持って、三人は風車小屋からとびたちました。


 めざすはふしぎなばしょの、一番大きな木にある家です。

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