ミドルフェイズ:マスターシーン「親子」
マラコーダ:「ガハッ……くそ、こんなことになるなんて……ちくしょう」
エンゼル:「大丈夫? お父さん……」
マラコーダ:「だからその呼び方をやめろって言ってんだろうが!!」
GM:そう言ってオルタナティブ・エンゼルを突飛ばします。
マラコーダ:「あの小さかったガキがあれほど強くなってるとは……本当に惜しいことをしたぜ。あーあ、あんときUGNに行ったのがあいつじゃなくお前だったらよかったのにな」
そうマラコーダは言いながらオルタナティブ・エンゼルをけり続けます。
エンゼル:「ぐ、ああ……に、にいさ……」
マラコーダ:「ああ? ハッ、まだあいつのこと兄貴だと思ってんのかよ? おめでたい頭してんなー。いい加減気づけよ。あいつは俺たちのことより、UGNの屑どもを選んだんだよ。お前は見捨てられたんだよ。わかったか?」
エンゼル:「!!」
GM:その言葉を聞き、オルタナティブ・エンゼルの表情は凍り付く。
マラコーダ:「俺やお前より、今いるぬるま湯のUGNで家族ごっこするほうがいいんだろ。とんだ裏切り者だな? とにかくあいつらは全員殺す。お前も今度はちゃんと働けよ」
GM:そういいマラコーダはオルタナティブ・エンゼルに背を向けます。
エンゼル:「にいさん、が、私を、見捨てた? ……どうして? どうして…どうして私ばっかり、こんな目に、どうして……どうして……どうして」
GM:オルタナティブ・エンゼルはうつろな目をしながら、マラコーダの背を見つめました。
エンゼル:「そうだ、こいつのせいだ。こいつさえ、いなければ」
GM:その次の瞬間、マラコーダの体に何本もの矢が突き刺さった。それを放ったのは、背後にいたオルタナティブ・エンゼルだ。
マラコーダ:「ゴハッ……てめえ……」マラコーダが血を吐き出す。
エンゼル:「どうしてこんなに苦しいの、どうして私ばっかり、こんな目に合うの」
マラコーダ:「……ゴホッ……これは、さすがの俺も、やべーな……ゴホッゴホ……ハハハ……なんだよお前、やればできんじゃん……」
エンゼル:「お父、さん……」
マラコーダ:「くそ、お父さんって呼ぶんじゃねえって言ってんだろうが……。……まあ、最後くらい、親父らしいこと、してやるか」
エンゼル:「……え?」
マラコーダ:「なんでお前が苦しいかって? ……教えてやるよ。そんなのは、全部、UGNのせいだ。UGNの奴らがあいつを連れて行かなければ、そうすればお前とあいつも一緒にいられたんだ、そうだろ?」
エンゼル:「……そうか。そうだね、お父さん。お父さんも、にいさんも悪くない。悪いのは全部あいつらだ」
マラコーダ:「そうだ……だからなあ……奴らを殺せ。一匹残らず、生を受けたことを後悔したくなるほどいたぶって、そして、殺せ。親として俺は嬉しいよ。お前がこんな立派な悪人に育ってくれてな! 泣けてくるぜ。じゃあな、地獄で待ってるぜ」
エンゼル:「うん、ありがとう。お父さん。……私、がんばるね」そう言って、オルタナティブ・エンゼルはマラコーダの頭に矢を放った。
GM:シーン終了ですー
月陽:はーい
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