第17話やっと名前聞けたー。

 さて、この最高な今日は何をしようかな。

 ああ、取り合えず彼女に魔道具買ってあげるんだよな。

 ……嘘発見器だったか。だ、大丈夫か? 大丈夫だ。問題ない。

 うん。嘘は吐いていない。ギリギリを突いてる。

 あー、お屋敷買うんだったな。じゃあ、アクセ売るのも今日やるか。


「よし。今日は取り合えず嘘発見器を買いに行こうか」

「ほ、本気なの? 金貨5枚掛かるよ?」

「約束しただろ。お・ま・え♪だけに約束を守らせたなんてズルイだろう?」

「お前の使い方がおかしい。けど、ランスがいいなら……」


 名前呼びキター。って考えるとこっちも早く名前教えて欲しくなるな。

 まあ、焦るな。取り合えず付与しちゃおう。取って置きのを放出してやろう。

 昨日の丸メガネはいい仕事した。この日本製ぽいアクセ三種を二点ずつで良いだろう。付与はばらばらに方向性だけ合わせて適当で。


「何をしているの? ってそれミスリルじゃない」

「ああ、うん。スキルを付与してるんだ。あ、キミにもプレゼントしよう」


 彼女には一番外見がいいのを選んで防御セットを渡した。

 だが、付与二つ付けれるのはこれで全放出だな。一つの方は崩して作り直すか。

 材料半分になっちゃうけど、一個でも作れればプラスになるし。


「凄いキレイっ! いいの? 私がつけてても……傷ついちゃうかもしれないよ」

「いやいや、貸したんじゃないからね? 自由にしていいよ。お金が必要な時は売っても良い。それくらい、いつでも作れるから」


 うん。危険な事になるくらいならポイして欲しい。

 よし、準備完了だな。売るのも買うのもレーベン商会だから丁度いい。

 さて、行きますか。

 ほら、行くよ。うん? トイレ? 一人で出来る? 馬鹿にしてるのか?

 ごめんなさい。構って欲しくて。


 ふう、彼女ってどうしても弄りたくなるんだよな。何だろう。ツンデレを理解していると言うか。怒っていてもまるで愛を感じるような。

 ま、流石にそれは勘違いだろうけど。

 そんなこんなでやってきましたレーベン商会。

 会長室に通されて宣告通りアクセサリーを見せた。


「な、何と! これは『商人の資質』ではございませんか。こ、これは私がお買い上げさせて頂いても!?」


 などと、断る必要は無い事を聞くほどに彼も舞い上がっていた。

 そこで彼女がふと口を開いた。


「付与魔法まで使えるなんてランス、貴方何者なの?」


 あっ……そう言えば内緒な事言ってなかった。

 ギギギと油切れの機械みたいにルドベントさんを覗き見た。


「なるほど、なるほど。いやぁ、ランスロット様も人が悪い。まさか術者ご本人だったとは。いや、ですが当然の事でしょう。ここまで凄い術師は聞いた事がありません。ええ、元々のお話どおり詮索も口外も致しませんとも。それが今後ともご贔屓にして頂く約束ですから」


