ミドルフェイズ:PC③ RHO「抱えた真実」
GM:銃撃が鳴り響く薄暗い研究施設、FHセル「マレブランケ」にあなたはいた。
UGNエージェント:「……支部長代理! ご命令を!」
GM:あなたのことをUGNエージェントがそう呼ぶ。
雪奈:「諸君、支部長負傷につき、済まないが本作戦の指揮は私、明星雪奈が預かる。作戦概要に変更点はない──全力を尽くされたし!」
無線に声を飛ばす。
「負傷か……モラールを考慮すれば、この程度の嘘は許してもらおう……」
GM:あなたの隣には、西彩市前支部長であり、あなたの夫である明星剋風(かつて)がいる。
雪奈:言葉は正確に使おう。"いた"というべきだな。
「私は大丈夫だ。冷静さを保つすべは心得ている。……それよりも、そのチルドレンの手当に当たってくれ」
そばにいるエージェントに命令を下す。
UGNエージェント:「……了解です」
GM:そういいUGNエージェントは雪奈さんに促された方にいるチルドレンに声をかけている。現在あなたの秘書として働いている鈴雲銀音だ。
雪奈:「強襲全班、遊撃全班、予定通りに進行しろ。 負傷者が出た班は速やかに連絡するように──好んで死者を出すつもりはないのでな」
ブラックドッグのエージェントによる偵察用ドローンなどから情報を得て、必要に応じて指揮を下していく。
GM:10年前、西彩市ではFHセル「マレブランケ」による暴動が多発しており、一般人への被害も出ていた。事態を重く見たUGN西彩支部支部長である「明星剋風」は「マレブランケ」の壊滅作戦を決行する。
前支部長である明星剋風はその戦いの中でUGNチルドレンである鈴雲銀音をかばい、命を落とした。
前支部長の指揮によって敵の戦力を分散した今、支部長権限は明星雪奈に移り、この好機を逃すことなく作戦に集中するようエージェントたちに指示を出す。
雪奈:「……身体的にはさして問題はなさそうだな。レネゲイドによる再生力の範疇だろう」
鈴雲銀音:「……」
雪奈:「強襲B班、その扉は不自然だ。距離を取って重火器により破壊しろ。遊撃F班は予定を変更して強襲B班のバックアップに入れ。案ずるな……最早これは詰め将棋だ。それも、持ち駒を放出する必要もない極めて簡単な、そして解が保証された作業に過ぎん」
鈴雲銀音:「……ごめんなさい」
GM:鈴雲は小さくそういうとそれきり何も話さなくなった。
雪奈:チルドレンを見やり、「鈴雲君だったか……調子はどうだ? 無理に戦線復帰しろとはいわん。本調子でないということは危険を伴う。公私混同をするつもりはないが、"形見"をなくすのはいささか不本意だ。作戦のことは気にせず、自愛してくれ」
GM:ちいさくこくりと頷くとエージェントに付き添われ施設を脱出していきます。
雪奈:「よし……遊撃E班。そこで敵捕虜に逃走の隙を与えろ。追うのも形だけだ。持ち駒としたからには活用せねばな……」
GM:前支部長の明星剋風とそれを受け継いだあなたの指示により、FHとUGNの攻防はUGNの圧倒的優勢にありました。
雪奈:ドローンには残酷な光景が映し出される。
隙をついて逃げ出したかのように見えたFHエージェントたちは、逃げ去ろうとするが、マラコーダが非常用に備えたトラップは、既に起動をしていた。本丸を守るための備えは、ただただ己が兵を屠るだけでその機能を停止する。
「さあ、後は多勢に無勢だ。工作全班は敵幹部の足止めに励め。その隙に全班をあげて各個撃破に努めろ──」
ルビカンテ:「くそ、なぜトラップが発動している!? 資料だけでも持っていかなければ……くっ」
雪奈:報告が次々と上がってくる──
敵幹部マルコブリーナ、自爆攻撃をはかるも重装甲エージェントが盾となり被害は軽微。
敵幹部ファルファレルロ、不得手な遠距離攻撃により一方的に蹂躙される。
敵幹部バルバリシア、対をなすように着かず離れずに攻撃により本領を発揮できず死亡。
敵幹部カイナッツォ、UGNエージェントとして潜入するもまんまと泳がされ失意の内に消滅。
敵幹部……敵幹部……敵幹部……
「さあ、残すはマラコーダと副官ルビカンテのみだ。さすがに小細工は通用しない。死なない程度に全力で当たってくれ」
UGNエージェント:「了解!」
