エンディングフェイズ:シーン14「そして家族は」

GM:西彩支部襲撃事件から数日後のある昼。今日はオルタナティブ・エンゼルの退院の日です。支部が病院なので入院していたのはここですね。

雪奈:私が執刀した。

GM:ですねー! 病室に入るとすっかり元気になったオルタナティブ・エンゼルがいます。

雪奈:全員いるつもりでいいかな?

GM:エンディングは全員共通ですね! 書き忘れ申し訳なく

月陽:はーい

凍花:かしこまですー

エンゼル:「あ、にいさんたち! 早かったね! 待ってね、もうちょっとで荷物まとまるから……」

雪奈:そこで、語りかけようか

 「月陽──私があくまでカルテを"オルタナティブ・エンゼル"の名前で通した理由は説明しておく。具体的にどうするかはお前たちで決めるといい。私は個人名というものを重んじる。それは識別記号ではない、その者がその者たる証だからだ。だが、"オルタナティブ・エンゼル"という名前はむしろ識別記号に値する。既に過去のこと、推測混じりでもあるため具体的な説明はせんが……率直に言うと、あまり好ましい名前とは思っていない。しかしだ。お前たちが名付け親──マラコーダに対してどのような思いを抱こうとも私は否定せん。憎悪であっても、愛情であっても、無関心でしかなくともだ。戸籍登録するにあたり、もじりの名前をそのまま使うのも構わん。心機一転と名前を革めるのもよかろう。最初に名付けたときとは事情が変わったはずだ。真実の一片をしったお前たちの結論は、あのときと同じか──?」

 人間としての名前をどうするか、改めて問う。

GM:荷造りをする彼女の傍らで皆さんは話をしていますね。

月陽:「ああ、今の話を聞いて改めて延朱がいいと思った」

凍花:「どうして? あ、ううん、私は反対はしないけど」

月陽:「あんな男でも一応は父親だったからな。それに俺は何も意味なく延朱と名づけたわけじゃない」

凍花:「どういうこと?」

月陽:「延には長いという意味がある、この字は長く一緒にいられるようにという願いだ。そして朱だが、まあこれは簡潔に言えば俺との対だな。俺はコードネームでもアレな通り月の印象が強いみたいだ。だから太陽の朱(あか)からで朱だ」

凍花:太陽みたいって聞こうとしたら言ってくれたさんきゅー

 「ふうん……」延朱さんの方をちらっと見て、「……うらやましいかも、そういうの」小さく、小さく呟きます

雪奈:「そうか……。そういえば、お前が"月陽"の名を持つ意味は説明したことがなかったな。太陽と月、光と闇、奇と偶、男と女──すなわちそれは陰陽だ。太陰と太陽とは止揚することで太極となる。中国の思想だが、最近の教育機関ではそこまで触れているかは知らん。ともあれ、太極とは同時に無極でもある。そこには何もなく、そしてすべてがある。そしてそれは万物の根源でもある。つまるところ、過去を無にしても構わず、飽くまで背負って生きることも道だ。そこに込められたのは『お前はお前として、自由に生きろ』という願いだけだ。ならばこそ、お前がそのように生きるのならば何も言うまいよ。まあ……成人するまでは"但し付き"であることは忘れてもらっては困るがな。言葉が呪いならば、名前は最早魔術と言っても構わない。踏まえて生きろ。道を踏み外したときは容赦なくひっぱたいてやる──つまりはだな。せめて人目は避けてやる。後で支部長室に来い」

エンゼル:「よし、できた! にいさん、それに凍花ちゃん、お母さん! 迎えに来てくれてありがとう!」

GM:話をしていたあなたたちの元にエンゼル、いいえ延朱がやってきます。

雪奈:「そちらも終わったか──銀音、庶務は任せた」

鈴雲銀音:「はい」

凍花:(名前を呼ばれてちょっとびっくりして、隅であうってなってます)

GM:笑顔で月陽くんと凍花さんの手を握ります。

雪奈:「延朱、車は乗ったことがあるか? なければ二人に手を握っていてもらえ。自分で言うのもなんだが、私の運転は初体験だとするといささか刺激的だ」

 こちらに来るまでは運転手付きの立場だったからな。

延朱:「???」

月陽:「あはは、あ、延朱そういえば」といって紙袋を取り出します

延朱:「うん?」

月陽:「悪いな、戦闘の時に壊しちゃったみたいだから」

GM:雪奈さんの話に困惑しつつ月陽さんの紙袋を見つめます。

月陽:中身は髪留めです

凍花:髪留め いやなんでもない

月陽:「まあ、ちゃんと一緒にすごせるようになった記念も兼ねてるがな」

雪奈:「部屋は分けるからな」

延朱:「ありがとう! にいさん!」ニコニコ

GM:そして、あなたたち家族は家へと帰っていきます。……スリリングな車の運転に耐えつつ……

雪奈:法定速度は守っている。

月陽:誰が乗ると言いましたか

GM:乗らないのですか!?

