第26話
ピヨピヨと鳥の鳴き声で目が覚める俺。
時計は朝6時半を指していた。
俺は支度し、玄関をでると同時に隣の家の玄関が開いた。
ゆかの母親か。
急いでるのかスリッパのままで
ゆかに似てるなぁ、なんて思ってしまう俺。
「おはようございます」
「あら?矢田さんちの息子さん早いわね!おはよ!」
ゆかの母さんは優しそうで、綺麗な人だった。
「そんなに急いでどうしたんすか?スリッパのままですし」
あら、やだ!恥ずかしい!なんて
言いながら玄関に戻るゆかの母親。
「実はね?ゆか風邪ひいたみたいなの」
玄関から出てくると苦笑いしながら教えてくれた。
「あーなら、まだ時間あるんで帰ってくるまで見てるんで安心してゆっくり行ってきてください」
「あら?ほんと?助かるわ!よろしく!」
そう言ってゆかの母親は家を開けた。
ってか、俺ゆかの彼氏かよ!
自分で言ったくせに恥ずかしくなるとか
ガキがよ。
そんなことを言いながら
家の中に入っていった。
部屋の構図的にベランダがこっちだからゆかの部屋はここか。つか、ご丁寧に
ゆかの部屋とか、ガキかよ。
そんなと所も可愛いと思ってしまう俺。
ベランダ越しにしか見えないゆかの部屋は
想像より女らしくて
いい匂いがした。
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