第23話 身に沁みます

 10月26日、先ずは、ご報告です。


 読んでくださった方もおいでだと思います。

 三月より始まりました『サイバーセキュリティ小説コンテスト』に参加していた、『美少女巫女CMAβの愛999』が、残念ながら落選いたしました。


 五月には、説明会に参加させていただくなどしたのですが、知識的、小説的に劣る所が多々あったのでしょう。

 これまで書いた中で、苦戦とはこうもあるのかと思って書いたのもいけなかったのでしょう。

 楽しめる要素が、少なかったですね。

 右も左も分かっていませんでした。


 しかしながら、応援をいただき、未完ではいけないと踏ん張って、お盆には悔いのないように完結させました。


 ◇◇◇


 お盆前の夜中に家を出て早朝につくスケジュールで第二の故郷へ行くと、涼しい朝なのに庭先で祖母が待っていてくださり、部屋へ上がると癌で言葉もなくなった背を丸めた曾祖母が、医療サポート用のベッドから起き上がって迎えてくださりました。


 小説の締め切りを気にしない形にして出かけることは、つまらないことかも知れませんが、結果として必要だったのです。

 曾祖父の葬儀以来、五年間もご無沙汰をした私にとっては大切な気持ちの区切りでした。


 それに、インターネットから離れた方が健康にいいとのこともありました。

 義理の妹の長女と長男は、ひたすらスマートフォンを弄っていたので、パソコン虫の私が言うのもお門違いですが、もうちょっと気を遣ったらどうかと、心の中では思っていました。


 ◇◇◇


 今、こうして書いていると、ただ一つのコンテストに落選したことよりも、得難いことが沢山思い出されます。


 ぶつぶつここから================


 例えば、辛い引きこもりでいては、自分もしんどかったと思います。

 生活音がうわさ話に聞こえたりするのもしつこいです。

 あの人は、働きもしないで、何をしているのかとかを囁かれます。

 あんた人間じゃないと、ヒステリックな女教授に、正面切って言われました。

 悪いけれども、こちらもノーミソがあるので、一生覚えていられますよ。


 ================ぶつぶつここまで


 祖父母の家で、義理の妹一家とこちらの家族と親族総出で、焼き肉やカレーライスやお寿司をごちそうとして食べたりしました。


 パパの友達のまさきくんが来てくれて、牛肉とワインを持って来てくれました。

 パパが、肉と酒持って来いって言ったからって、本当に買いに行ってくれるなんて、優しい人です。

 無人駅もない無医村なので、買い物は大変なのです。

 私は、たこさんウインナーにかにさんウインナーを切って、焼き肉を盛り上げました。

 いえー!

 お子様に受けます。

 それって、うちだけでは……。

 パパのお弁当に入れると、俺にはいいからと言われます。


 ◇◇◇


 それから、温泉に入りに行き、水底みなそこのダム跡地で子どもと遊んだりもしました。

 お風呂で汗を流して、自転車こぎでいい汗を掻くのは、道理にかなっていると実感しました。

 いつも怠いのに、ノーミソがピンクになる程、楽しかったです。

 あ、変な着色料食べてないですよ。


 ◇◇◇


 ――苦しいことは押し黙って、何か明るいものを探るように過ごした数日はゆっくりと流れるようでした。


 ◇◇◇


 ゆっくりと、ゆっくりと過ごせたのは、私だけが子どもを見てくても、周りに助けられたからではないでしょうか。

 結局、周囲の手を借りて、成り立っているのですよね。


 そんな感じで、落選を受け止めるようになだらかになりました。

 後、もう一つあるのですが、次の話でね。


 ◇◇◇


 おつかれーしょん!

 と、娘を抱くと喜ばれる……照れます。

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