南の領主モサカ

モサカがインバの町に入ると

多くの兵士が門の周りに倒れ手当をうけていた

『・・私の判断の間違った判断のせいだ』

『かえって、来れたものはまだいい・・・みんなすまない』



『どうすればいい』

『どうすればいい』

『・・北の騎兵にすべて奪われるのだろうか・・』



モサカは戦いの前にあった二人の旅人を探した

「東の旅人、少し話をさせてほしい」

「・・助けを借してほしい」

「馬の兵士との戦いに勝つ方法はないだろうか」


小さなウサギ族の男モウカンは話す

「戦っていい事はありません」

「まずは、戦わない方法を考えたほうがいい」


大きなオオカミ族の女ナミは話す

「停戦の交渉をしてはどうですか?」


モサカは答える

「しかし、水を渡すのは難しい」


ナミは話す

「それでは、今ある小麦を半分渡すのはどうでしょう」


モサカは答える

「・・・それは多すぎる・・・」

「しかし、今の私には選択肢はないようだ」

「何とか、みな飢えずに冬はこせるだろう」



モサカは、停戦交渉役の使者を送った



この交渉で争いは、収まると思われた

しかし、調停役の使者は戻らず




大陸の中央にある農業都市のクラナが北の騎兵に攻められていると報告があった



そして、もう一つ山から南の領地に流れる川の水が止まっていると言うのだ

どうやら、山の湖から北に向かって流れているという




モサカは戦うしかないと決意した

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