第318話 事故

 こんにちは。

 いすみ静江です。


 息子が交通事故に遭ってから、諸々解決しておりませんが、近況をご報告させていただきます。


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 交通事故

 こんにちは。

 いすみ静江です。


 先日、息子が自転車で車と事故に遭い、本日入院いたしました。

 意識はあり下半身の手術となります。

 期間は冬休みか春休みまでかも知れないそうです。

 まだ、事故の諸々のこと、保険の諸々のことは不明なままです。

 歪んだ自転車は警察の方から戻ってきました。

 命あっての物種です。

 彼は、親孝行しないとなと随分とふさいでいました。

 祖父にもお金を借りました。

 どこにもないのですが。

 今朝、入院前に沢山お腹一杯食べたいと言っていたので、お肉のもりもりを食べて貰いました。

 いつも無邪気な笑顔で妹思いな彼。

 キッチンに居ないだけでママは元気がありません。

 入院の支度はがんばりましたので、せめてもの気持ちです。

 私の周りでは、お二人が亡くなってしまい、実母と息子が入院、娘と私が通院中です。

 パパには申し訳ありませんが、物心両面でお願いするしかありません。

 だらしのないママですみません。

 いすみ静江

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 あれから、手術をいたしまして、全身麻酔からさめて彼が呟いた言葉は、『生きてみようと思う』でした。

 ママしかいなくて、ごめんね。

 長男は、長女と二年の年の差があります。

 大きくなったらほんの二年だろうけれども、小さな子どもにとっては、大きな二年だと思います。

 時折、妹に対して、『高校は、自分から勉強しないとやめさせられるんだ』と、『高校へは行った方がいいよ』と言います。

 ママに対しても、『また、○○ちゃん、学校へ行かないんだ』と心配の声を零していました。

 高校へ入って、心身ともに成長した彼。

 学校で、資格試験に向けてがんばっていました。

 休学になるのかも分からないけれども、将来の展望は崩れないと思い、陰ながら応援しております。

 息子が男の子だとエコーで分かった日。

 医師はまだ分からないですねと言ったとき、泳いでいる男の子のものをパパは見つけていました。

 待合室で、一言目が、名前をどうしようかと言われました。

 交際していて、遠距離のときに、文通もしたとき、女の子だったらこんな名前を付けたいねと綴り合っていました。

 実際は男の子が先に生まれてくれて、女の子にも候補になかった名前を付けたのですが。

 小学生のときに、自分のことを纏める本を作りました。

 その中に、自分の名前に関するインタビュー記事が組まれておりました。

 お兄ちゃん、あなたの心は、私が願ったよりもかなっています。

 自身が苦労もしたけれども、友達もでき、明るさもつかんでくれました。

 朝、ママに、パスタを茹でてくれて、他愛もない話をしてくれたのが、彼のとても優しい気持ちから、ママへの思い遣りからくることだと言うこと、忘れません。

 最近、友人の家へ行って、柴犬さんと遊んでいきたよと楽しそうに話したお兄ちゃん。

 私にできることは、あなたが『おいしそうな匂いがする』とよくちょろちょろしていた台所でご飯を作ること位です。

 しかもレパートリーがないのですが、皆、何も言いません。

 退院したら、『スペシャルごはん』で待っています。

 パパも一生懸命働いて、皆が心配ないようにしてくれています。

 薄給でも、所得層が低くても関係ありません。

 何を大切にするのか、あのひとは分かってくれています。

 お兄ちゃんが居ない間、娘はお父さんにぺたぺたとひっついてますよ。

 一緒にテレビの話をしたり学校の話を楽しむ日常を私は待っています。


 ◇◇◇


 交通事故も意外なところで発生しております。

 皆様、くれぐれもお気を付けください。

 また、ご心配いただいた皆様、誠にありがとうございます。

 お優しいお言葉に大変励まされました。


 ◇◇◇


 おつかれーしょん!

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