73.夫なんだから
俺の女房になる女。
雅臣からの唐突な挑発に、トラ猫王子のシドは『結婚しても女は女、奪うことはできる』と切り返した。
でも、そこは雅臣の方が大人なのか。いつものお猿の愛嬌でにっこり微笑み返したではないか。
だから、心優もシドも『あれ、それだけ?』と目を見張っていた。
「心優がそれだけ、奪いたくなるほどの女ってことか。彼女がボサ子と言われていたことをとっても気にしていたが、もうそれも忘れた方がいいようだな。な、心優」
心優はなにも答えられなかった。そしてシドも負けていない。
「心優は『ボサコ』なんかじゃない。日本人の目がおかしい。最初から、アジアンキュートだった」
そう言い返したシドに、今度は雅臣がギョッとしていた。そして今度は俺も負けない――というちょっと意地になったお猿の顔に変貌。
「当たり前だ。俺だって、ボサ子と思ったことなど一度もない」
それにもまたシドが驚いた顔になる。
「最初の面接で、初めて言葉を交わした時から、ずっとひっかかっていたほど、心優は最初から俺のここにいた」
雅臣が拳でドンと、自分の逞しい胸を叩いた。
うっそー。なにそれ!?
初めて聞いた『真実』に、心優は卒倒しそうになった。
「……そういう話は、また今度な」
今度は大佐殿の険しい顔になってしまう。雅臣はそのまま持ってきた書類を艦長デスクに置くと、なんともない顔で指令室に戻ってしまった。
雅臣が出て行ったドアを睨んで、シドがふて腐れている。
「だったら、なんで手放したんだ。俺でなくても、小笠原では心優を狙っていた男はいっぱいいたのに」
「……だから、横須賀ではボサ子だったんだってば……」
「ふうん。じゃ、ボサ子のまま、大佐はおまえを気に入ってくれたんだ。ていうか、ボサ子になんか見えていなかったってわけか」
心優の頬がかあっと熱くなってきた。それにもシドが白けた目を向けている。
「あほらし。ちょっと慌てさせようとしたのに。逆効果じゃねえか。あーあ、まさか大佐があんなに思いっきり真っ直ぐとは思わなかったからさ。秘書官の時は、けっこう腹黒いやり手のオジサンってかんじだったのになあ。案外、純朴なオジサンだったんだ。そりゃ、心優とお似合いってわけか」
カマをかけたのに、やり返されてしまった。しかも、心優が喜ぶような言葉を言わせる羽目になったとシドは悔しがっている。
「あの、シド……。その、」
恋になると三枚目。恋愛になると途端にぶきっちょになる大佐殿。そんな大佐からあんな言葉を引き出してくれたことのお礼を言いたいけれど、それは彼にとっては不名誉のような気がして言えない。
「あーあ、急に冷めた」
シドはそういうと肩越しに手を振って、しれっと艦長室を出て行ってしまった。
まさか、これもシドの、おせっかい? それとも、子供っぽいシドがちょっと雅臣をからかっただけ?
だが心優はハッとした。
「また逃げられた!」
心優がやってほしいとお願いした書類を一枚だけテーブルに残して、するっと艦長室から脱出されてしまった!
シド、待ちなさい! と、追いかけようと艦長室のドアノブを握った途端、横から『しょうもないな』と笑う男性の声が聞こえる。見ると、御園大佐だった。しかも風呂上がりなのか、黒髪がしめっていて首にはタオルをかけている。
「逃げられたんだ」
「はい。ブリーフィングをお願いしたのですけれど、夕方からのらりくらりとされて、手伝うと言ってくれたり、こんなの嫌だとやらなかったり良くわかりません」
「どれ。それ、俺がするよ」
御園大佐はそういうと、眼鏡をしていない顔でシドが置いていった書類へと向かっていく。
眼鏡がないせいか、じっと目を懲らしてなんの文字が記されているか確かめている。
「とんでもないことです、大佐がされるだなんて。わたくしが致しますから、御園大佐は司令に任されていることに集中してくださいませ」
「いいんだって。俺だって、あいつが大佐嬢だった時に側近をやっていたことあるんだから」
さらっとその書類を手にすると、御園大佐は艦長デスクへと座ってしまう。
朝は海東司令が、そして夜は御園大佐が。お二方、艦長デスクに座っても、とてもしっくりしている。海東司令は当然のことながら、御園大佐も既に長く座っている人に見えてしまう。
御園大佐がいつもの細い黒縁の眼鏡をかけて、書類を見下ろしている。
「御園艦長はどうされていますか」
長い入浴だなと思っていた。『ちょっと主人と話して、それから入浴をする。その後に食事』と言って、二人はベッドルームに消えた。そうしたら風呂上がりの旦那様が先に出てきた。
「葉月ならまだ風呂に入っている。ぬるま湯にゆっくり浸からせたほうが質の良い眠りを得られるんでね。お気に入りの入浴剤も自宅から持ってきたから、俺は先に上がらせてもらって、彼女にはもう少しゆっくり温まってから出るように説教しておいた。そうでもしないと、シャワーだけ済ませて終わらそうとするからな」
ん? なんか平然とお話しされたけれど? 心優は眉をひそめる。
ご夫妻で一緒に入浴したって聞こえた?
