スカボローフェアは、サイモン&ガーファンクルの名曲でやさしいメロディにのせて、詩的な詩を綴っていて。でも、その中に込められたメッセージの鋭さを思い出すような先の見えないその場所にいてつぶやく、せつない作品です。「パセリ・セージ・ローズマリー・アンド・タイム。」繰り返しささやかれる歌詞が色を失っていくようですごく印象的なシーンになりました。昔のタイプライターのキーは重かった。そこに怒りをこめても。戦争の時代を生きたなら、感じる心も奪われていきそうだと振り返ります。