第2章 覚醒

【序】 覚醒

聞き覚えのあるあの声は、誰の声なのか。

いつも見えないあの顔は、誰の顔なのか。

あの人は、誰なのか。

俺は、誰なのか。




わからない……




この暖かい気持ちは何だ。

この苦しい気持ちは何だ。

この悔しい気持ちは何だ。

この悲しい気持ちは何だ。




わからない……




夢なのか。

現実なのか。



わからない……



もしもそれが過去の記憶なら……



思い出すべきなのか?

思い出せるのか?

思い出さないほうが身のためなのか?



わからない……

でも……



知りたい。

いいや、知らなければいけない。



でも……



怖い……

逃げたい……



でも……



向き合わなければダメだ。


たとえ、知ってしまった真実に、苦しんだとしても……

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る