御園大佐も、そんな顔をしている心優に気が付いた。
「ああ、自宅ではよく一緒に入っているから気にしないように。言っただろう、『知らないふりをしてくれ』と。そういうことも含まれてる」
平然と夫妻で入浴と明かされたので、何故か心優の方が顔が熱くなった。
「そ、そうで、ございましたか」
「あ、一緒の部屋で眠るからよろしくな。葉月は絶対にだめだと怒っていたけれど、おしかける。園田もその時は助け船は出さずに知らぬ顔をして欲しい」
「は……、は……い……」
え、どっちの味方になればいいの? 心優自身は御園艦長の側近だから奥様の気持ちに寄り添うべき? それとも奥様の精神を思って大胆なことをする旦那様に加担するべき? すごく迷う。
というか。やっぱり御園大佐って一筋縄でいかない。本来、夫妻であっても、ここでは上官と部下の姿であるべきなのに、一緒の部屋で眠るって……。しかも艦長室!
「俺、一応、艦長代理だからね。葉月の次に権限を持っているよ。艦長と艦長代理の喧嘩だと思えば、誰も首つっこめないだろ。だから放っておいてくれていいから。指令室にも、園田からそう伝えておいてくれ」
「は? わたくしからですか?」
そんな、指令室にいる幹部達が納得してくれるのか。なんと説明したらいいのかわからない。そんなこと押しつけられても困る!
「あはは。大丈夫。葉月のことを知っている幹部ばかりだから。問題は、管制室にいるなにもしらないクルー達な。もちろん、葉月と俺の夫婦関係をよく知っているクルーがほとんどだが、『私情』とか『私的』とか、あからさまに感じ取られることがないよう頼む」
「難しいことをおっしゃりますね」
やっぱりただ者ではない旦那さんだった。
なのに眼鏡の奥から久しぶりに彼のホークアイを心優は見る。
「俺だって嫌だよ。夫の顔で仕事しなくてはいけないなんて。昔なら考えられない。俺からきっちり線引きして、むしろ俺が葉月を遠のけていたところだ。それがどうしてこうなった……」
書類を置いてペンを握ったかと思うと……。そこで御園大佐が何かを思い出したようにして遠い目になり、やがて小さくふっと唇の端に笑みを浮かべている。
「いまに始まったことではないか……。いつだって『うっかり』、だったな」
とても優しい顔だった。そんな時の御園大佐はほんとに『素敵な夫の顔』になる。
「うっかり……ですか?」
「そう、うっかり……。マルセイユから出てきてしまった……」
御園大佐が御園准将と出会うまでは、マルセイユ航空基地に長く所属していたと聞く。十五歳で単身フランスに渡り、航空学を学びたいとこの世界に飛び込んだ人。十五歳ってまだ未成年で子供。よくご両親が許されたなと心優は思う……。
「それから、うっかりの連続だよ。ほらまた、今回も。うっかり小笠原から出てきてしまった。息子を置いて……」
「海人君、急にお父様まで任務に就くことになって、大丈夫でしたか」
「ああ、それは大丈夫。子供とは言え、もうしっかりしている。母親が航海で留守にすることはもう当たり前で慣れている。むしろ、母親と空母になにあかったのかと心配していた。息子であっても、任務の内容が言えないことがある。でも海人は察していたよ。『お父さんが司令から呼び出されたなら、母さんになにかあったんだね。急いで行ってきて。母さんと英太を連れて帰ってきて』と頼まれている」
う、なんて健気な海人君――。心優は思わずじんわり涙が出そうになった。
「まあ、でも……。俺も、海人の年齢の時にはもう、家を飛び出してマルセイユにいたもんな。それを思うと、もう彼の人生はそろそろ彼が決めるものだと感じている。親がいなくても、自分で判断をしてその日を生きていくこともできないことはないんだ」
「早いですね。独り立ち。日本ならまだ高校生になるかならないか、親元でまだまだ遊びたい盛りですよ」
「親元を離れる高校生だって、日本にはたくさんいるよ。全てではない」
そういって、御園大佐が眼鏡の奥の眼差しを、それでも切なそうに細めた。親離れ子離れの年齢になっているようだった。
