彼も人なり予も人なり
ある人は言った。
"天は人の上に人を造らず、
人の下に人を造らず。"
人々は皆平等である、と。
人が人を殺したとき、
その者は殺した分だけ血に染まるだろう。
人が人を殺したとき、
その者はもう人とは言えないだろう。
人が人を殺したとき、
その者はもう二度と人には戻れないだろう。
そうして平和な時代が訪れたとき、
その人は今までの行いに懺悔し、
一生後悔し続けるだろう。
その時に流す涙は
殺された家族の涙に及ぶことはない。
人は失敗してから気づくものだが、
その失敗が次にいかされるかどうかは
その人は次第。
失敗してもなお失敗するのは
学習能力がないから仕方がない。
失敗しても次がないのは
不運としか言いようがない。
人を殺すことは
人間として最大の失敗であり、
つくがえすことは一生できない。
次にいかすものではないのだ。
よって、人を殺すことは不運なのである。
もしかしたら、
敵は味方であったかもしれない。
味方は敵であったかもしれない。
負けた側は勝っていたかもしれない。
勝った側は負けていたかもしれない。
全て表裏一体、紙一重。
それら全て"不運"である。
「彼も人なり予も人なり」
…同じ人間であるから、彼ができて私ができないわけはないということ。
努力して他人ができるものは自分もできる。
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