雪奈:裏を読み、裏の裏を読み、全てを逆手に取ってマレブランケを丁寧に、慎重に、残酷に潰していく。最早悪名高きセルの面影は存在しない──
GM:そして最後の幹部であったルビカンテ撃破の際に、持っていた資料があなたの元に来ます。
雪奈:「……ふむ」簡単に暗号化されているが、この程度の解読はたやすい。
GM:そうですね。それを読み解くと、この施設で行われていた実験の記録のようです。しかし、そこに一つ気になる記述があった。そこにはFHセルリーダーの「マラコーダ」の実子についての資料でした。しかし、その内容はまるで実験動物を扱うかのような冷徹なものでした。毎日のように、レネゲイド活性剤の投与や、過酷な訓練を行っていたという記述。
雪奈:「隠密特務班、済まないが少し無茶をしてもらう。子供がいるはずだ──先行して調査をしてくれ。発見した場合は一度指示を仰げ」
予想される居場所や、簡単な説明を下す。
GM:分析された結果が出た、その子供がよく訓練で使っているという訓練所に、その子供は頭から血を流し倒れていた。
雪奈:「過去よりは現在。現在よりは未来。未来の担い手である子供の受ける待遇ではなかろう」独りごちる
GM:ここは、自爆をした幹部のいたところだ。それに巻き込まれてそのまま置いて行かれたのだろうか。気を失っているものの息はある、このまま放置すれば命はないでしょう。
雪奈:「警戒は払いつつ、即座に救助せよ。救命C班に回し、救命C班は遊撃B班と共に後退せよ。その子供を助けろ。そのためならばお前たちの生命を費やすことを許可する」
UGNエージェント:「了解!」
雪奈:指示された班はいずれも、壮年のエージェントで構成されているという特徴を持つ。あえてそのように編成し、彼らのその意味を把握している。
「戦力的にやむを得んとはいえ、このチルドレンという制度もすかんな……。
コードウェル博士が存命ならば、このような愚行が行われることもなかったろうに。剋風はいい最期を遂げた。羨ましい限りだ──」
GM:その指示を出している時、また一際大きな爆発音が施設内に響き渡ります。無線の連絡で入った情報によるとマラコーダは施設の自爆スイッチを押したようだ。このまま倒されるなら道連れにと思ったのだろう。
雪奈:「アクシズといえど、1/12の権限などたかがしれている。 エージェント時代と何も変わりはしない……」
GM:セルは崩壊を始めた。このままここにいれば自分たちもただでは済まない。
雪奈:「……やはりか。全班移動用エージェント、門を開け!」バロールの配備は抜かりない。
UGNエージェント:「無事、子供は救助しました!」
雪奈:「よし、お前たちも逃げろ!」
GM:あなたの指示ですべてのエージェント、チルドレンがセルから脱出した。
雪奈:全班が滞りなく撤退できていることを確認した後に、ここ指令本部も撤収する──当然、運び込まれていた負傷者などはとうに離脱しているので、残された者など残りわずかでしかないのだが。
そして予定通り、撤退後の布陣を取る──崩落したセルから何らかのジャーム、毒ガス、その他危険なものが排出されるようならば速やかに対処しなければならない。しかし、それは杞憂であったようだ。
GM:跡形もなく爆破されたセルの残骸からはマラコーダの遺体は発見されなかった。その後、目撃情報もなく死んだということで処理をされた。
しかし……FHセルから連れ出した、マラコーダの実の子供。その子供を巡って、アクシズの座を狙う一人の男があなたの前に立ちふさがることになる。
GM:FHセル「マレブランケ」壊滅作戦は無事成功した。
その過程であなたはその施設内に取り残されたマラコーダの実子である子供を回収し、その子供の容態を検査した。
雪奈:「まあ……粗方想像通りだな。 芳しいとは言えないが、絶望的ではない」
おそらくは要所要所で直接執刀に当たったことだろう。
GM:その検査の結果、頭を強く打ったショックからかそれ以前の記憶、自分の名前すらも忘れている、ということがわかった。
雪奈:そのことを報告してきた部下に対して──
「気にするな。どうせろくなものだったとは思えん。無駄に恐慌に陥ったところを沈静処理することと比べれば、遙かにマシだ」
UGNエージェント:「それもそうですが……」
