第24話

「やっぱり!」


そこには柚木園がと天海がいた。

天海は、ゆかの胸ぐらを掴み、耳元で何か言い出す。

止めに入ろうとするが

柚木園が邪魔をする。


「可憐ちゃん、やりすぎ」


こいつは何を考えているのか読めない。

うかつに近寄りがたい。


「ごめんね?新しく買ってくるよ?いちごクレープでいんだよね?まってて?」


そう言うと小走りでクレープを買いに行く柚木園。


俺がこんな所に連れてこなければゆかはこんな目に合わなかったよな。


「なに?矢田とできてんの?」


ボソリと天海。

食べていたクレープが喉に詰まるかと思った。


「違うよ!矢田くんは友達。」


ゆかの一言でグサリと突き刺さる俺。

友達ね、友達。


気がつけば柚木園も帰ってきてたみたいだが

気分が悪く俺はゆかの手を取り夢中で

歩いた。

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