最終話 なによりもこのひろいほしぞらのしたできみにはなしたいことがあるんだ
最終話 なによりもこのひろいほしぞらのしたできみにはなしたいことがあるんだ
秋が深まり始めるころ、夜空と花火は二人で話し合っていた。
「なあ、夜空。アイツに話しかけて来いよ」
「なんで私が?」
「俺だと怖がるだろうが」
「自分でやりなさいよ。女なんだから」
「女と話しかけることに何の意味があるってんだ」
花火は仕方なく、教室で一人でいる女の子に話しかけた。
蒼い目に長い黒髪の、お人形のような少女だった。しかし、表情は人形のように固く、目も虚ろであった。
「なぁ、お前、なんでいつも一人なんだよ」
その一言から二人は熱い口づけを交わし――
「オイ、司。何を書いてるんだ?」
「い、いえ!何も書いてないのですわ!?」
(いや、普通に口に出してたの、聞こえてたんだけど)
「別にお二人の思い出話を参考に百合百合な作品を書こうなんてしていないのですわ!」
(オイ、自分で言っちゃってるぞ)
(司は趣味について気付かれてないと思ってるから秘密にしておきましょう?)
夜空と花火は深くため息を吐く。
「それよりも、司、夜空。アイツに話しかけて来いよ」
「嫌なのですわ――だぜ!」
「嫌よ☆自分で行きなさい☆」
「なんでだよ。司んときは俺が言っただろうが!」
「それとこれとは話が別ね」
「
「だから!下の名前で呼ぶんじゃねえ!」
「しもの名前?」
「シタ、だ!した!6年間同じネタで俺も疲れたぞ!」
「まあ、あと二年頑張ってね」
「嫌だよ!絶対に嫌だよ!」
花火は息を整え、言葉を紡ぐ。
「みんなで行こうぜ」
夜空と司は花火の言葉に頷く。
そして、転校してきたばかりの少女――赤い夜空に声をかけるのであった。
次回予告☆
「って、最終話だろ?次回予告もクソもねえだろ」
「まあ、二人だけの次回予告も最後だし、いいじゃない」
「全然よくねえよ。俺の役割はもう終わっただろ。本編でも消失したしな」
「いいざまね」
「急にどうした」
「本編にさえ出演できていないスピンオフ限定キャラですけど、なにか?」
「あー、確かに、お前だけちょっと扱い悪いよな」
「ま☆後付けキャラだしね☆」
「露骨だな」
次回、『ザウエルとイスカの過去編をやろうとしてたけど、長くなりそうだからいいや』
ご愛読ありがとうございました。竹内緋色の次回作にご期待ください
訳:テメェらが評価しねぇせいで打ち切りになったんだよ、ボケが
「最低なセリフだな」
When wish upon a star.
Fine.
And next to the starry sky.
花火に夜空を 竹内緋色 @4242564006
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