雪奈:「いいか。これは作戦ではなくで医療だ。ベストは存在せずにベターを模索するのみ──幸いにして支部員の人的被害はない。十全を尽くす余裕があるではないか」
UGNエージェント:「あの子供は一体どうしましょうか?」
雪奈:「……どうするとは、どういう意味だ? "いじくられている"以上は、口惜しいが市井には出せん。方法はともあれ、保護する以外の選択肢は存在しないだろう。どのように保護するのかという話ならば、正確な検査が終わるまで何も断言できん。なに。あのセルは特別技術力が高かったわけではない。コールドスリープせざるを得ないような隠し球があるとは思えんよ」
UGNエージェント:「……そうですね、失礼しました。では、このことは本部へ連絡をしましょうか?」
雪奈:「……ん? 何も差し障りはない。規定通りの連絡を入れろ──そもそも現場の判断で情報を伏せるな」
UGNエージェント:「了解です!」
雪奈:「コードウェル博士を失い、現体制が頼りないという心情は理解できるがな。私が"そちら側"の人間ということも覚えておいてくれ」
UGNエージェント:「はい……」
雪奈:すべての処理を滞りなく進める──作戦の後始末、判明した新情報に基づく行動計画、支部長を失った支部の運営事務……足りない事務員は旧知の日本支部エージェントである霧谷にかなり無理矢理融通をさせた。コネとは使うためにある。
FH出身ということで教官連中が不当な待遇を行うおそれがあるのならば、手元に置こう。そもそもチルドレンという制度からして好かんのだが、ここを譲歩させるのは難しいものがある。
GM:ということを霧谷雄吾と相談し決めたという感じですね。
雪奈:「くだらんな……霧谷。オーヴァードと非オーヴァードとの融和を目指す組織そのものが融和できておらん。愚痴を言っても詮無いことだが、人が三人集まれば派閥が生まれるとはよく言ったものだ」
霧谷雄吾:「悲しいですが、オーヴァードであろうとなかろうと人間というものはこういうことになってしまうものなのでしょうね。明星さん、気をつけてください。このことについて何か言ってくる輩はいるでしょう」
雪奈:「やれ……研究バカに政治をやらせるものではない。学長選挙ですらすべて蹴ってきたというのに……。まあ、それを言えばコードウェル博士もなのだがな。先人に無茶をさせて、自分だけ甘えるわけにもいかん」
雪奈:ちなみにだ、今の私は非オーヴァードだ。
GM:そうなのですか……うおー
霧谷雄吾:「明星さんほど聡明な方なら、アクシズになるべくしてという感じですが……では、お気をつけて」
雪奈:「なに、私程度は在野に埋もれているだけだ。しかるべきところに行けば腐るほどいるさ」
GM:そして、その後UGNの中枢評議会にあなたは向かう。UGNの最高意思決定機関の12人の評議員の一人として。
雪奈:通信か、あるいは海を渡ったか……
GM:海を渡ったかもですね FHの動向などUGNの今後を決める会議に、あなたの支部の話題が出る。
雪奈:「報告はした。それ以上も、それ以下もない」
アッシュ・レドリック:「なにを言っているんだ? FHセルリーダーの実子を引き取るだと? 通常であれば処分するなり本部で厳格に矯正をするなりをするべきだろう?」
GM:一人の男があなたに噛みついてくる。当時UGN本部査察官である、アッシュ・レドリックだ。
雪奈:「口を慎め、傍聴者。査察するのは自由だが意見を許したつもりはない」
GM:アッシュはそう言われ黙るも不機嫌そうにあなたをにらみつけている。
会議はその後無事終わり、あなたは支部へ帰ろうとしていた。その行く手を、またも会議中口をはさんできた男、アッシュ・レドリックが阻む。
雪奈:「……まだ、何か? アクシズ──最高評議会で決定した事項だ。不満があるのならば、私よりも議長にもの申すべきだと思うがね」煙草に火をつけよう
アッシュ・レドリック:「いくらアクシズとは言え勝手は許されない。……私は私のやり方でこのことについて当たらせてもらうとする」
GM:アッシュはにやりと笑いあなたの元を去っていきます。
雪奈:「ほう? あまり勝手を見過ごすわけにもいかんのだがな……」
手近にいる部下に適当な手配をして、帰っても構わないのかな?
