第1話「入学式②」

場所は変わって同時刻、入学式会場裏側

「はぁ…毎回この時は緊張するのぅ…」

「理事長…毎回毎回緊張しすぎですよ。」

「いやだって新入生に嫌われたくないんじゃよ弓ちゃん」

「まぁその気持ちはお察しします。」

そこには理事長、喜来千代(68)

そして秘書の如月弓(年齢不詳)の姿があった。

「なんか年齢を晒された気がするのぅ…」

「理事長、何の話か分からないんですが?」

「まぁ…よい。

それより今年の新入生は元気だねぇ。」

「そうですね理事長♪」

そんな他愛な話をしていると二人の生徒が入ってきた。

「理事長。」

「おぉ来たか、生徒会長殿、副会長殿。」

「あー、香菜ちゃんに冬音ちゃんじゃない♪」

そこに来たのは生徒会長「暁冬音」と副会長の「暁香菜」であった。

「理事長、今回の入学式は去年より派手にしましたね。」

「冬音よ分かるかい?今回はパレードを意識したのよ。」

「理事長、予算使いすぎです。」

「まぁそう言うな香菜よ。」

「まぁまぁ香菜、今日くらいはいいじゃない?」

「そうよ香菜ちゃん♪」

「むぅ…」

「ははは、お前達3人は仲が良いのぅ」

4人は緊張を紛らわしたいのか他愛な話をしていると外がより騒がしくなっていることに気づいた。

「何か外がうるさいですね?」

「そうね…」

「冬姉…いえ、会長、様子を見てきましょうか?」

「大丈夫よ香菜ちゃん、私が見てくるから。」

「それじゃあ、弓さんお願いいたします。」

「それでは理事長、ちょっと様子見てきますね。」

「うむ、弓ちゃんやい、よろしく頼む。」

外が気になったのか弓が様子を見に行くことになった。

「いったい何の騒ぎですか?」

弓が外に着くと2人の生徒が睨み合っていた…。


続く!

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