今はまだクロニクルの君へ



おぼつかない足どりで歩く君


ようやく 目標物にたどり着いて振り向いて笑う君


そのあと 思いもかけず尻もちをついてしまう君


思い出したかのように泣いてしまう君


体を弾ませながら抱っこを要求する君


抱きかかえると足をばたばたさせて喜ぶ君


すぐに適当なものを指差して気を紛らわそうとする君


それに応えて語りかけるといつまでも凝視している君


おならをすると ぶっう~と口真似する君


笑いながらいさめても いつまでもぶっう~と口真似する君



今の君は

僕のクロニクルを実写で再現しているかのよう


それが いつ 君だけの人生になるんだろう


いや それは 考えまい

少なくとも今は





なんだ

笑いながら眠ってるよ




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