GM:そうですね。その日は支部へと帰っていくでしょう。
そして、その後日あなたの支部にある書類が郵送されてきます。宛名はUGN中枢評議会のひとりである”応龍”李文龍の連盟のようだ。
雪奈:「ふむ……」 えげつない内容なのだろう「老龍を手懐けたか……あるいは飼われたか。まあいい」
GM:アッシュの配下にならないのならUGNに反抗の意思ありとして査察対象となる。査察対象となれば子供たちや他の支部員、霧谷雄吾のような協力者から前支部長をはじめとする殉職者の名誉を犠牲にすることになる。
雪奈:「済まない、誰か。査閲部のアッシュ・レドリックを呼んでくれまいか? それとこの書類を──」
UGNエージェント:「これは……わかりました」
雪奈:引き続き支部に居座ったまま、レドリックの訪日を待とう。
GM:後日、支部にレドリックが現れます。
雪奈:「ご苦労──まあ挨拶はよかろう」応対するエージェントも珈琲だけ置いて去る。
「貴様は何が欲しいというのだ? 私にそれほどの価値があるとは思えんのだがな」
アッシュ・レドリック:「手駒は多いほうがいい。ただそれだけだ」
雪奈:「あまり面白くもない理由だな……まあよかろう。ひとつ忠告しておく──多少痛いかもしれんが、動くと危険だぞ?」流れるように私のターン!
オートアクションで、英国の友人であるフィン・ブーストロイドに依頼した「ミュートスキューブ・レプリカ」を起動。現在より24時間、当支部内で新規に発生したジャームはそのプロセスを経ることなく死亡する。
あらかじめ用意していた仕掛けを利用し、マイナーアクションでレドリックの背後を位置取り、アクシズ権限──ハイキャッスル 私が望むものはそれが有形であれ無形であれ、望むがままに獲得することができる。煙草に偽装した注射針をレドリックの脊髄に突き立てよう。
そしてそれを私の首筋に──「パワーソース:サイエンス」を獲得。これは科学の力を駆使した医学的なオーヴァード手術である。
覚醒した場合は任意の能力値を3点上昇させ──つまり、私のDロイスと同等の効果を受け、仮にジャームとなりはてた場合はミュートスキューブの効果によりそのまま消滅する。
「……気持ちばかり思考がクリアになった気がするな。ノイマンか? まあ、何を発現したかなどどうでもよい──レドリック、気分はどうだ?」
アッシュ・レドリック:「く……、お前なんて無茶をするんだ!」
雪奈:「……私は医師として、術後の体調を確認しただけなのだがな。私は覚醒したばかりなので分からんが──貴様のレネゲイドが私のレネゲイドと、強く共振している感覚を覚えんか?」
アクシズ権限──Rアジャスター 中枢評議員はその権限を持って特殊なレネゲイド調整手術を行うことが可能である。執刀するのが自分である以上、許可を申請しただけだがな。
GM:ここで覚醒するなんて~!
