ミドルフェイズ:シーンEX

  凍花:うおーん〇マレード・ボーイ……

  雪奈:夕飯を食べてる間、こうね?

  凍花:どうね?

  雪奈:息子は新しい女性と知り合えたような顔してるじゃん。娘はそれに対してなんともいえない顔してるじゃん。

   《プロファイリング》の結果、そこまで判明してしまったので、後はもう甘くて苦いママレードですよ。

  凍花:うおおおおおん 表情から全部読み取っちゃうんですね母さん……

  月陽:え? 一応夕飯の時には話すよ? 生き別れの妹とあって今度父親に会いにいくって

  雪奈:話すのならシーンもらえないと困るんですw

   「生き別れの妹と会ったよ」「ふーん」をシーン外で済まされるといろいろと破綻する(

  GM:その前に夕飯のシーンやりましょうか?

  雪奈:あ、それなら問題なしかも。


GM:では夕飯のシーンですね!

雪奈:親バレから。

月陽:はーい

GM:パトロールを終えた二人はそのまま家に帰宅。というシーンからですね。

月陽:では月陽は夕食を運んできます

凍花:(朝みたいにお手伝い)(でもちょっとだけ上の空?)

雪奈:台所は禁止されているので読書をしている。何語で書かれているのか子供たちには分からない。

月陽:とりあえず夕食はボロネーゼでも作りましょうかね。

凍花:しゃれおつぅ

月陽:朝食が和食だったから洋食の方がいいかなって

明星凍花:b

雪奈:《プロファイリング》の結果が不穏だが、料理中に聞く必要はないだろう……

凍花:食べ終わったあとに話す感じでしょうか

雪奈:食事中でもいいぞ。

凍花:任せた兄さん……(

月陽:じゃあ食事のあとでデザートでも食べながら話しましょうか 自家製のパンナコッタで

雪奈:ママレードを使えるデザートが出てきたぞ。

凍花:おぅ……w

月陽:ソースはラズベリーとかがいいかな?

雪奈:ママレードソースで。

月陽:あ、ママレードいいですね

凍花:b

月陽:「雪奈さん、実は少し話したいことが」

雪奈:「……どうした?」

月陽:「最近、妹にあいました」

雪奈:「妹……?」凍花を見ながら疑問形。

凍花:(黙って食べてます ゆっくりゆっくり)

月陽:「ああ、凍花ではなくて、血縁の妹です」

雪奈:「……悪い癖だ。物事は端的に説明しろ」

月陽:「簡単に言うと記憶をなくす前の家族と近いうちに合うことになりました」

雪奈:「……記憶をなくす前の家族」少し声が重くなる。「詳しく説明しろ」

月陽:「俺が10年前の記憶がないことは知ってますよね」

雪奈:「……分かりやすく説明しようとしなくて構わない。事実を可能な限り多く話せ」

 エフェクトを使わずとも分かる。食事の手は休め、親子の質問というよりも上司と部下との尋問の空気すらある。

月陽:「数日前、妹を名乗る少女に出会いました。エフェクトを使用して真偽を確かめたので少なくとも嘘ではないはずです」

雪奈:「……」首肯して促すが、何か言いたいことはあるようだ。途中で口を挟むようなことはせず、聞に徹する。

月陽:「彼女が言うには父と暮らしているとのことでした。ですが彼女はまともな衣服を着せてもらえないどころか人間らしい名前すら貰えていなかったようです」

雪奈:苦い顔をしたまま、先を促す。

月陽:「彼女が僕に最初に名乗った名はオルタナティブエンゼル、コードネームとしか思えない名でした」

雪奈:「……残酷な名前だな」小声でつぶやく。

月陽:「ただ俺の過去を知っていることは本当らしかった、そこで俺は記憶を取り戻すためにその家族と接触したいと思い、今回の仕事が終わった後に直接会う約束をしました。今の時点ではこれが全てです」

雪奈:「……そうだな。まずは手落ちを指摘しておく。エフェクトを過信するな。お前の眼に見えるものは"真実"ではなく、"真実"に近づくためのヒントに過ぎない。むしろ任務中以外に使うことに、個人的には賛成できない。これは"親"としての説教だ。これからは"支部長"として発言する。家庭内だが、頭を切り替えろ」

月陽:「はい」

雪奈:「まずだ……実妹であるかどうかについてはひとまず忘れろ。約束も即座になかったことにしろ。同時にその少女を当支部の保護対象下におく。連絡先あるいは接触手段があるようならば提出して、私あるいは他のエージェントの管轄下とする。何かしらの理由で偶然接触してしまった場合、危害を加える意思のないことを伝え、同行を願え。同意が得られなかった場合、非オーヴァードであった場合は《ワーディング》による強制的な失神を許す。オーヴァードであった場合は時間稼ぎに徹し、応援を呼べ」

月陽:「理由を、聞いてもよろしいでしょうか」

雪奈:「現時点において、"一般エージェント"に開示できない情報に抵触するおそれがある。説明はできない」

月陽:「……了解しました」

雪奈:「このことは他の支部員に通達し、霧谷にも念のため報告をしておく。凍花も聞いていたか──?」

凍花:「……はい」

雪奈:「その反応、お前も会ったんだろう? 落ち着いたら月陽と共にモンタージュの制作に当たれ。それとだ……これは"支部長"と同時に"親"としての発言だが──そういう大事なことは速やかに伝えろ。しばしばこのことを忘れるチルドレンがいるのは本当に悩みの種なのだが、お前たちは未成年だ」

 デザートの残りを無言で食べ、いささか険しげながらも「ごちそうさま」の礼儀は忘れず。

 「……私は資料をまとめてくる。何か思い出したことがあったら、悪いが部屋まで来てくれ」

月陽:「はい」

雪奈:完全に職場の顔で、自室へと去って行く──(二人で会話しても問題ない)


  GM:こんな重い空気の中凍花ちゃんは…どんな思いで…

  凍花:胸が苦しいです ただただ 何も言えない……PCPL両方とも……

  GM:このあと散歩に行きたくもなる(?)

  凍花:なりますね……

  雪奈:甘くて苦くて渋いママレードに

  凍花:ほんと今何か言いたくても言えないんですよ 思考回路が……

  GM:凍花ちゃんが可哀そうだ

  雪奈:アブソリュートゼロ持ちが一番感情アップダウンしてるのって、なにげに珍しいなw 名前的に大体クールキャラになるから。

  凍花:これはもうPLの感情が混ざっちゃってるんでしょうね クールで行くつもりだったんだけどなー(

  月陽:すまない?

  凍花:いえいえいいんですよ とってもおいしいのでb


雪奈:オルタナティブ……多義語である。それには"新たなる"というポジティブな意味もあるが、同時に"代替品に過ぎぬ"というネガティブな意味も含む。

 今回は果たしてどういう意味合いかは、現時点では定かではない。

凍花:母さんにもう1度「はい」って返して……「ごちそうさま」しか言えないいいいい 兄さんに何か言われなければそのままダイニング出ちゃうかもなぁ

月陽:特に言うことはないかな~

凍花:じゃあ片付けして、「散歩に……行ってくる」って言って出ますね 母さんにも一言声かけてから出る感じで

雪奈:(こちらはいつでもシーン閉じてOK)

凍花:こっちも大丈夫でっす

GM:では、家にいながら重たい空気に耐えられなくなったのか、新しい風を求めて凍花ちゃんが家を出たところでシーンを切ります。

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