26.やめろ! 小笠原なんか!

 心優が小笠原行きを了承したことは、長沼准将から秘書室に伝えられた。

 一日のうちに決意したその心優の心境を、お兄さんに親父さん達はどう捉えたのか。

 瞬きも出来ないほどに驚いていたのは、塚田少佐だけ。雅臣はわかっていたかのように、こんな時はさすがに徹底していて、いつもの中佐殿の横顔だった。

 仕事中は誰も聞いてこない。それどころか心優は、長沼准将に何度も隊長室に呼ばれて、席に座っていることが少なかった。


「御園大佐が喜んでいたよ。あと、葉月ちゃんは驚いていたかな……」

 やはり、御園大佐が奥様の為に思いついた引き抜きだったんだと心優は読んだ。

「できれば、もう来週には小笠原に来て欲しいそうだ」

 来週!? こちらを名残惜しむ間もないことに、心優は驚きを隠せなかった。


「言っただろう。澤村君は仕事は速いし、こうと決めたら、ミセス准将より強引に事を運ぶよ。まあ、それもそうなんだけれど。園田には来年の空母航行任務で、ミセス准将と乗船するまでに覚えて欲しいことが山ほどあるそうだ。あの大佐にいろいろと叩き込まれると思うから覚悟しておいたほうがいいよ。彼、女性を育て上げることも評判だけれど、それは裏を返せば『女性にも厳しいから』だ」


「御園大佐がわたしの教育をされるのですか。工学科の方ですよね?」

「うん。甲板のこと、パイロットのこと、そして空母艦のこと、さらにミセス准将の護衛について。彼は元甲板要員でもあって、元空軍管理官でもあって、元教官であって、御園准将の元側近という異例の経歴を持っている。『空と海の教育』となると最高の教育係てわけだ」


 空と海、そして御園のことを全て叩き込まれる。

 心優の心に、新たな気持ちが芽生える。それこそ、わたしが欲しくて知りたくてたまらなかったものばかり。


 臣さんが教えてくれるからとただ待っていた。でも、そうして彼に可愛がられている間、わたしと臣さんの周りだけゆっくりした時が流れていた。過去に囚われたままの男と寄り添っていることは、そばにいる女の時間も止まっていたに等しい。その間、わたしと彼を取り囲む『現実』の時間は急流のように流れていたというのに。


 ただそこにうずくまっているだけの二人だから、現実の流れに呑まれただけ。

 心優は心優の望むところへと、これからは自分の歩みで向かっていくだけ。


「承知致しました。すぐに転属の準備を致します」

「そうか。それなら秘書室にはもう出勤しなくていい。最後の挨拶の日だけ、俺が呼び出そう。準備と挨拶するところがあればそちらを優先に。親父さんにも報告しなくてはならないだろう。沼津のご家族にも。有給を消化するという名目で移転の準備に当たってくれ。手続きは俺が直接するから安心をしてくれ」

「よろしくお願いいたします」


 胸が痛むばかり……。ここまで事が早く運ばれると、自分こそ怒りにまかせて、雅臣から離れようとしているようで。心優は自分のことを、やっぱり子供かなと泣きたくなってきた。


 だからとて、ここでもう一度雅臣と向き合ったところで、同じこと。秘書官として不満を抱いている限り、そんな男のそばにいる痛みを繰り返すだけ。

 あの人がもし『では、俺が望んだ道を行くよ』と言いだしたとしても。彼は小笠原に行ってしまい、心優は横須賀に残され、一時は遠距離恋愛が出来ても……。忘れられていく気がする。あの人が望んだ仕事に没頭したら、ミセス准将と海に出て行ってしまったら、心優のことは忘れてしまうだろう。


