第4話 広場にて・・・

広場でいいのか・・・

たくさんの犬がいる・・・


おっくうなので、数えるのは止めた。


早瀬さんは、犬笛を吹く。

「みんな、集合」


その瞬間、犬は早瀬さん・・・ではなく、僕のほうに集まってきた。

一匹残らず・・・


そして、じゃれついている・・・

なつかれているのか?


中にはそばで、お座りしているのもいる・・・

一匹たりとも、吠えてこない・・・


「杉村くん、凄い」

「えっ」

「初めてでしょ?」

「うん」

「この子たち、初めての人には、なつかないんだよ」

「そうなの?」

昔からそうだった・・・

動物にほえられたり、襲われたりすることはなかったが・・・


「早瀬さんや、ここの方がしつけたんじゃないの?」

「何もしてないよ。凄いよ」

早瀬さんは、尊敬の眼(と思う)で見てた。


「じゃあ、この子たちの名前を教えるね・・・」

一通り教わった・・・一応メモしておく・・・


そういえば、ドーベルマンがいないのは、警察犬だからか・・・


「杉村くん、君の主な仕事だけどね」

「うん」

「この子たちと、遊んであげて」

「それでいいの?」

「うん、調教とかは、ここの人がするから・・・」

まあ、遊ぶくらいならいいだろう・・・


確か、お風呂にはあまり入れないほうがいいと聞いている。

となると・・・

止めておこう・・・


・・・で、一日が終わったのだが、風呂を借りて部屋に入る。

晩御飯は・・・芸術的ですばらしかった・・・


「あの・・・早瀬さん」

「何?」

「この子たち・・・」

何匹かの犬が、部屋にいた。


「君の事が好きみたいだね。よろしくね」

まあ、明日考えよう・・・お休み・・・



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