第2話 僕の妻の最初の印象

僕の嫁は破天荒だ。

出会った頃、彼女はほぼ毎日いろんな

メンバーと飲み歩いていた。

呼ばれる飲み会には全て毎日のように

参加していた。

スゴいバイタリティー溢れる行動力だ。


ただ、実家住まいの上、実家が会社から

電車で1時間半ほどかかる距離のため

家に帰れないこともしばしばあった。

そんな時はいろんな先輩、同僚の家に

泊まっていた。


僕もそんな彼女と飲み会で顔を合わせ

部署は違うが仲良くなった。

仲良くなってからは僕も自宅に

仕方なく泊めたことがあるが、

この頃は、毎日飲み歩いている彼女に

僕は女性を感じることはなかった。


この頃の印象は若いだけあって

毎日オールのような飲み方で、

平気で男性の家に泊まるという

ハチャメチャな生活してるなぁという

印象だった。


まぁ、そういう僕も彼女と同じ年の頃は

そんな生活でバイト仲間の家に泊まったり

仕事に遅刻しそうになりながら

呑んでたなぁと自分の過去を

みているようでもあった。


ある日、飲み会後に僕の家に泊めた際、

僕の家でさらにお酒を呑んでいると

彼女がこう言っていた。


「この前飲み過ぎたんだけど、

頑張って帰ろうと終電で帰ったら

寝ちゃって終点まで行ってしまったんだよね。

それで、どうやって帰ろうか考えてたら、

ホームのベンチで寝ちゃってて…


そしたら、親切な若い女性が

大丈夫?うちにおいでって

言ってくれて泊めてくれた。


家行くと夫婦2人住まいで、

ホントに親切な人だったのよ。

朝ご飯まで出してくれたのよ。

スゴく良い人やろ?」


いやいや、そんなことより…

知らない人に泊めてもらったとは。

女性だとしても何があるか

わからないし、夫婦だとしても…

危ないエピソード…

今日も異性である先輩の僕の家だし。


流石に僕も、リスクの説明と

今後そういうことにはならないよう

指摘したが、その時は本当に素晴らしい人に

声かけられて良かった。

誰かは存じ上げませんが、その節は

本当にありがとうございました。

今後は夫として注意します!

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