リナリア・ゼスティアーゼ

リナリア・ゼスティアーゼ...Linaria_Zestiarze


 頭頂高:11.5m

  全高:13.5m

  重量:44.5t

装甲材質:霊力充填型装甲

 動力源:霊力 / 霊力増幅用宝石(補助動力)

 機体タイプ:戦闘型・ワンオフモデル



 概要


 リナリアをゼスティアーゼの試作機仕様に改造した機体。当然カラーリングは黒・銀・濃い紫の三色。

 本機も「リナリアの皮を被った何か別の」である。

 外見は“リナリア・シュヴァルツリッター”と同一である(あくまで“一部装備を省いた上でのシルエット”ではあるが)。ただし“リナリア・シュヴァルツリッター”と比して、本体の装甲や武装は細身である。リナリア固有の優雅さを取り戻した機体と言えよう。

 そういう意味では、“リナリア・シュヴァルツリッター”のといった機体である。


 アルマ帝国の国章(天使と竜をあしらった紋章)を右肩に、皇室の紋章(薔薇と盾をあしらったもの)を左肩に付けている。これは搭乗者が「ブレイバとブランシュの子供」であるため。当然その子も皇族である(そもそも皇族でなければ、素体のリナリアを与えられない)。

 また、手持ちの盾にはブレイバのエンブレム(鷲、切っ先が上を向いた剣、そしてひし形の盾に狐の頭部のシルエットが入ったもの)を有している。

 更に、腰部にはスカート状に配置された8枚のプレート状装甲を有する。特に正面を向いた1枚(他の7枚と比して大型)にもアルマ帝国の紋章がある。


 なお、ノイベルトので「リナリア・シュヴァルツリッター」ともども、認証機能が付いた。

 鍵と霊力情報によるダブルロックであり、これによって最初に認証を済ませた1人(当然ブレイバとブランシュの子供)以外誰も搭乗出来ない機体と化したのである。


 素体は皇帝専用機(ただしワンオフモデルではなく少数生産)の為、素の出力や腕力などは非常に高い。

 また、霊力によるテレポートも可能。後述の装備と併用し、一瞬で空中に移行することもまた然り。


 動力源となる霊力は、パイロットの霊力量に依存する。

 霊力は本体装甲や盾に纏わせて防御力を底上げしたり、近接武器に纏わせて攻撃力を底上げするのにも用いられる。

 なお、霊力蓄積型反応炉を搭載している。

 どちらも通常のリナリアに搭載するものであるが、ノイベルトがコスト度外視で派手に改良した結果、2基とも「ネーゼ専用リナリア(リナリア改修型)」並の蓄積量を有する反応炉と化している。よって霊力貯蓄量はゼクローザスの200倍以上。


 視界は外部カメラ(ツインアイに細めのバイザーを被せたスタイル)による「全天周モニター」方式、または「網膜投影」方式を行う。

 「全天周モニター」方式は、『広域的に戦況を確保出来る』代わりに、『視界が集中しない(必要の無いものまで目に入ってしまう)』欠点がある。

 「網膜投影」方式は、『敵機に視界を集中出来る』代わりに、『見失ったときに探すのが困難になる』・『メインカメラを破壊されると(サブカメラの視界に切り替えるまでの)タイムラグが生じる』・『機体の首が連動して動き、敵に視線を悟られてしまう(デフォルト設定。調節すれば解除可能)』という欠点がある。

 上記二つは、パイロットが必要に応じて切り替える。


 なお、コクピットは球体状で、機体の姿勢に関わらずパイロットの体勢が一定になる構造である(パイロットの足元に重量増加の物質があり、更にコクピット自体が回転する構造であるため)。単座ではあるが、やや広めのスペースになっている。