 たった二ヶ月そばに置いただけの女のことなんか、きっと。


 秘書室に戻って、心優は引き出しを開けて荷物をまとめ始める。

 その時になって、やっと周りの先輩達が顔色を変えて心優の周りに集まった。

「本当に行ってしまうのか。園田さん」

 親父さんが心配そうに駆け寄ってきた。

「はい。急なことですが、あちらも急いでいるとのことです。来週には小笠原に行きます」

「なんだって……」

 若い秘書官達のまとめ役だった親父さんまでもが絶句した。


 絶句した親父さんの代わりに、ひとりのお兄さんが心優に詰め寄った。

「園田さん。御園の権威を恐れて言いなりになっているなら、ちゃんと長沼准将に嫌だという気持ちを伝えて守ってもらった方が良い」

「大丈夫です。私の意志です。昨日、長沼准将からいろいろとお話を聞いて、一晩考えた結果です。護衛官として身を立てるなら小笠原が良いと言われました」

「だけれど、それは逆に御園准将のそばにいると危険も大いにあるということになるんだぞ――。本格的な傭兵としての護衛能力が必要になって訓練も厳しくなる」

 引き出しの中にあるノートや書類を束ねる心優の手が止まる。そうか、そんなところに行くことになるのか。この横須賀に抜擢された時も驚きでいっぱいで知らない世界に放り込まれた気持ちだったけれど。今度は、人々の日常を護るがための『本物の最前線』に行くことになってしまうんだと。


 そんな心優の躊躇を塚田少佐も見逃していなかった。

「安易に決意するな。もっとよく考えて、少しでも躊躇う理由があるなら、すぐに断ってこい。いまなら退ける」

 いまなら……。少しばかり恐怖心が湧いた心優も、本気で考え直そうかという気持ちが湧いた。


「いい加減にしろ。仕事中だぞ」

 そんな時、秘書室に険しい雅臣の声が響いた。彼だけがデスクに座って、淡々と仕事をしている。


「城戸中佐。よろしいのですか。私達がやっと見つけた女性秘書官ですよ。あんなに易々と引き抜かれて悔しくないのですか」

 塚田少佐はなにもかもわかっているから、『可愛い彼女を手放す気ですか』という勢いで雅臣に抗議してくれているのだとわかっている。


 でも雅臣は怯まない。ノートパソコンのディスプレイから微かに見える目線が、とても鋭い。心優だけではなく、塚田少佐でさえも震え上がっていた。だから親父さんも、お兄さん達もゾッとしたのかデスクに戻っていく。


「それが園田のためになるのなら……。俺は引き留めない」

 自分で決意しておきながら……。心優は酷いと本気で思った。

 雅臣に完全に切られた瞬間だった。

 さらに雅臣は尤もなことを突きつけてきた。


「長沼准将がこんなにもすんなりと園田を手渡すと言うことは、御園大佐との『交換条件がまとまっている』ということになるだろ。御園大佐とはいつもフィフティフィフティの間柄で交渉する関係性だ。向こうが園田が欲しいと言い出した代わりに、長沼准将もそれ相当のものを手土産にもらっている。園田がそれを断ると、その条件が白紙になる。それを無にして良いか、もう一度長沼准将に聞いて許可を得てから抗議しろ」

