第6話 そして日常は終わりを告げ
尋問タイムパート2は、幸いにも戻ってきた遥の登場で終わりを告げた。奴らも、帰ろうとしている女の子を引き止めてまで尋問するほど非人道的ではなかったらしい。
「なんか大変だったねー」
「遥のおかげでな」
「えっへっへ。まぁいいじゃない、可愛い女の子と下校ですよー?」
「自分で言うのかよ。自分で自分のこと可愛いとか」
「あれっ、ダメだった?」
「いやまぁ事実として可愛いからいいのかも知んないけど」
「えっ、えへへ......」
「何照れてんだ」
「いや、だって直ちゃんが可愛いって」
「可愛けりゃいうぞ、普通に」
「昔、逃げたのに?」
静寂。
「......悪かったよ、ごめん」
「ん。許してしんぜよう、お願い一つ聞いてくれたらね」
「随分と高くつくな、内容不明のお願いとは」
「10年分のツケだよ、ツケ。そのくらいは覚悟してもらわなきゃ」
「......わかったよ。で、お願いってなんだよ?」
「えーっとね...これから言うこと、秘密にして」
「一体なんだよ」
「ええと......うーん.......どう説明したらいいのか.......私ね、改造人間なの」
「はっ?」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます