第5話 束の間の日常

 昼休みに散々クラスメイトから尋問され、なんだかヘロヘロになりつつ、放課後になったので、約束通り遥と帰る為、声をかける。


 「おーい、こっちは準備できたぞー」

 「あっ、ちょっと待ってて。先生から明日以降についての話が少しあるって言われてるんだ」

 「時田先生ならそう長くかかんないだろうからテキトーにここで暇潰してるよ」

 「うん、ごめんね」


 そういって遥は教室から出て行った。暇なので自分の席でだらーっとしつつ、読みかけの漫画でも読もうかとスマホに手を伸ばしたところで、肩を叩かれた。


 「おい。一体どういうことだ」

 「何がだよ。突然」

 「あの可愛いこちゃんだよ!なんだよお前知り合いなのか?!」


 いつの間にか、他のクラスから悪友共がやってきていたのだった。どうやら、心休まる時間は尋問タイムパート2になるらしい。

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