第6話 静の日常 後編

「重い、、、やっぱり3パックとなると結構重い・・・」


「ほらほら、まだ学校を出て3分も経ってないよ。頑張れ静」


 隣から下駄箱で待ってくれていた巡が面白そうにこちらを見ながら言ってきた。


「他人事だと思って~」


 ジト目で巡を見ながら言うと「まさに他人事だし~?私は自分の持つので手一杯かなー」などと笑いながら返してきた。


 巡は電車通学で私たちの住んでる住宅街を抜けた先にある駅を利用している。


 本当は逆方向に半分ほどの距離の場所に駅があり、大抵の電車通学の生徒はそっちの駅を利用している。巡も1年生の2学期まではそちらを使っていたのだが、一緒に帰りたいという理由で3学期から私たち方面の駅を利用している。


「で、正臣とカズはもう帰ってるって?」


 巡の質問に「帰るのは20時頃だって。」と返すと「明日も学校なのに割とガッツリストレス発散に行ってるわね」と若干驚いていた。午前中熟睡してたから元気が有り余ってるのだろう、そんなことを思いながら巡と一緒に歩く。


「それにしてもカズもカズで大変よねぇ、毎回毎回告白されて。顔も良いし頭も良い、性格も特に問題ない。まさに完璧って感じ。だけど恋に関する話は全くと言っていいほど聞かない。私がカズだったら同じような女捕まえて結婚まで行ってるわ」


「幼馴染の私からすると、割と抜けてるところあるし、成績だってほぼ毎日勉強してるから良いんであって、完璧ではないと思うけどなー」


「確かにそうだけどさー。その部分を含めて完璧っていうか、非の打ち所がないみたいな感じ。弱点なんてあるようにみえて全くないし」


「言われてみれば弱点ってなんかあったかな・・・」


 言われて気づいたが、確かに人に頼ったり失敗することはあっても、それ自体は誰にでも当てはまるし、カズだけの弱点というものを長い付き合いだがみたことがない。


「ならさ、今度聞くなり見つけるなりしてカズの弱点を探さない?」


「見つけてどうするの?カズを脅しでもするの?」


「違う違う、てかカズを脅したところで綺麗に流されるに決まってるって。そうじゃなくて、完璧そうな人にも弱点があることを証明したいだけ」


「巡って自分のやりたいことには全力だよね。勉強もそれぐらいやれば赤点なんて取らないと思うんだけどなぁ」


「私は自分の心に従って生きてるからさ、その心がまだやらなくても大丈夫っていうんだから、大丈夫なんだよ!」


「はぁ、テスト週間に勉強教える私たちの身にもなってほしいよ」


そんなことをため息交じりに話していると、私の家の前まで着いた。


「ちらし寿司ありがとうね、家帰って食べたら感想送るよ」


「ありがと、っていっても今回私は酢飯しか作ってないけどね」


 そういうと巡は「それじゃ具と酢飯、それぞれ感想書かないとねー」と笑いながらいい、「また明日~」と手を振りながら駅の方へ向かっていった。「またね」と巡に手を振り返し、家の中へ入った。


 日も完全に沈んだ19時頃、リビングの机の上には夕飯が並び、両親、姉、私が机を囲んでいた。


 影倒家では夕飯はなるべく家族全員で食べるようにしている。可能な限り食事は家族一緒に食べるという父の方針だ。


「今日は静がちらし寿司作ってきてくれたのよー」


 母がそういうと「おいしそうじゃないか」「そんなことよりお腹減ったから早く食べよう・・・死にそう」と父と姉がそれぞれ言った。そんな姉を見て母が「そうね、さっそく食べましょうか」と言って、全員で手を合わせた後、食べ始めた。


「ん~、普通のちらし寿司ね、酸味が強い気がしないでもない」


「味付けがとってもいいな、おいしいぞ」


「毎日お弁当作って頑張ってるだもの、おいしくて当たり前よ」


 姉、父、母の順で感想を言ってきた。


 やはりいつもと似た感じの感想で、姉は胃に入れば何でもいいの精神なので大体適当な感想。その割にはたくさん食べる。


 両親は毎回ほめてくれる。


 個人的にはもっと具体的な意見が欲しいが、それは正臣達が言ってくれるので気にしてはいない。


「そういえば持って帰ってきた量が多いけど、どうしたの?」


「多めに余ったから部長が正臣やカズにも渡してくれって言って預かってるの」


「それじゃ後で車を出すか」


 父は心配性なので夜出かける際は必ず車を出してくれる。近場なので別に大丈夫なのだが、今まで決して車を出さなかったことがないので、何も言わずに「ありがとう」とだけ言った。


