南の地方は、栄えていた

昔からそうであった訳ではない

南の地方には、モサカという男がいた

南の地方には、議会があり税がある

モサカは、かつて議会に治水を提案した

山から海に流れる川を南の平野に導くというものだ

議会は承認した

農地は増え、収穫量は増えた

そして、町は豊かになり栄えるようになった

彼は、他にも色々な事を提案し行動に移していった

学校が必要だ

市場が必要だ

そして、鉄を作ろう

すぐに、モサカは行動に移した

山の国から技術者を引き抜いてきた

こうして川の国でも鉄を作り始めた

南の地方はさらに豊かになっていった

しかし、ある時、北の地方が反乱を起こしたのだ

彼らはカラの町を占領した

北の軍隊は鋼鉄でできた武器を持ち、強靭であった

そして、水を半分よこせと言うのであった

水を半分渡す事は、作物の収穫が半分になると言う事

南の民は苦労して治水を行った

受け入れる事は出来ない

受け入れては、我々がが飢えてしまう

モサカは軍隊を組織した

そして山の国にも使者をだした

鋼鉄でできた武器を都合してほしい

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