 室長の言葉に、塚田少佐も先輩達も、『御園大佐と大ボスは、対等の交換で交渉を成立させる』ということを思い出したのか、黙り込んでしまった。


 そして心優も……。大ボスは『園田次第』と言っていたが、その水面下で『なにかとトレードするための手駒にしていた』ことを知ってしまう。なにかと交換されたのだと。


 すんなり手放されたのは何故か。交換したものはなにか気になる。でもそれでこの部隊のプラスになっているのだろう、大ボスがそう事を運ぼうとしたのだから。

 御園大佐との交渉は『50/50』。なにかとトレードされて成立してしまったのなら、心優もそれに貢献せねばならないのだろう。お世話になった大ボスの役に立てるのなら。


 心優も心構えを整える。


「お世話になりました。皆さん。そして塚田少佐」

 心優は涙を堪え、いちばん上座のデスクにも深々とお辞儀をする。

「お世話になりました。城戸中佐」

「自分で決めたことなのだろう、頑張れよ」

 やっぱり酷い。頑張れだなんて、よく平気で言えると思う。引き留めもしてくれない。やはりわたし達は、一時だけおいしいところを味わうだけの関係でしかなかったのだ。


 ペーパーバッグにとにかくものを詰め込んだ。あとは最後の日にまとめようと、心優は秘書室を出てしまう。

 そこでやっと涙が溢れる――。

 わたしの恋。初めての熱愛。終わった。


 さようなら。中佐殿。

 さようなら。わたしのお猿さん。臣さん。


 


 ―◆・◆・◆・◆・◆―


 


 その日のうちに、心優は父親のアパートを訪ねる。


 雅臣とホルモン焼きを食べたお店などがある基地港町の片隅、小さなアパートで単身赴任暮らしを数年している。

 週末は一緒に沼津に帰ることもあったが、このアパートを訪ねることは滅多になかった。


 暗くなってから、心優は制服姿のまま父親のアパートを訪ねた。

 チャイムを押すとインターホンから父の声が。

「心優です」

『ああ、どうした。珍しいな』

 そんな父の声を聞いただけで、心優はちょっと涙ぐんでしまいそうになった。

 やっぱり小笠原に行くのは怖い気もする。どうしてこんなことになってしまったのだろうと。


「おう、心優。どうした」

 携帯電話を片手に父が出てきた。

「メールなんてくれていないよなあ。父さん、見逃したのかと思った」

 雅臣や鈴木少佐のように背が高く、プロ肉体である父。そんな父を見上げて、心優はわたしファザコンだったのかなと初めて思ってしまった。

「話があって。いいかな。ご飯食べていた?」

「いや、メシはいつも訓練校の食堂でバランスがいいものをがっつり食って帰ってくる」

「あはは。お父さんらしいね」

 笑うと父も嬉しそうにして、心優を中に入れてくれた。


「なんだよー。心優が来るなら少しは片づけておいたのになあ。母さんに言うなよ」

 少しだけ、洗濯物を溜めている部屋が見えた。男っぽい匂いだけれど、心優には落ち着くお父さんの匂いだった。

「どうしたんだ」

 洗濯物を部屋の端に除ける父の背を見ながら、心優も躊躇わずにさっさと告げる。

「辞令が出て、小笠原に行くことになったの」

 余程びっくりしたのか、目を丸くした父がその顔で振り返ったまま固まっていた。洗濯物を端っこにまとめてる情けない姿で。


「なんだって! お、小笠原のどこだっ」

「御園准将の秘書室――」

「はあ!?」

 それだけいうと、父の形相がわかった。父が本気で闘うか、怒る時の形相で、娘の心優はゾッとして動けなくなった。


 身体が大きい父がずかずかと心優のところにやってきて吠えた。

「やめろ! 小笠原なんか!」

 訓練教官の声は馬鹿でかい。心優は耳を塞いで震え上がった。

「お父さん、声が大きいよ」

 それでも大きな手が心優の腕を掴んで、リビングへとぐいぐい引っ張っていく。

 そしてダイニングの椅子へと無理矢理座らされた。


「どうしてそんなことになった! 長沼准将に捨てられるようなことでもしたのか!」

「していないって」

「だったらどうして」

「……御園大佐がわざわざ、わたしのことを奥様のそばに欲しいと来てくれたんだけれど。あとは良くわからない……」

 お父さんに本当のことを言えば、もしかして、助けてくれる? ふと心優の心が揺れた。


 でも。お父さんがミセス准将のPTSDを知ってしまったらどうなるのだろう? この熱血お父さんのことだから、娘のために、なにをするかわからない。そうするとお父さんの立場も危うくなる? そう思うと、心優はやはり言えないと口を閉ざすしかなくなる。


