第10話
青年「なんだか溺死さんの匂いも取れて来ましたね。」
溺死霊「え。私臭かったですか?」
青年「はい。生臭いような。魚が腐った匂いがしましたね。」
溺死霊「私、海に飛び込んで死んだんです。恋人に振られて・・・。」
青年「ほーなるほど。」
溺死霊「でもやっぱり怖くて、辞めようとおもたら、足を滑らせて、岩肌にぶつかりながら、落ちちゃったんですよね。それで腕ごと取れちゃいました。」
青年「最後の最後で恐怖心が働いたんですね。」
溺死霊「そうです。あと、青年さんに触ったら体が暖かくなりましたね。ちょっと体が軽くなったような。」
青年「それはなんかわかりませんが、おそらく安心したんですかね。特殊能力みたいなのは僕自身まだわかってなくて。」
溺死霊「何かありそうですけどね。特別な感じがしますよ。」
悪魔「蚊帳の外だ・・・。」
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