ミドルフェイズ:シーン10「向かう場所は」

GM:雪奈さんの指示に従い支部の職員たちは支部内の清掃などに取り組んでいる。全員登場です!

雪奈:"清掃"の対象は広い……

凍花:清掃(意味深……

雪奈:清掃班は戦闘の痕跡を徹底的に消し去る。力仕事には戦闘班なども協力していることだろう。

 情報班が適切なストーリーを練り上げて、警察やマスコミに対する根回し、目撃してしまった民間人などの対処にあたる。これにより「先ほどまでここで、生死を奪い合いがあった」という事実そのものが社会的には消滅する。

 救命班がすべきことは言うまでもない。何なら私たちの手当をしてくれても構わない。本当に構わない! 同時に侵蝕率を吸収するレネゲイドビーイングの看護婦などがいても構わない。本当に構わない!(切実)

雪奈:「……大事はないか? ふたりとも、良い働きだった」おそらく私が離れて存在していたので、歩み寄ろう。

凍花:「しぶ、ちょう……、はい、大丈夫、です」生きてれば勝ちよきっと(

雪奈:各自応急手当キットを買おうか? 手当を受けたということで。

GM:このシーンで購入判定しても大丈夫です。

凍花:買いましょうか……w

雪奈:月陽の回復が腐ったりしたら、私の分を回そう。

GM:どうぞー


ということで各自購入や回復を済ませ……


GM:傷をいやしつつ状況を整理している感じですかね。

雪奈:「やれ……面倒なことになった。マラコーダだけならばどうとでも運びようはあるのだが……」

凍花:「……」唇をちょっと噛んで、何も言えなくて

雪奈:頭をかきながら「筋としては説明をするべきか──ただ……最初に言っておく。私はこれまで何度も『血縁そのものに意味はない』と告げてきたはずだ」

月陽:「はい」

凍花:(こくり)

雪奈:「実母なのだからこのようにして当然、実子であるからそのようにされて当然などというのはすべてまやかしだ。現実問題として虐待問題というものは存在し、堕胎という殺人も平然と行われる。これはもちろん、実子であるか養子であるかに区別をつけぬという意味でもあるのだが──。逆に『実の家族だからといって特別視するべきではない』との意味も持つ。言わんとすることは既に分かるだろう。当支部としては、FHエージェント"オルタナティブ・エンゼル"は可能な限り保護を試みる。ただしそれはマラコーダの被害者としてだ。既に手遅れであったり、被害を無視できない場合はその限りではない。ゆめゆめ心得ておけ」

鈴雲銀音:「…………」

雪奈:「……ああ。そうだな」視線を送られる。

GM:清掃を終えてあなたたちに鈴雲は合流します。その話している内容に、気づいたようです。

凍花:「しろね、さん……?」

GM:鈴雲はしゃべることができない。しかし、その目で何かを訴えるかのように皆さんを見ています。なにかを懺悔しているように。

雪奈:「少し、昔話をしようか。手当をしながらで構わない──過去など、現在・未来と比べればさして大事なものではない。そこにあるのはただの教訓だ」

GM:雪奈さんの回想シーンを行います。侵蝕率の上昇はないです。

雪奈:そしてひとかけらの鄕愁──

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