 それにお父さんに助けてもらう娘で秘書官でありたくない。心優はもう、父親に護ってもらうような子供でもない。自分で判断をしなくては――。


「お父さん。もしかするとお父さんは横須賀訓練校にいるから、ずっと前からいろいろ聞いてるかもしれないね」

 そう娘が口にした途端、父親が静かになってしまった。父もすとんと心優の隣にある椅子に座る。

「御園のタブーを聞いたのか」

「うん。でもね、今度の転属はそんなことは関係ないの」

 少しはあるけれど。

「まさか。御園の何かに巻き込まれたのか」

 心優は黙った。

「そうなんだな。なんだ、言ってみろ。お父さんで助けてあげられることがあったら、手を貸してやる」

 もうそれだけで充分だと心優は父を見上げた。


「お父さん。わたし、頑張ってみる。怪我をしてなにもすることがなかったような気がしていたんだけれど。わたし、ミセス准将を女性として、女護衛官として護りたい」

 だが父の表情が一変する。また怖い鬼のような顔になる。

「おまえはなにもわかっていない。御園のタブーを聞いたのなら、わかっただろう。ミセス准将の周りには護衛を幾重にもつけなくてはいけないほど、常に外部から狙われるということだ。噂でもなんでもない。彼女は任務専門の指揮官だ。長沼さんとは違う。空母は安全かと思うがそうでもない。海からなにが侵入してくるかわからない。その為の護衛なんだぞ。国籍不明の傭兵と母艦内で突然かち合っても、おまえの命を差し出して准将をお守りするということなんだぞ」


 また心優の背に、ひやりとしたものが過ぎった。

 父が心優の手をぎゅっと握りしめる。


「御園に引き抜きされる男は出世する。でも心優、おまえはまだ護衛官としても秘書官としても日が浅い。そんな御園からの気まぐれのような引き抜きなど、断ってしまえ。おまえはまだ、長沼准将と城戸君の下で力を蓄えていく段階だ。そんな、ミセスの護衛なんて早すぎる」

「それって……。園田教官の目で見てそう思うってことなの……?」

 娘として贔屓目にして『危ないからやめておけ』と言ってくれているのか。それとも護衛を叩き込むプロの教官として『園田隊員はまだ護衛官としては未熟』と判断して言ってくれているのか。


 なのに父が黙って、心優から目を逸らしてしまう。


「お父さん?」

 黙っている父を見て、心優は悟ってしまう。正直すぎる父の反応に。

 娘が心配だから言っている。護衛官としては?


「お父さん。護衛官として、わたしはまだミセスを護れないと思っているの? それだけの実力しかないって言っているの? ねえ、お父さん」

 言いにくそうにして、父が重く言う。心優の手を優しく握り直して……。


「誰にも負けない腕を叩き込んだつもりだ。そうなるよう育てたつもりで、武道家の道でやっていけるとサポートしてきた。怪我をしてつまらなそうに生きているおまえを見るのは辛かったが、軍隊の空手部でなんとなくでもトレーニングを続けてくれていればそのうちに恋でもして嫁にでも行って、子供を産んで、今度はママコーチでもなれると思っていたけど……。そこにあの秘書室からの話で、護衛官としての道が開けてきた。父さん、嬉しかった。おまえがまた、怪我をした腕を庇いながらでも訓練に真剣に取り組むようになって、あの日のようにまた身体を生き生きと動かす心優に戻ってくれて。横須賀の護衛部でも、心優に勝てる者はなかなかいないと聞いて……鼻が高かった。まだ軍隊の護衛方式に関しては経験不足だが、あと一年もすれば……、司令官だって護れる。そう思っていた」


 心優は驚いて……、目を見開いていた。それは尊敬する父から、そして、プロの訓練校教官からの心強い『お墨付き』であった。


「ほんと、お父さん? わたし、自信を持っていいんだね」

「そんな実力であっても、……お父さんは、行って欲しくない。断って欲しい」

 でも心優の心は走り出している。誰よりもミセス准将の側にいられる女として守りたい。そして、小笠原をこの目で見てみたい。心焦がした男が望んだ世界をこの目で確かめたい。しかも、彼が望んでいたあの人の隣で!