「オミにおいしいって言ってもらえるといいわねぇ」と姉が茶化すように言ってきた。


「だからそんなじゃないっていつも言ってるでしょ。幼馴染なだけだって」


 「へぇ」とケラケラと笑いながら姉は言った。いつもこの類の話になるとからかってくる。


 夕飯も食べ終わるころには20時を過ぎていた。


「そろそろ正臣とカズのところに行かなきゃ」


「それじゃ車を出すから玄関で待ってなさい」


 父はそう言って車庫に行った。私はちらし寿司のパックをそれぞれビニール袋に入れ、玄関前で待っている父の車に乗った。



「もう遅いんだ、あまり長居するんじゃないぞ」


「はーい、それじゃあ渡してくるね」


 そう言って私は車から降り、正臣の家の玄関へ行った。


 チャイムを鳴らそうとした瞬間に扉が開いて、正臣が「わざわざありがとな」と言いながら出てきた。


「私が玄関に着いた瞬間開けるなんて、正臣いつからエスパーになったの?」


「20時に来るって連絡貰ってたし、こんな時間に家の前で車が止まった音がすれば誰だってわかるさ」


「確かに、そうかもね。あとこれがちらし寿司ね。味わって食べるように」


 そう言ってビニール袋を渡すと「いつもありがとな」と言って受け取ってくれた。


「それじゃあ後でメールか明日教室で感想を言わさせていただきますよっと」


 そう笑いながら正臣が言ってきたので「まるで私が感想を聞きたいが為に食べさせてるみたいじゃない。食べたくないなら持って帰るよ?」と言うと「冗談だよ」と言って笑い合った。


「そろそろ行くね。お父さん待たせてるし、カズのところにもいかないといけないから」


「カラオケで死ぬほど歌ってたから気分転換はできてるだろうが、まだ落ち込んでたからなー。まぁ元気づけてやってくれ」


「できそうならやってみるね。でもまあ、どうせ時間が経てば元に戻るだろうし、そこまで心配しなくていいんじゃない」


「そうだと良いんだが」


 いつもなら「それもそうだな」などと肯定的な返事をするのに珍しいな、なんて思いながら私は正臣の家を出た。



「それじゃカズにも渡してくる」


 そう言って車から降り、玄関に行ってインターフォンを鳴らした。するとスピーカーから「どちら様ですか~」とカズらしき声がした。


「静だけど。ちらし寿司届けに来たよー」


「ちらし寿司・・・?あー、今開けるー」


 絶対忘れてたな。


 カズは気が抜けている時いつも思っている事を口にするため、プライベートで出会うときは大体本音を無意識で言っていることが多い。


「お待たせ。悪いな、俺たちのせいでこんな時間になっちまって」


「別に大丈夫。それよりも少しは気分晴れたの?」


「ああ、かなり楽になった。と言ってもやっぱ気になるけどな。カラオケも最初の30分ぐらいは歌わずに明け暮れてし」


「カズがここまで心配性だと思ってなかったなー。なんにしても、どうせ何もできないんだから、いつもみたいに適当そうにしてればいいのよ」


「それもそうか。ありがとな、ちらし寿司も後で感想を送るわ」


 日頃なら「俺そんなに適当に生きてるように見えるの・・・」などの反論的な返しをするのだが、それもしてこないあたり、まだ本調子ではないようだ。


「調子悪くて味が分からなかったなんて言ったら承知しないからね。それじゃ、お父さん待たせてるから行くね。また明日」


「おう、また明日」


 そう返事をしたカズの声は、やはり元気がないように思えた。


車に戻ってシートベルトをしようとしたとき、父が話しかけてきた。


「昔から変わらず、仲が良くて安心したよ」


「いつも正臣やカズ、巡のことは話してるんだから、仲悪いわけないじゃん。変なの」


食事するときや、リビングでくつろいでる時に父と話す内容は、大体が学園生活についてなので、自然と3人との話も多くなる。そのため、日頃から仲が良いことは知っているはず。なのでさっきのような言葉はでてこないはず。


