鮮明な記憶
すべてが完璧に思えた
昔の記憶が蘇ってきたので、ここに書こうと思う。
すべてが、完璧に思えた中学3年生の頃ー。
当時、私は成績もよく学年で1,2を争うほどだった。
勿論、志望校は公立トップ校。
そこまで勉強しなくても、模試では余裕のA判定だった。だから調子に乗っていたところもあったかもしれない。
勉強だけでなく、友達にも恵まれた。
休み時間になると、私の席の周りには常に女子がいてくれた。
あの生活が普通だなんて思っていたのが、今となっては馬鹿馬鹿しい限りだ...。
そんなこともあり、楽しい生活を送っていた私ですが、卒業と公立受験の日が近づいてきた。
余裕ぶってた私は、全然勉強をせずにそのままトップ校を受験した。
その時、私はとても緊張していたんだ。
もとから、本番に弱い人間なことを忘れていた...。
中2の時に恋をした時も同じだった。
それはまた、思い出せたら書こうと思う。
テストがすべて終わった時、しっかり勉強して自信をつけておくべきだった。
のちに、確証を持てるようにするため。
結局、私は自分を高めることができなかったんだ。
第二志望を受けてないから、なおさら不安が直撃した。
帰り道、もう受かることの見込みがないと判断した私は下を向いてスタスタと歩いた。
ショックすぎて周りを見ることもできずに、赤信号を渡ってしまう。
なんとか一つ目は車通りが少なかったものの、二つ目はダメだった...。
車と少し接触してしまったらしい。
意識はあり、少し痛かった程度だが急いで病院に運ばれた。
病院に運ばれてMRI検査をしてもらって、頭に異常がないかを検査した。
今回のケガでは、頭に異常がなかった。安心したが、次に医者が話した言葉はこうだった。
......頭に、腫瘍が散乱しています。今すぐ入院の手続きを。
私は耳を疑った。
そのときにはじめて、「死が近づいてる」ことを知ったんだ。
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