寸劇(後半、機械サイド)
リナリア・ゼスティアーゼ
「初めまして、お父さん」
リナリア・シュヴァルツリッター
「あ、ああ、初めまして……。えっと、私にそっくりな姿をした君は一体……?」
リナリア・ゼスティアーゼ
「リナリア・ゼスティアーゼと言います。お父さんのデータを基に生まれた、リナリアの最新鋭機ですよ」
リナリア・シュヴァルツリッター
「私のデータを基に……?」
リナリア・ゼスティアーゼ
「ドクター・ノイベルトに生み出してもらいました。最も、最初はただの『ゼスティアーゼ』として生まれた機体なんですけどね」
リナリア・シュヴァルツリッター
「ドクター・ノイベルト……! そうか、君もあの研究者のデータで造られたのか……!」
リナリア・ゼスティアーゼ
「そういう事です。外見がそっくりだったりする理由、お分かりでしょう? ちなみにコクピットは、球体式ですよ。私の場合は単座ですけど」
リナリア・シュヴァルツリッター
「確かに。色や体のごつさ以外はそっくりだな」
リナリア・ゼスティアーゼ
「ところで、お父さん」
リナリア・シュヴァルツリッター
「何だ?」
リナリア・ゼスティアーゼ
「パイロットの2人に振り回されていると聞いています」
リナリア・シュヴァルツリッター
「ああ、あのお二方の言動は目に余るものがある」
リナリア・ゼスティアーゼ
「お父さん。わたしとコクピットブロックを交換しませんか?」
リナリア・シュヴァルツリッター
「どうしてだ?」
リナリア・ゼスティアーゼ
「その騒動、付き合ってみたいです」
リナリア・シュヴァルツリッター
「私の後継機もあのお二方の同類か!」
リナリア・ゼスティアーゼ
「そうですか? わたしのパイロットは、割と『夜、自室で何度自分を慰めたか』なんて話はざらに聞きますよ?」
リナリア・シュヴァルツリッター
「あんたらもかぁあああああ!」
リナリア・ゼスティアーゼ
「大変ですね、お父さん」
リナリア・シュヴァルツリッター
「他人事のように言うなぁあああああ!」
リナリア・ゼスティアーゼ
「きゃーこわーい」
了
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