詳しいことまで

「バスケ部って練習きついの?」



「まぁそうだね。バスケ自体がずっと走っている競技だからね...。体力は必要になる。」



「なるほど...。」



男の子と出会ってからいろんなことを話した。

部活のこともそうだし、学校行事のこととか、趣味とか....恋愛についても。



「中学の話を聞かせてよ。」



私は一瞬驚いたけど、本当のことをきっちりと話した。

男の子に恋してたこと、成績とか友達もいっぱいいたこと。そして今に至るまでも...。

相手は苦しい話でもしっかりと聞いてくれた。


「あ、そういえば好きな歌手とかいるの??」



さすがに重すぎたら、話を切り替えた。


「うんうん。いるよ! えっとねぇ...」



「あ、そうなんだ! 私もその人好きだよ」

私とその男の子の共通点を見つけた。

こんな話をわざとしたのも、誰かに共感されたかったからかもしれない。



その日はほぼ、一日中話していた。

久しぶりに病院生活での1日が短く感じた。

うれしかったんだ。友達ができて。


「あ、そういえば名前聞いていなかったな。なんて言う名前なの?」


男の子が、聞いてくる。


「私は、深澤美沙ふかざわみさ。君の名前は?」


「俺は、松山蒼太まつやまそうた。よろしくな。」








なんだか面白くなってきました。

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