 彼女がキョロキョロと不安そうに俺とルドベントさんを交互にみる。

 仕方が無い。ここはあれだ。賄賂的な感じでと、袋から3つのアクセを追加で出す。資質系統が人気なのかな? とその場で他職の資質を付与する。

 選んだのは『剣士の資質』『魔法の資質』『英雄の資質』の三点だ。


「騙していたお詫びにこれをプレゼント致しましょう。身の保身の為ですから、どうかお気を悪くしないよう頼みます。付与は一つの物ですが、資質系を入れました」

「何を仰いますか。元々悪意も無ければ損害も無い事。お詫びの必要はございません。ですが、お気持は頂きましょう。少しお安めでの買取をさせて頂きます」


 そうして、話が進んだが、彼女が怯えている。早く出て慰めたい。

 あまりに入れ込んでいる事を知られるのも良くないから今手が出せないのが辛い。 

 合計金貨820枚 物凄い金額になった。

 まだ三日だというのにオリハルコンも持ってきてくれた。

 嘘発見器も購入した。本当にあったよ。ただ、話を聞くと場を和ませるジョークグッズ的なものらしい。それほど正確性がないのだとか。

 ある程度物がはけるまで、金貨の余剰分が厳しいそうで取り合えず、今月は買取を見合わせて欲しいと言われた。だが、もう必要ないだろう。

 お屋敷が買えればそれでいいのだから。

 そそくさと退散して彼女を癒す為に尽力しようと外に出たのだが。


「ごめんなさいっ。本当にごめんなさいっ。私、知らなくてっ」

「問題ないよ? これに関してまず言ってなかった俺が全て悪いよね。それにバレても対応さえ間違えなければ大きな問題にはならないよ」

「でも、でもっ」


 ふむ、ここにつけこんで言い辛いハーレムの話をぶちこむか。

 だって、欲しいし。


「じゃあ、俺の願いを一つかなえて欲しい。ああ、でもどうしても嫌なら考え直すから居なくならないでね?」

「な、何? 出来る事ならするから、早く言って」

「えっと、あれだ。俺のハーレムの一員になって下さい。一生大切にします」


 いや、ハーレムな時点で大切にされてなくね?

 言葉間違えた。もしかして俺今から責められタイム突入か?


「い、一生? 私を貰ってくれるの? 本気で言ってる?」

「え? こんなやつでいいの? 本気で?」


 いや、驚いた顔してるけどさ、俺もすっごく驚いてるよ?

 彼女は徐に嘘発見器を出した。

 俺は即座に手を当てて復唱する。


「俺の恋人になって欲しい。本気だ」 

「……ハーレムの一員でしょ」

「あ、はい」


 きた。きたきたきたきたぁぁぁ!

 俺の時代きた!

 と思ったら、嘘発見器が反応した。

 え? 何これっ、ブーブーいってる。


「ちょ、嘘ついてないよ? 本気の本気だよ! 何だよこのクソアイテム!!」

「恋人なんて都合のいい言葉使ったからじゃない?」


 あ、良かった。俺の気持が嘘だとは思われなかったようだ。


 徐に彼女に手を差し出した。彼女は嘘発見器を俺の手に置く。

 いやいや、そうじゃないよと彼女の服のポケットにしまう。

 そして、彼女の手を取り、町を歩き出した。


 あー幸せだ。誰かにこの幸せをおすそ分けしたい。

 誰か、居ないかな。ああ、子供達がいるじゃないか。

 あいつらならのろけを浴びせても大丈夫だろう。

 いやいや、幸せのおそすそ分けだろ? 

