山の国のドーゴ

山の国に小麦を積んだ船が向かう

そして、山の国から船がつく

ドーゴが頼んでいた

新しい武器と、人が何人か乗っていた



武器は儲かる

鍋や鍬の比ではない


しかし、もっと武器を売らなくては

戦争なんていつか終わる

もう飢えるのはいやだ

頭を下げて鉄を売り歩くのはいやだ



船から降りてきた、山の国の人にドーゴはいった

「北と南の情報を常に知りたい」

「今も、モサカとウドには人をつけて、動向報告させている」

「新しくきた者には、カラとクラナの町へ、そして山の水源にむかって欲しい」


・・・


少し考えてドーゴはいった

「いや・・・」

「モサカが和平の使者を出したそうだ」

「捕まえて殺すのがさきだ」


いま、戦争をやめてもらっては困る

もっと、儲けなければ

山の国から飢えがなくなるほど、川の国が買えるほど儲けるんだ



「山の国は貧しかった」

「もう戻りたくない」

「北と南には戦争をしてもらわなければいけない」

「和平の使者を捕まえて殺そう」

「みなでやる」

「人殺しくらいなんだ、もう、ずっと戦争をやっているだ」

「ウドには武器をわたし、戦争を大きくしてもらわなければ」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る