アッシュ・レドリック:「どうやらお前もオーヴァードとして目覚めたらしいな……」
雪奈:「よろしい。私は貴様の犬になってやろう。どのような犬だろうな。一心同体であろうか。犬が死ねば飼い主も悲しみのあまり死んでしまうかもしれない。猛犬やもしれん。主人であろうと逆らうことができぬほどの。はたまた見かけ倒し、ただの愛玩犬に過ぎぬかもしれん。まあ、好きに想像してくれ。私の正体を知りたければ、私を怒らせるのが早い。百聞は一見にしかずという奴だ。……まあ、安心したまえ。理由なく立腹するほど浅はかではないつもりだ。くれぐれもその旨を把握した上で、私に何なりと命令するがいいさ」
パイプ椅子を引き出して、下座に座る。扉の前……とも言うがな。
アッシュ・レドリック:「ふん、これほど大口でしゃべる犬などいるものか。目覚めたとあればそれ相応の使い道がある。むしろ、色々とやらせることが増えたな。働いてもらうぞ、私のために」
雪奈:「ふむ……しかしまあ、貴様も酔狂だな。中枢評議員ならばまだしも、辺境の島国の単なる一地方支部長を駒とするためにここまで労を多とするとは、正直理解できん。で、何をすればいい? 近所のパトロールか?」
アッシュ・レドリック:「まあ、犬には理解できんだろうな。そうだな……まずは……」
GM:そうレドリックはあなたに命令を飛ばす。
雪奈:命令を受け──
「無理だな。私にそのような権限はない。それを可能なのはアクシズのみだ。私ではなく、お友達の龍にでも頼むがいいよ」
頭をかいて……
「困ったな。この程度も説明せねばわからんのか……。私は今朝方、中枢評議会に辞表を提出した。同時に当支部の支部長に正式に就任し、直接の指揮権を日本支部に委譲した。ゆえにだ──今の私にできることは、近所のパトロールだけだと言っている。さあ、どこから見回る? おすすめは公園だな。この時期は花が美しい」
つまらなそうに煙草をふかす──それは体内のレネゲイドを微弱に活性化させ……そして、レドリックはその共鳴を改めて自覚する。彼はその共鳴にどのような意味があるのかを想像することしかできない。願うだけで自分を殺すような兇弾やもしれぬ。危険だと排除すればもろともに死ぬ毒杯の可能性も否定できん。唯一答えを知る"犬"は、不味そうに煙草を吸っているばかりだ。
GM:「……そうしろ、駄犬にはそれがお似合いだ」そう言ってレドリックは支部を後にします。
雪奈:「味覚が少し変わったようだな……これは予想外の損失だ」そうつぶやいて煙草を灰皿に押しつけ、シーンを閉める
GM:RHO終了~!!! ということを二人に話した……のです!
雪奈:……などということを、適当にかいつまんで説明したわけだな!(通常シーンに戻り)
雪奈:「とまあ、詳しいことは省くがアクシズはやめた。おかげで霧谷やブルムの娘には苦労をかけてるがな。手も届かぬ範囲を守るのは性に合わん。……だからお前たちも、あまり気張るな。子供の手など自分の背中にも届かん。困ったら大人に丸投げすればいい」
凍花:「……」なんて言ったらいいか分からないけど、でも、なぜかとても安心しますかね
雪奈:「銀音……お前もだ。いつまで気に病んでるのかしらんが、あいつは自分の権利を最大限に生かしただけだ」
鈴雲銀音:うつむきながらもこくりと頷く。
GM:さて月陽君は……
雪奈:「月陽──」声をかけようか
月陽:「……少し休んできます」といってその場を離れた……かったです
雪奈:「ああ、そうしろ……それとだ、通したい無理があるのなら、遠慮せずに言っておけ。甘えてもらえん大人ほど、つまらん生き方はないからな」
凍花:兄さんに声をかけようとして、今はそっとしといた方がいいのかなと思い直そう
月陽:「……」聞くだけ聞いて無言で歩いていきます
雪奈:「凍花も休めるうちに休んでおけ」
凍花:「あ、はい……支部ちょ……母さんも、ね」
雪奈:「ああ。仕事が終わったらな」
凍花:「ん」こくんと頷いて、戻っていきましょう
雪奈:私は小休止(?)を終えて指示に戻る──シーンが閉じるなり、切り替わるなりするのならばここで。
凍花:こちら大丈夫でっす
月陽:こちらもたぶん大丈夫です
ここで購入判定を済ませ、先に進もうとした……が。
GM:では、ここでみなさんあることに気が付きます。
凍花:お?
