第6話

どれくらい時間がたっただろうか。

外はオレンジ色に染まり

夕焼けが綺麗だ。


「あ、あの、私は矢田くんの歌声とても素敵だと思いました」


「だ、だから!忘れろ」


彼は相変わらず顔を赤く染め

テンパリ出す。

なぜか、その姿が可愛らしく

つい、いじってしまう。


「お前、名前は?」


「風美ゆかです。夢は声優になることです!」


ポロッと自分の夢を矢田くんに話す自分。


「夢は聞いてねぇ。風美な。」


「すみません笑つい、、」


矢田くんは、なんだよそれと優しい表情で笑う。


「なぁ、なんで声優が夢なんだ?」


「私は、鈍臭いし、地味ですし、ネガティブで、何をやってもダメなんです。けど、アニメを見ると勇気が出るんです。そうすると頑張れる気がしたんです。」


「へーじゃー俺の夢教えてやるよ。俺はプロの歌手になる事だ。どっちが自分の夢叶えるか勝負しようぜ」


彼はそう言うと立ち上がった。


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