「聞くと見るとでは、やはり違ってな。こうして自分の目で確認すると安心するものなんだよ」


「ふ~ん」


 父の言ってることも分からなくはないが、いつも自分が言っていることを信じてもらえてないようで少し不満が残る。


 いずれにせよ、父に車を出してもらっているし、こうして本当だとわかってもらえたので、とりあえず良しとしておく。


「せっかくの幼馴染なんだから、大切にするんだぞ。大人になっても今のように仲よくできるようにな」


「言われなくてもそうするつもりだよ~」


 その後も最近の出来事や日曜日のピクニックの話などをしながら帰った。


 家に着くころには21時前になっていた。


 姉はリビングで飲んだくれており、大体顔を見るなり絡んでくるので2階へと避難した。


 しかし課題等もないため、特にやる事もなく、ベッドに寝転がっていた。


 10分ぐらいベッドでゴロゴロしていると、机の上にあった携帯電話がバイブレーションと共に小さな通知音を響かせた。恐らく3人のうちの誰かからの感想が届いたのだろう。


 ベッドから起き上がり、画面を見ると巡からのメッセージだった。


 具:そこそこおいしかったよ。でも個人的に味が薄かったかなって。あとレンコンはいらないと思う。


 酢飯:酢飯だった。


 レンコン食べてないだろうなとは思っていた。


 巡は野菜全般嫌いだし、好き嫌いも多いからしょうがない。


 そんなことよりも酢飯の感想がなんとも言えない。酢飯だった。まぁそれはそうだろう。酢飯作ったのに酢飯じゃなかったら困る。


 確かに酢飯についての感想を言うというのは難しいだろうが、それでも何かしらあるだろう。酢飯だった、では感想ではなくて結果報告みたいになっている。


「まぁ、巡らしいって言ったら巡らしいかな」


 笑いながらそんなことを呟き


 いつもありがとねー。具を作った先輩たちにも伝えとくよ。それと嫌いだからってレンコン食べなきゃいけないよ


と打ち込み返事を送った。


 あえて酢飯の感想については触れないでおこう。もしかしたら巡の高度なギャグかもしれないが、巡にそんな高度なテクニックがあるとも思えないのでスルーしておく。


 むしろ純粋に酢飯だったと思って打ち込んだに違いない。そんなことを考えていると返事がきて


 なんと言われようとも私は野菜は食べない、決して食べないそして


 という何とも固い意志をみせたあと、猫がおやすみなさいと言って布団に入るスタンプを送ってきたため、私もおやすみと短く送った。


 巡の生活リズムは大体21時に寝て、午前4~5時に起きるしい。なんとも健康的な生活をしている。


 本人曰く、ぐっすり寝るところとパンがあれば生きていけるらしい。


 そんな生活を若干羨ましく思っていると携帯が震え、通知音が2回連続鳴った。正臣とカズがほぼ同時にメッセージを送ってきたらしい。


「本当に兄弟みたいにシンクロしてるんだから」


 笑いながらそう言い、それぞれのメッセージを見る。正臣


 ちらし寿司おいしかったよ。ただ具の味付けが薄いのか、酢が多かったのかは分からないけど、ちょっとすっぱかった。


カズは


 なぜかわからないがすごく甘く感じた。でも親はちょっと酸っぱいぐらいって言ってたからきっと俺の味覚が若干おかしくなってるんだと思う。


とそれぞれメッセージが届いた。


「やっぱり分担してそれぞれで味付けするのはやめた方がいいかなー」


 試食したときも部員の大半が似たような意見を出した。原因としては酢飯を作る班とおかずを作る班に分かれてそれぞれ作業を進めたからだ。


 いつもはみんなで同じものを進めるという形なのだが、今回は別々のほうが速く終わると思われたので分担となった。これは特に問題ないが、確認し合わなかったというのが問題だった。なので次から分担する際味付けは一緒にする、ということになった。


 正臣達にお礼とその原因を簡単に伝えた。


 正臣はなるほどなーという、興味があるかどうかわからない返事をして、カズはなぜすごく甘かったかを調べたらしく、原因そっちのけで言ってきた。


 どうやら疲れがたまっていると酸っぱさなどを感じなくなるらしいが、甘みはあまり影響がないためらしい。


 取り合えず渡した時に味がしなかったら承知しないといった通り、明日の昼休みにジュースを奢るように言っておいた。


 そういえばそうだったと返事がきたあたり、やはり相当疲れているようだ。返事にキレがない。


 そうこうしているうちに22時前になった。飲み物を取りに台所に行こうとしたら、リビングで酔った姉に絡まれた。


「静~、お姉ちゃんと遊ぼ~。えへへ~」


 そういいながら後ろから抱き着かれ、私は「もーお酒臭いよお姉ちゃん。離れてー」といいながら引きはがそうとするがスポーツをしているため力が強く剥がせない。


「いいじゃ~ん、ちょっとぐらい構ってくれても~どうせ暇でしょ~?それとも何かあるの~?さては正臣とお話しでもするのかな~?いいぞ~正臣は押しに弱いだろうからどんどん押せ~」