「ごめんね、お父さん。わたし、やっぱり行きたい。怪我をして、ただなにをしていいかわからなかった日々にはもう戻りたくない」

 クッと口惜しい声を漏らした父は、それまで心優を慈しむように包んでくれていた手を荒っぽく突き返してしまう。


「だったら。死ぬ覚悟で行ってこい。ドッグタグ(認識票)を忘れずに首にかけておけ」


 そんな。死なないよ……。そう言いたかったけれど、父も護衛官並の能力はあったのだろうが、『その能力を伝授する』ということを軍から望まれたらしい。教官という内勤族だったとはいえ、自分ではない『教え子』が険しい任務に就いて苦しんだ姿を見守ってきたのだろう。だから『任務部隊』へと行ってしまう娘のことは、その心積もりで送り出すと言っている。つまりは、娘の心優も『死ぬ覚悟で行かねばならない』と言うことになる。


「お父さんにドッグタグを握らせたりしないから」

「約束だぞ」

 久しぶりに大きな父の胸に抱きしめられている。

 いま、心優にとっていちばんの男性はこの父に勝る人はいない――。そう実感しながらも、それがもう自分が好きになった男ではないことにも心優は涙をこぼした。


 父と最後に小笠原に行くまでに沼津の実家に帰省するかどうかを話し合ったが、結論は『帰らない』になった。


「一日も早く、ミセス准将の側近に相応しい訓練につくべきだ。実家などに帰って気持ちが緩んだらいけない。母さんには父さんからよく言っておく。きっと母さんも反対するだろう」

「わかりました。お願いいたします」

 父はここ一番という勝負へと娘を向かわせる気持ちでいる。それはここ一番の試合に心優を送り出す時と同じだった。


 そんな時は甘く気持ちが緩んでしまう実家や母や兄には会わない方がいい。それは、心優が選手時代だったときから同じだった。

 それは父も然り。

「もう任務を無事に終えるまで帰省もするな。いいな……」

「でも、新年ぐらいは……」

「帰ってくるな」

 ここで心優は、父が云うところの『覚悟』の厳しさを痛いほど感じてしまう。


「わかった……。無事に任務から帰ってきたら、真っ先に沼津に帰ります」

「なにごとも准将殿の為だ。気易く実家に帰ってくるな。あの人の護衛は、それを意味する」

 絶句した。実家と縁を切るほどの覚悟で、あの人に尽くせと言われている。

 心優は自分が荒れた気持ちだけで、小笠原に行こうとしている自分を浮き彫りにされた気がした。でも、逆戻りも決してしたくない。その気持ちも同じくらいに強く湧き上がっている。


 そして父が言うことは正しい。心優の中に『エド』という御園の護衛男がすぐに浮かんだ。御園大佐が言っていた。ミセス准将のために、事業を部下に引き渡してまで、単身でおまえのためについていてくれているのだから――と。プロの男も、自分が築いてきたすべてを手放してまで、『お嬢様』のためだけに側にいる。それこそが『本物の護衛の心得』。


 甘かったかもしれない。でも、もう……。


「行ってきます。お父さん。小笠原に、行ってきます」


 父はもうなにも言わなかった。なんともいえない顔をしている。その分、心優の手をまたぎゅっといつまでも握ってくれている。


 『帰ってくるな』はもしかすると、最後の引き留めだったかもしれない。それで娘の心が弱く揺れたら、小笠原にはいかすまい。その程度の覚悟で、空母に乗ってはいけないと思っていたのだろう。


 でも心優は誓った。絶対に空母に乗る。あの人の魂を見てくる。

 そしてその魂に敵わないと思ったら、その時こそ、あの人を諦めよう。

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