凍花:うそwww

雪奈:退院者を歩いて帰すような真似は許さんぞ。

月陽:延朱をおぶって凍花をお姫様抱っこしたい、判定はいりますか?

凍花:ぴゃああああああああああ!?

GM:ええ! 車までならいいですけどww!

雪奈:それは医者として許さんと言っているんだ!

月陽:荷物は車に積み込んだのを確認してからの行動です 歩かせなければいいんでしょう

雪奈:おぶる方が危ないんだ(

GM:しかし【肉体】1だしな~

凍花:【感覚】でこう、バランスとるとか(

GM:ぺんぺんから逃げる気では!? まさか

月陽:もちろん そのままデートに直行です

凍花:GMまでぺんぺんとか言い出すから……w

雪奈:「月陽。人目に配慮してやるという慈悲は取り下げることにした」凍花のエフェクトよりも冷たい声でそれだけ宣告します。医者として絶対に許さないな。

GM:ああ……

凍花:あーあ

GM:残念だが……雪奈さんの止めも入るだろうしこれは……デート中止!

 家に帰ってもらわないとちょっと困るのでね、申し訳ない

月陽:まあだめならだめでいいんですけどね

凍花:じゃあ後で連れてってくれますk ぺんぺんにはむしろ加勢しないといけないので……(

月陽:持ち上げようとして力が足りずにぴぎゃっと潰れます、なんか器用に二人には怪我させないように

凍花:「ち、ちょっと兄さん、大丈夫……!?」ごめんね肉体2だからわずかに上なんだ……「でも、その、ありがと……」

月陽:「ぐ、ここまで……か(ガク)」地味に連戦の傷が開いてますね

凍花:えええ

雪奈:お姫様だっこで逃走しようとしたところをなんかすごい勢いで拘束されて、過酷な刑が言い渡される現場を目撃する延朱。

延朱:「はわわ……にいさん、家に帰ろう? 私まだいったことないし……今日は、ね?」

雪奈:「延朱。残念ながら最初に学ぶことは『調子に乗った者の末路』となりそうだ」

延朱:「ごくり……」

雪奈:家族全員の前で泣くまでぺんぺんの描写は各自の想像に任せよう。(支部長室で執行される慈悲が消えた)

月陽:開始前に半分泣いてますね

雪奈:右に運転におびえて泣く延朱、左に執行におびえて泣く月陽—──娘の精神的負担が。

凍花:地獄かな……(

GM:よし、ではそろそろ家に帰りましょうね!!

雪奈:銀音、手伝いにくるか?

GM:手伝いとは?

雪奈:いろいろと用意をせんと。

GM:鈴雲は用事があるからと言って断りますかね。凍花ちゃんをちらっとみてちょっと笑います。ウインクしたりね。

凍花:はーい きっとすごいわちゃわちゃしながら帰った(

 (で、ですが、帰り道、家が近づくにつれてそわそわし始めます)

GM:地獄を超えて家につきます。

雪奈:家買った頃はバブルだったので、無駄に広い。

凍花:バブルっていいな……

雪奈:リフォームはした

GM:家につくと何やらいい匂いがします。おいしそうな料理の匂い、リビングからですね。

延朱:「(半泣きでしたが顔を明るくして)なんだかいい匂いがするね」

凍花:そわそわが目に見えています が、先導するかのごとく前を歩きますよ

延朱:「凍花ちゃん? にいさん、一緒に行こう!」

月陽:「ああわかった」

凍花:リビングのドアの前で、止まりますね

GM:扉をでは開けますか?

凍花:「兄さん。……双子だっていうから、延朱さんもなのかな」ドアに手をかけて、「……ううん、言い直し! ……兄さん、"姉さん"」ドアを開けて、

 「……ハッピーバースデー!」振り向きます! RHOお待たせしましたー!

GM:はーい!

凍花:やっと言えたよおおおおおお

月陽:「あ、ああ、ありがとう?」

雪奈:ついに娘の本性が……「……まあ、好きにしろ」

GM:そこにはたくさんのおいしそうな料理、大きなケーキ。そして、広いリビングの隣に小さなステージでしょうか。ピアノとハンドベルの楽器が置いてあります。RHO公開!


【Rハンドアウト】PC2

ロイス:明星月陽 推奨感情:P幸福感 N指定なし

あなたは実は月陽に隠していることがある。それは月陽の誕生日パーティーをサプライズで企画していることだ。

しかし、今は事件でそれどころではないようだ。仕方がないので準備だけして、事件を解決したらにしよう。

(どんなサプライズパーティーにするか決める)

(公開タイミング:あなたの家族が誰一人欠けることなくエンディングフェイズへ入ることができた上で、

月陽に向かって「ハッピーバースデー!」と言いましょう)


凍花:>あなたの家族が誰一人欠けることなくエンディングフェイズへ入ることができた上で ここたいせつ……!

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