GM:みなさんというより、凍花さんと雪奈さんですね。
凍花:ほむ
GM:月陽さんの姿がどこにもないということに気が付きます。
凍花:えっ
雪奈:休みに行ったからではないのか(
凍花:休んで、後で部屋とかに行ったらいなかった……?
百千雪:「支部長ーーー!!大変です!」犬がかけてきます。バタバタ
雪奈:「……丁度いいところにきた、百千」とても不愉快そうに
百千雪:「はあはあ、月陽くんの部屋に、こんな、置手紙が…」口に手紙を加え差出してきます。
凍花:(あ、じゃあ一緒にいよう 見よう)
雪奈:奪い取って読む。 そこは手にこだわらない犬。一応ママレード娘には隠そう……内容次第だ。
凍花:(あうー)
GM:どのような内容でしょうか月陽さん
月陽:約束を果たしに行ってきますという言葉と、月陽の覚えている過去についてが書かれています
GM:ここでRHO公開ですね……
【Rハンドアウト】PC1
ロイス:約束の相手 推奨感情:P親近感 / N悔悟
あなたはUGNに来る前の記憶がないと言っていたが、実は少しだけ覚えていることがある。
それはどこかの研究施設での記憶。あなたは、誰かとそこからの一緒に逃げることを約束していた。
しかし、それは果たされることはなかった。
「一緒にここから逃げよう。二人だけの秘密だよ」そう言った彼の言葉がまだあなたの中でこだましている。
(公開タイミング:自由)(ハンドアウト公開でしか知られない情報があるのでミドルフェイズ中に公開すること)
雪奈:「百千……」 低い声で──「とっとと! あのバカを! 引きずり戻してこい!」手紙を顔面に叩きつける。
百千雪:「ギャー——!!!」
凍花:「母さん……?」
雪奈:「いいか……凍花」
凍花:「なぁに……?」
雪奈:「貴様の兄はな……高校生の身空で泣くまで尻たたきを食らった希有な人物になるから、よくよく覚えておけ……」支部長室に──
月陽:はっはっは だいたい想定通りでしょ?(月陽くんの行動以外)
GM:怒られっちゃった……
雪奈:このタイミングでの単独行動はまったなしのげきおこ
月陽:ですよね
凍花:あの、さ、にいさん、ほんと ばか………………………………………………
月陽:そうなるのわかっててやりました
GM:怒られますよとは私も言いましたからね!!
凍花:いい意味で言いますからね ばーかばーか! 最高か!!!(
雪奈:突然のカバーリング
月陽:個人的にはどうせなら到着するまで1ラウンド単独で戦いたいまで考えてました
雪奈:侵蝕率的に死ぬ(
月陽:そうなんですよねw
凍花:そうはさせないからなこんにゃろめー……
雪奈:本気の母からは逃げられない
GM:最後親子げんかになるのか……はらはら
凍花:母さんやっちゃってよもう……兄さんがばかなんだもん……うっうっ
月陽:ケンカ、かなあ
雪奈:喧嘩ではありません。一方的な尻たたきです。
GM:そっか……
月陽:近づかれたらなすすべないですねw
雪奈:的確に急所を突いてくるから凄まじく痛い。むしろリヴァイアサンコード(日本支部総出動)が発令される勢いの尻たたきですよ。
凍花:1発くらい叩かせてくださいね(
GM:規模が違う
雪奈:尻バットならぬ尻氷柱
月陽:ま、帰って来られたら、ですけどね
凍花:みんなで帰るの!!!!!!!
GM:みんなで帰ろうね……みんなで……
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