 何か買って行ってやろう。あ、お菓子でいいや。


「お菓子屋さん行こう」

「え? お菓子とか食べるの?」

「好きじゃない?」

「ううん。好き」


 よし、すぐ行くぞぉ。と、やってきましたお菓子のお店。

 入ったことは無いが通りの目立つ所にあるから知っていた。

 かなり迷惑かも知れないが、あるもの全部くれと頼んだら本当に売ってくれた。

 逆に喜んでいた。彼女はそれどうすんのよとドン引きしていたが。


「しまった……手荷物が一杯過ぎて手が握れない」

「はぁ、本当に変な人」


 もうぅ、馬鹿なんだからぁ~見たいな目をしないで。宿屋に戻りたくなるから。

 もう、市民門の前着いちゃったんだから。

 と、門を超えて我が領地へ。いや、借りてる土地だけど。

 今日も元気に子供達が畑作りをしている。おっさんは今はいないようだ。自分の畑仕事に行っているのだろう。当分は石拾ったり耕したりするだけだろうしな。

 丁度もうすぐ12時。まだ後30分あるけど。社長号令って事で休憩にしよう。


「お前らー、今日はちょっと早いが休憩にするぞー」


 声をかけるとわらわらと寄って来る。そのままお城もどきの中に入った。

 そして彼女が思わず呟く。


「は、はりぼて……」


 う、うむ。そろそろやらなきゃなぁ。

 まあ、その前に手荷物をテーブルに置いてと。


「今日はお前達に自慢しに来た。これが俺の彼女だぁぁぁ! ガハハ」


 わーわーと楽しそうに口の悪い子の突っ込みが入る。

「そんだけかよっ!」「騙したの~?」「暫く来ないって言ってたのに来た理由それっ!?」「お金一杯持ってるからきっと鴨ってやつだよ」


 おいっ! 最後の奴、お菓子やらないぞ。


「いいのかなぁ? お菓子買ってきてやったってのに。これは持って帰ろうかなぁ」


 きゃぁきゃぁ言いながら詰め寄ってきた。やっぱりお菓子好きだよな。

 それにしても、一緒に料理してから一気に距離近くなったな。

 気楽でいい感じだ。


 皆一個ずつだと配って皆で食べた。

 日本のみたくちっちゃなものではないので一個でも十分楽しめた。

 ちょっと太めに切ったバームクーヘンくらいある。

 大勢の異常にやせ細った子供達、それも男の子だけの空間。

 そんな不思議状態に彼女は疑問を投げかけた。


「これ、何……どういう事?」


 ここまでの経緯を説明する。

 かくかくしかじか、まるまるうまうま。


「ほら、俺ってあの能力のおかげで簡単に金稼げちゃうだろ? だから聖人とかそういう類の人間じゃないからな。どちらかと言えば悪人だ。しょっぱくて度胸がなくて大きな悪事を出来ない悪人。これもただ楽しいからやってるだけ」

「知ってる。私のこと殺してくれなかったし」


 あう……そういう事言うなよぉ……


「でも、私もランスのそんな所がムカついたり頭きたり……少しだけ好きだったり」

「す、好きっ!? 他の二つは知ってたけど好きっ?」

「うざい。黙って」


 ふふん、と子供達にドヤ顔。自分でも恥ずかしい真似だと思う。

 だけど、止まれないのだ。

 うざい男全開のまま、休憩時間が終り子供達は畑仕事に戻った。

 拾い空間に彼女と二人きりになる。

 ひっきりなしにかけられていた言葉が止んで、会話が急になくなった。


「折角来たのだから、改装でもしてくか」

「わかった。手伝う」

「じゃあ、ここに座ってて」


 俺は徐に股座に彼女を座らせる。慣れてきたジト目を向けられた。


「『ストーンウォール』『クリエイトソウル』『クリエイトストーン』」


 何もなかった区画に階段を、その先に二階の床、部屋を仕切る壁やドア、それでも天井が高すぎるので三階も、同様に部屋を割っていく。部屋の大きさは小さめだ。5畳程度だろうか? そうしないと数が作れなかった。それでも48部屋。

 一人部屋は流石に無理だった。


「ちょ、ちょっと待って、え? 何をしたの!?」

「錬金術のスキルで石を加工したんだよ。『ストーンウォール』は知ってるでしょう?」

「どっちも知ってるけど、こんな事出来ないわ」


 おや、魔法使えたりするのかな? まあ、どっちでもいいからそれはいいや。


「それが、熟練度が上がれば出来るんだなぁ。そうだ、よっと」


 袋に入れっぱなしになっていたオリハルコン20キロを出した。

 近くに置いておいて良かった。

 まあ、彼女がどいてしまうくらいなら後でやるが。


「このオリハルコンも熟練度が上がれば実は加工出来るんだ。『クリエイトソウル』『クリエイトオリハルコン』『クリエイトアーマー』『クリエイトグリーブ』『クリエイトヘルム』ってな感じにね」