「園田だって沼津の親元を離れて、強豪校に入学するため寮生活になった頃だろう」
「そうですね。ですけれど、小学生の頃から兄達を見て自分もそうなるものだと心の準備はできていました」
「子供がそう望むなら、親も心の準備整えないとな。はあ、それでも、葉月はぜんぜん子離れしそうにないな。娘が音楽のために五歳で家を出て行ったから、息子まで手放すのは辛いんだきっと。さっきもベッドルームで『夫婦喧嘩』になってしまったよ。どうして妻が就いている任務にやすやすと参加するような指令を受けてしまったのか、息子を一人置いてきたのか……ってね。そろそろ海人が島を出るか出ないか、或いは、軍の訓練校に入るか入らないかを見定めて行かなくてはならないのだけれど、葉月は海人が家を出て行くことなんて、これっぽっちも想像していない」
そういうプライベートの言い合いを、クルーに見られないよう、ご夫妻はベッドルームでやりあっていたらしい。
でも。心優は思うところがある。
「葉月さんは……、航海任務が多かったのですよね。留守が多かった分、まだまだ一緒にいたいのではないでしょうか。ましてやお嬢様とは早い内に子離れしているわけですから、せめて海人君だけとはなるべく長くいたいのではないでしょうか。あるいは……軍人になることは望まれていないのかもしれません」
「うん……。それも、わかっているつもりだよ。だから、訓練校に入るというなら、ハイスクールを卒業してからだと決めている。本当は未成年から入校できる予備訓練校に入校させる方が、出世が早いんだけれどな。葉月も、海野も、俺も、そのコースでここまで来たから。でも、海野家もうちも、その点では、まだ子供は島から出したくないんだ。そこは父親の気持ちも一緒」
「そうですか。お子様達、どんどん大きくなっていかれるんですね。あと、二、三年ですね」
『そうなんだよ~』と頷きながら、御園大佐は心優と話していても、書類作成をさらさらと進めている。
「澤村大佐」
彼を旧姓で呼ぶ女性がそこに現れた。栗毛の奥様も濡れ髪のまま。しかも今夜はほっぺたが紅い。ゆったりとしたバスタイムを堪能できたのだろう。
「きちんと身体を温めましたか? 御園艦長」
奥さんをゆっくり入浴させるために、夫も一緒に入ったというのに。そんなことはなかったかのように御園大佐は、爽やかな眼鏡の笑顔を見せる。最近は、その爽やかもむちゃくちゃ怪しい笑顔に見えてしまう。
「そこは私のデスクです。どいてくださる?」
意地を張っているのか、いつものミセス准将の冷めた眼差しを夫に向けている。それでもやっぱり旦那さんは、優しくにっこりなんともない顔でデスクを立った。
「私のデスクがないようですので、艦長のベッドルームにて作業させて頂きますね」
「やめて。澤村のデスクは指令室に置くわ。明日からそっちに行って」
「困りましたね。指令室の大佐達が、これ以上はデスクは入れられない、艦長とご一緒でいかがでしょう――と言ってくれたんですけれどね」
『そ、そうなの』と、ミセス准将が驚き固まった。旦那様の素早い根回しと先手に、言い返さないご様子。心優も見て見ぬふりで、自分のデスクでなにかやろうとパソコンのモニターに顔を隠して、存在を消そうとする。
それにしても、旦那様が優勢か。どうあっても御園艦長と密着した航海をしようと、ご自身の居場所を整えることからさっさと始めている。末恐ろしい方だと心優は唸る。
この方なら、確かに艦長に据え置きたい人材。彼にないのは『パイロットであったという経歴』だけ。パイロットとして空は飛んでいないけれど、航空部隊を熟知している人であるのは確か。
そこで心優は心の中で、思わぬことに気が付いてしまい、自分で驚きながらも密かに抑える。
でもミセス准将は、いまはクルー達に自分たちの立場に一線を引くことに必死になっている。とにかく、妻でも夫でもない姿勢を示そうとしていた。
「私の入浴中に無断で入ることは、貴方でも今後は許しませんからね」
――無断で、無理矢理、入浴中の奥様のところに強引に行っちゃったんだ?