 表面には、純銀製の厚みのある層が張り巡らされている(落雷に代表される電撃から、パイロットを守るため)。

 機体のところどころに発光部位があり、青い光を放射している。


 主兵装は大剣と大盾のみだが、剣先から発するビームや、霊力の拡散による広範囲攻撃を持つ。


 霊力の持続時間が長く(ただし操縦士ドールマスターに要求される、霊力の下限はある。一定値を下回ると搭乗不可)、単独での継戦能力が高い。


 遠近共に隙の無いスペックであり、機動力も圧倒的に高い。


 戦闘スタイルは搭乗者の戦い方に準じるが、機体は接近戦主体。

 なおブレイバとブランシュの子供は、ブレイバ(とハーゲン)に鍛えられた結果、近接戦闘狂と化してしまった経緯がある。



武装・装備


(標準装備)

・長剣×1


 無難な外見の長剣。全長10.0m、刃渡り8.0mである。

 刀身が細身だが、霊力を纏わせる事で盾に出来る。

 更に剣先からビームを発することが出来るため、ランチャーとしても使用可能である。連射速度は遅いが、一発の威力は高め。


・可変式大盾×1


 全高10.0m、装甲厚250mmの盾。“リナリア・シュヴァルツリッター”の盾と比較すれば、細身である。

 接地面に近い箇所に宝石が20粒(ただし1粒のサイズは人間の頭部以上)あるが、これは霊力をビーム状に射出するための立派な武装。

 霊力を増幅し、威力を高める為、霊力消費は大した量ではない。


 この盾の真価は変形機構にある。

 手持ち部分を柄に、その他の部分が刃になり、ジャマダハル(インドの武器。グリップと刀剣が一体化した形状)のような武装(籠手と刀身が一体化した武器)と化すのである。変形時の外見は、冥王星の惑星記号(2つ存在するが、記号“♀”に近い側)に類似している。

 斬撃にも刺突にも特化している。

 底面の宝石は横に突き出た刀身に配置されるため、射撃も引き続き可能である。

 連射速度は速いが、一発の威力は低め。


・騎士の外套(リッター・マンテル)×1


 表裏両面ともにワインレッドのマント。伸縮自在で、機体全体を覆うことが可能。また再生能力を有する為、破れても短時間で元に戻る。

 各種武装の隠匿にも用いる。

 実は霊力吸収能力を有しており、飛翔によって消費した霊力の一部を還元出来る。


・障壁


 機体全体を包み込むように発生する、霊力の障壁。

 リナリア・シュヴァルツリッターには「霊力を纏わせて防御力を底上げする」という機能が付いているが、皇女防衛の目的で追加された機能。

 あらゆる距離の攻撃を無効化するが、霊力か耐久度が限界を迎えると使用不可になる。

 しかし搭乗者の霊力は膨大であるため、そう簡単には突破不可能である。


・翼型ブースター×1


 背面に装備するブースター。リナリア・シュヴァルツリッター同様、「翼状のプレートに、やや小さめのブースターが4つ」という構造。

 翼部分には、追加装備を固定するマウントが2つ存在する。なお、口径が76.2mmまでの火砲であれば、固定したままの砲撃を可能とする。

 飛翔時には白く輝く噴射炎が出る。

 最大速度はマッハ4.5(5,508km/時)だが、意外にも小回りが効く。


・腰部円盤型武装固定マウント×2


 臀部に存在する、「大剣」「可変式大盾」固定用の装備。使用しない時には、この装備に固定する。

 360度回転する。


(追加装備)※この中から2門選択する。なお、本機は固定兵装を装備していない。

・30mmサブマシンガン

(弾数150発、弾種HEIAP徹甲焼夷弾


・76.2mm速射砲

(弾数25発、弾種HESH粘着榴弾


・120mm滑腔砲

(弾数7発、弾種APFSDS装弾筒付翼安定徹甲弾


・47mm速射砲

(弾数15発、弾種AP徹甲弾


・120㎜ロケットランチャ―

(弾数6発、弾種HEAT成型炸薬弾



 おふざけ要因その4。

 リナリア・シュヴァルツリッターを「お父さん」と呼ぶ。

 ちなみに一人称は「わたし」。


 彼女も彼女で変態達3人(ブレイバ、ブランシュ、グレイス)の話にノリノリで食いつくため、リナリア・シュヴァルツリッターの心労はとてつもないレベルにまで達する。

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