「また、凄いを通り越した……あっ、でもじゃあますます私がばらしちゃったのまずいじゃない! ど、どうしよう」

「だから、本当に大丈夫なんだって。信じろ」


 多分、一人で国と戦える。そして勝てると思う。逃げるくらいなら余裕だろう。

 そのくらいにこの世界の人間は弱そうだ。いや、強くなり辛い環境だった。

 適性狩場行くのに時間掛かる上に数日はリポップ無しなのだ。

 適正狩場が近くにあったとしても沸くのは週一回くらいらしいし、それを殲滅したらまた来週なのだ。


 俺がこの速さで強くなったのは、50レベル以上レベルが上の敵をやり続けたからだ。10レベル以下で地下墓地攻略なんてゲーム時代でも逆立ちしたって絶対に無理なレベル。

 大迷宮もそうだ。50階層付近は100レベル差くらいあっただろう。

 『アビリティギフト』で計った訳じゃないけど大体は合っている筈。

 ゲームの経験値ゲージ見たかったな。笑いが噴出す勢いで上がっただろうに。


 Sランクの連中がどれだけかは知らないけど、聖光石のカンストレベルを超えていたり、不意打ちじゃなければ普通に勝てるだろう。なんてったってスキルや魔法が6職分あるからな。魔力なんてカンストをどれだけ超えてるのって感じだし。

 それ以前に他で力を見せつければ、馬鹿な事はしてこないだろう。

 そうなると、今度は隠すんじゃなくて、力を見せていった方が良いのだろうか?

 国と対立しない様に生きていくのであれば、ある程度は晒していい気がしてきた。

 逆に貴族になっちまうとか。いや、忙しそうだしいいや。あの子供らをあんな状態で放置する様な仕組みの国だし。あと面倒事終えたら引き篭もりたいし。


「私、ランスが居なくなったら死ぬから。どうでもいいかも知れないけど、本気だから。で、でも別に好きだからって訳じゃないんだからねっ。一人になっちゃうのが嫌だから……」

「俺も、居なくなられたら正気じゃ居られない。というかそろそろ名前教えてよ。恋人だよね?」


 そもそも、恋人なんだから好きだからでいいじゃん。何でそこでツンデレるの?

 おじさんはそこだけは不満だよ? ああ、もうおっさんじゃないのか? いや、年齢は変わらないし……どうなのだろうか。


「いい、けど」と、彼女はこちらを伺う。今の言葉本当なのかと問いかけられ、真面目に答えると彼女は深呼吸を一つした。


「ミラ・ルー・グラヌス……ううん。もうただのミラね。分かると思うけど、グラヌス帝国の元皇女。継承権は実子の中では末端だけど。内乱に負けて魔物の巣に捨てられた哀れな女。どう? ぐっと来た? 好きなんでしょ、哀れで可哀相な女」


 ……はぁ? 何で皇女? 出来すぎじゃね?

 ゲームのイベントとでも言いたいのかよっ!?

 俺のミラをあんな目に遭わせたのがイベントだってか?

 誰そのイベント作った奴……切れそう。

 まあ、いいや。事実の知れない過去に憤ってもどうにもならない。

 もう完全に切れているならそれでいい。近づいてくるものはぶっ飛ばす。原因作った奴が分かればいつか殺す。


「その、黒幕の名前だけは教えておいて。すぐにぶっころ……さないかもしれないけど、敵なのは確定だから」


 うん。今すぐ殺したいところだけど、この国との戦争とかになったら困る。知り合った人たち皆困る。これはダメだ。

 だけど、それで終わらせたくは無い。どうにかして追い落としてからぶっ殺してやる。


「分からない。今トップに居るのはハルードラ将軍だけど、それは代理なの。正当な皇帝の血筋に継がせるべきだという話になってる」


 将軍がいきなり挙兵したらしい。準備する間もなく攻められて、すぐに落とされてしまったのだとか。公爵家も皇族の血筋で固めてあってほとんど難癖の様に殺された様だ。

 だと言うのに、その状態から皇族に帝位を返すのか?

 そんなことしたら反逆軍皆殺しに出来るんじゃ?


