第2話
この15年間、バームもマルチナも、ティーナの事を忘れた日は一度もありませんでした。
メオはすでに結婚していて家族がおり、ライルも鍛冶屋の修行に家を出ていた為、マルチナは一人で旅に出る事を決めました。
バームの最後の願いをどうしても叶えてあげたい。成長した娘、ティーナに一目会いたい。マルチナはバームのペンダントと成長したティーナに渡したい物が入った木箱を持ち、一人旅立ちました。
最初の目的は、旅芸人の一座を探し出し大婆様にティーナの居場所を教えてもらう事。
しかし、女性の一人旅は、そう簡単な物ではありませんでした。盗賊や野犬に襲われたり、何度も危険な目に遭遇しながらも、たくさんの人々と出会い、助けられながら、マルチナは、ようやく旅芸人の一座を探し出し、15年ぶりに大婆様との再会を果たす事が出来ました。
大婆様は、なかなかティーナの居場所を教えてはくれませんでしたが、マルチナは諦めること無く、何日も頼み込み、なんとかティーナの住む町を教えてもらう事が出来ました。マルチナは、一座と別れ、再び、ティーナの住む町を目指して旅立ちました。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます