高橋秋奈の最期

 騒動が収束してから秋奈は都市に残り続けた。殺すことが快感という狂気を孕んだまま日常に戻ることは難しく生き残りの宿主達の殲滅に当たっていたが、都市の路地裏で暴漢に襲われた際に反撃し、男三人に対し刺し違え息を引き取った。



「死ね!」


「あなた達よりずっと多く殺してるの!」


「はぁ……はぁ……」



 一人目の男は不意打ちで頭を叩き割られ即死。もう一人は秋奈に対し顔面を殴ったがすぐに銃剣で喉を切られ死亡。最後の一人は後ろから背中を殴り蹴りを何度も蹴りを入れてる最中に足の腱を切られ、その後は滅多刺しにされ死亡。


 見つかった秋奈の死体は悲惨なものだった。

 目は充血し鼻血が垂れ流れ、何度も腹部を切られ内臓破裂を起こし吐血を繰り返し、苦しみながら死んだと思われる。その後は無名墓地に埋葬。






「殺人鬼になる前に死ねてよかったのかな……でも、最後に会いたかったな……」

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