「どういう事? 皇帝は負けたんでしょ?」


 戦争で負けたら全部取られるんじゃないのか。


「負けても他の領主が認めないのよ。

 既に3つほどの領地が宣言したわ。自分が忠誠を誓ったのは皇家だから乗っ取るなら独立すると。

 そこを力で押さえつけたら他の領地も黙っていないでしょう。

 いままで肩を並べて帝国万歳と言っていたのに裏切って自分の物にして他の領地も力で潰したらね?

 だから傀儡に出来る一番都合のいい皇家の血筋の者を立て、その周りを全て自制力で固めようとしているの。

 庇護の無い今の内に邪魔者は全て始末するというのが筋書きだと思う」


「じゃあ、ミラはそんな事の為にあんな思いをしたのか? 傀儡にするなら、他の手だってあるというのに」


 どこかでひっそりと囲ってもいいだろ。国の外に出したっていいし、継承権の剥奪だって出来るだろ? ゴブリンの慰み者って幾らなんでもそれは……

 ダメだ、腹が立っておさまらねぇ。


「そうね。ランスはそう言うよね。でも、神輿を取り替えるのは他の者にも出来るのよ。力さえあれば。囲ったらそこに人攫いが現れる。国の外なら都合がいいと自勢力に取り込み、連れ帰る。継承権の剥奪も血筋であれば、他に居なくなれば継ぐしかない。恨んでいる相手を擁護する様な事は言いたくないのだけど、殺すのが一番安全なのよ。そう教わったわ」


 あ、分かった。その教えってあれだな。


「その教えって、ミラが自分を人じゃないって思うようになったクソの教えだろ? 俺は認めない。知らない人ならクソだなって言うくらいで終わるけど、自分の恋人じゃそうはいかない。本気で滅ぼそうかな、そいつら」


 殲滅ならば簡単だ。『サンダーレイン』でも連発しながら駆け回ればいい。

 だが、関係ないものを殺すのはダメだな。ならば乗り込むしかない。


「よし、じゃあ、まずそのハルードラって奴から話聞きだして殺そう。絶対関わってるだろうからな」

「なっ、何言ってるの? ダメ、仮に出来たとしてもダメ! 荒らしたら苦しむのは民なのよ。それすらも完璧に対処出来る訳じゃないでしょ」


 怯えるように体を仰け反らせて抱きついてきた。嬉しさと今はそうじゃねぇだろって感情が行きかう。


「……ごめんなさい。ホントはちがう。戻りたくないの。知ってる人間と顔を合わせるのも怖いの。私はランスと一緒にいるだけでいいから」


 すがり付いて来る彼女の頭を撫でて心を落ち着ける。

 彼女のメンタルが回復するまでは放置するしかないか。ずっと一緒に居たいというのは嬉しいし。その嬉しさで憎さを抑えて待つ。それで手を打とう。

 だが、その前にずっと一緒と言う事がどういう事かを教えてあげよう。


「分かった。お風呂も一緒だぞ?」

「はぁ?」

「トイレは別でも可」

「いや、一緒に入りたいわけ?」


 あー、どうだろう。排泄はどうでもいいが、恥ずかしがる所は見たい。

 考え込んでいると「最低」と罵りのお声を頂いた。なので弁解。

 一緒に居る時間を延ばしたいという所で悩んだだけだと伝える。大体あってる。

 お風呂は別に一緒でもいいそうだ。もう全て見てるでしょ、との事。

 一杯見てやろうじゃないか。


「けど、お風呂なんて無いじゃない」


 あっ、そうだった。体もそんなに拭いてないから俺今超不潔!


「何言ってんだよぉ~、作るよぉ~、無いなら作ってやるってばぁぁ」

「何でそんなに必至なのよ……」

「じゃあ、お風呂の為にまずは、お屋敷を買うか」

「また始まった……」


 大切な事なんだよ。すっごくね。


 あ、そう言えばまだここ子供達の家だった。

 聞かれてたりしないよな? 流石にちょっと恥ずかしい。

 帰りに一応ブレット呼び出して部屋は二人で一部屋だ。喧嘩するなよ? と言い聞かせた。

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