「だからそんなんじゃないってば。ただの幼馴染だから~。お姉ちゃんだって早く彼氏の一人でも作りなよ。家で飲まないで合コンの1つでも参加したら?」


「1回参加した後呼ばれなくなったのよ~。なんでだろ~ね~、ははは~」


 間違えなく絡み酒が原因だろうが、面倒なので言わないでおく。


 姉は見てくれはいいのだが、若干面倒くさがりな面があり、そこに絡み酒も加わる為、大抵の男の人は離れていくらしい。


「私の事はど~でもいいのよ!ノロノロしてると、正臣を他の子に取られちゃうわよ~」


 私の右肩に顔を乗せて、左手で私のほっぺをツンツンつきながらからかってくる。


「もー、正臣が誰と付き合おうと私たちの幼馴染の関係が崩れるわけじゃないでしょ」


「あんたも大概、面倒な性格してるわね~。素直じゃないというかなんというか」


そう溜息をつきながら言い、私から離れた。いつもは以上にからかってきたが、こうやって自分から離れていくのは初めてだ。


「まぁ、静がそれでいいって言うならそれでいいかもね~。好きなようにやんなさ~い」


 つかみどころがないのはいつもの事だが、今日はいつにもまして姉の事が良くわからなかった。


 姉から解放された後台所へ行き、牛乳で喉の渇きを潤した。基本的に家で喉を潤すときは牛乳にしている。


 理由は簡単、恵まれてない側の人間だからだ。姉は恵まれているので、私もそろそろ来ると思う。そう信じてる。


 それから歯を磨いて部屋へ戻る途中の廊下に屍があった。いつもの事だ。


 私はそれを揺さぶって立ち上がらせ、私の向かいにある部屋まで肩を貸しながら運ぶ。姉は大体、次の日が休みか午後からだとこんな風に潰れるまで飲む。


 大学4年生の姉だが、就職せずに大学院にいくらしい。学部は経済学部。


 なんでも地域活性化、いわゆる町おこし・村おこしの研究をしているらしい。


 私としては毎度このような状態になるまで飲んでいる姉が、何をしたくて、何を目指しているのか全く分からない。NPO法人でも立ち上げるのだろうか。そんな姉の事を考えながら部屋の前まで連れて行った。


「お姉ちゃん着いたよ。ほらベッドに寝て」


「ん~、ねむくな~い」などと言いながらベッドに腰掛ける姉に、本当に将来大丈夫だろうかなどと思う。


「私も寝るから、ちゃんとベッドで寝てね。風邪ひくよ。電気も消しとくから」


 そういって部屋を出ようとしたとき、姉が酔っぱらった声で言った。


「たまに自分のやりたい事をやりなさい、後悔しないためにもね~」


「・・・やりたいこと、やってるよ。おやすみ」


「そっか・・・おやすみ~」


 そう言ってベッドに横たわった姉の姿を見て、電気を消して部屋を出た。



 部屋に戻ると机の上に置いてあった携帯が、着信を知らせるLEDを点滅させていた。


 確認すると正臣だった。日曜日の詳しい予定はどうするか、という内容だった。


 あの山は登山道はあるが、あまり使われていないし割と高い。


 昼を休憩所で食べる予定なのでおおよそ10時集合、10時半登頂開始すれば大丈夫だろう。お弁当も遅くても9時にはできる。


 頭の中である程度整理ができたので、10時正臣宅集合ということを正臣に送った。カズは送ったところでちゃんと見てくれるか怪しいし、巡ももう寝てしまっているのでこの2人には明日学校で伝えることにした。その後すぐ、正臣から返信がきた。


 了解。弁当楽しみにしてるよ。おやすみ。


「楽しみにしてるよ、かなぁ」


 嬉しい。ただこの嬉しさは、他の人から期待されている時の嬉しさとはまた少し違ったものだ。


 正臣から期待されるときに、この感情を抱き始めたのはいつからだっただろうか。しかしそんな事を考えるのを忘れてしまうぐらい感情がこみ上げてくる。


 この感情がどういったもので、何が原因なのかは分かっている。


 「ノロノロしてると、正臣を他の子に取られちゃうわよ~」


 そんな姉の言葉を思い出す。


 分かっている、そんなことは。でもどうしようもない。


 きっと今ある私たちの距離感や在り方はきっと、全員が幸せな状態。それを私1人で壊すことはできないし、そんなことをする勇気も持ち合わせてはいない。正臣もきっと、私の事を「幼馴染」として見ている。それ以上でも以下でもない。ならば私も「幼馴染」としてみなければ、今は大丈夫でも近い未来、この関係は崩れてしまう。


 でも想いは募っていくばかり。


 毎日同じような思考を繰り返しては振出しに戻り、答えはでない。


「はぁ~」


 ほぼ毎日のように振出しに戻り、自然と零れ出る溜息にうんざりしながらベッドに横になった。


 きっと明日の夜も同じように考えては振出しに戻るのだろう。でもきっといつか、答えが出ると信じて目を閉じた。明日も変わらず楽しい1日であることを祈って。

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