その後の私

末期がんと知らされてからの抗がん剤治療が始まった。


前に少し症状が出ていたが、大したことではないと自分で勝手に判断したから、こんなことになってしまった...。

私は、普段自分を過信していたのかもしれない。


ふと我に返ると私の誇りはなにもなかった。




高校は予想と反して合格していたが、それどころではないのが見て取れるだろう。


初めは夢だと思っていた。この腫瘍のことが。


私がなるはずではなかった。まだこんなにも若くて将来有望だと思われていた...私が。



とっても悔しかった。


もう生きられないと知って。




だから、一日を大切にしようと思ったんだ。


生きているうちにしたいことをしないと、なぜ生まれてきたのかわからない.....と。





元気なうちにしておきたかったこともあったから、もう後悔はしているところですが。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る