待つ間が花

...なんか寝られない。


僕は別に枕が変わったからといって

寝られないほどデリケートではないはずだ。


ただ、だんだんと頭が冷えてきて、

意識がはっきりとしてくると

今の状況にものすごく興奮してしまう。


興奮するといっても、

いやらしい意味ではない。


今の自分は

前までの僕が望んでいた「非日常」を得た。


どうしてこのようなことになっているのか、

わからないことばかりではあるが、

それでも今の状況は「非日常」である。


今まで僕が

のどから手が出るほど懇願していた「非日常」


それが今では目の前にある。


このような状況において、

興奮しないほうがどうかしていると思う。


遠足や運動会などのイベント前夜のよう...

明日への希望と期待が高まって、

なかなか寝れないのがオチなのだ。

人とはそのような感覚に陥る生き物である。




「待つ間が花」

…結果を予想して待っている間が最も楽しいということ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る