パソコンのモニターに顔を隠しながら、心優は『それは奥様でも怒る、困る』と御園大佐の大胆さに、ある意味感心の溜め息が出てしまう。
「どうして。妻と夫なんだからいいじゃないか」
「ここは空母で、私は艦長で、」
「そう、俺は艦長代理。すでに仕事でも夫妻みたいなものじゃないか」
「そうじゃないでしょ!!!」
あのミセス艦長が、夫妻と上官部下という関係をごちゃませにしてしまう夫に混乱させられ、真っ赤になって怒っている。
心優がいることも忘れて、あのミセス准将が奥さんの顔で感情を露わにしている。やっぱり御園大佐は凄い。奥さんをよく知っている旦那様だった。
「あ、おまえさ。食事がまだだろ。園田とシドがずうっと待っていたみたいだぞ」
やっとミセス准将がハッとした顔になる。
「ご、ごめんなさい。この人のせいで長風呂になっちゃったわね。入浴する前にあなた達だけでも食事に行くように言えば良かった」
心優もそろっとパソコンモニターから顔を出して微笑む。
「わたしは大丈夫です。ですがフランク中尉は我慢できなかったようで……その……」
シドが勝手に出て行ったことを言いづらくなってしまう。あのトラ猫王子め、勝手に行動するなんて以ての外! と、思ったが、御園大佐がシドをかばった。
「シドのことだから、また警備がてらうろうろしているんだろ。事務所で大人しくしているより、そっちの方が気になる性分だし、そうして欲しいから、そこは園田もうまく放ってあげて。帰ってきたらすぐに食事に行かせよう、って、もう勝手に食事をしているような気もするけどな。艦長はいつも通り、側近の園田とお食事をどうぞ。自分は空母のカフェテリアが久しぶりなので外でいただきます。今後も食事はいままで通りで、自分は外で構いませんからね」
「御園大佐。わたしがこれからは外で構いません。艦長代理なのですから、艦長とご一緒にされたほうがよろしいのではないでしょうか」
心優から遠慮してみた。それでなくとも分相応ではない食事をいただいてきたのだから。
「いいよ。そこまで夫妻一緒にされると息が詰まる。食事は自分の好きにさせてもらう」
「あら、澤村大佐。それなら寝室も別の方が息抜きができるでしょう?」
あれが良くて、これは駄目なのはおかしいと奥様がそこを突いてきた。でも、やっぱり眼鏡の旦那様はにっこり爽やかな(怪しい)微笑み。
「どうして。一緒に眠りたいから、寝室は一緒。これは決まりな」
は、なんで!? と、ミセス准将が女の子のような顔になって面食らっている。ダメだ……、もう笑いたくなってきた心優だったが、必死で堪えていた。
「ブリーフィングは艦長就寝前までに提出します。まずは自分も食事に行って参ります。それでは失礼致します」
奥さんがすっかり素の顔で旦那さんにやられた隙をついて、御園大佐はやっぱり怪しいにっこり顔で艦長室を出て行ってしまった。
それを奥さんも見送ってしまう。
「ああんっ、もうっっ!!!!」
ミセス艦長殿が、濡れた栗毛をくしゃくしゃっとかきむしって叫んだので、心優は目を丸くする。
「だから、だから、どうしてあの人なのかって。やめて欲しいって司令に言いたかったのに!!」
うっそー。あの御園准将が、ほんっとにお兄さんにやりこめられたお嬢様の顔になって、素に崩れてしまっている。
でも、心優もこちらのご夫妻に慣れてきたせいか、ちょっと質が悪い対応ができるようになってしまう。なにも見ていなかったふりで、にっこりとした笑みを整えてみせる。
「よろしいではありませんか。この艦長室は、今夜からは小笠原のご自宅と一緒だと思われても。もちろん、責務ある事務所でもありますが、そこは長年ご夫妻で海軍に貢献されてきたのですから、帰るまでにはきっとクルー達からご夫妻だからこそ頼れるお二人としてみていただけますよ」
もちろん、心優も側近としてその確信があるから言っている。
すると、御園准将が困ったように呟く。
「私、あの人と艦で航海をするのは初めてなのよね」
「そ、そうなのですか?」
「あの人、私と出会った時はもう艦を降りて教官をしていたもの。教官として学生の航海研修で一緒に乗り込むことはあったみたいだけれど、任務と業務で航海に出るのは、隼人さんにとっては二十年ぶりなんじゃないかしら……」
だから、夫妻で一緒に艦は経験がないから戸惑っていると言いたいらしい。
「わたしは御園大佐も来てくださって、ますます頼もしく感じておりますよ。ハワード大尉も帰還されてしまったし、まだ昨日の現場から出航はしておりませんし、情勢も不安定です。一人でも多く幹部がいることで、クルーも安心できると思います。特に、女性クルーは不審者が侵入したことに怯えていると先ほど聴きました」
「そうだったの……。そう……、そうだったわね……。いけない。彼のことを気にしている場合ではなかったわね」
徐々に、いつものアイスドールの顔に戻っていく。ミセス艦長に戻った彼女が心優を見た。
「ありがとう、園田少尉。すこし、落ち着いたわ」
「お食事にいたしますか。シェフも準備してお待ちです」
そうね。やっと心を落ち着けてくれたよう。心優もそのまま内線電話をとり、シェフに遅い夕食の準備を頼んだ。
丸窓には、宵の月。一昨夜の雨、そして昨夜は空を見る間もないほど艦内が不審者潜入で揺れた。今夜は、星空と月を見上げながらゆったりと食事を取れる。
最後は、優しい花の香りがするノンカフェインティーと、ローズゼリーが出てきた。
女ふたり、優雅な香りの食後を堪能する。
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