第2話 新しい家族
僕は、佐竹ふみや
いて座のA型。
高校1年生。
家族は、両親。
兄弟はいない一人っ子。
ひみやが平仮名なのは、姓名判断でこれが一番良かったかららしい・・・
二三矢も候補に挙がったが、「二番手には甘んじるな」と、ふみやになった・・・
でも、全く期待に添えていないようだ・・・
で、突然いとこの、真奈ちゃんがやってきた。
苗字は同じで、佐竹・・・
やぎ座のB型・・・
つまり僕のほうが、ひと月ほどお兄さんになるが・・・
今日から、一緒に暮らすらしい・・・
「で、父さんはゴルフ」
「違うわよ。真美ちゃんの歓迎会の予約に言ってる」
「どこへ?」
「いつものレストラン」
我が家は、何かあれば、レストランでお祝いをする。
両親の新婚時代から、変わらない・・・
「・・・で、何時から?」
「今日の午後五時半よ・・・」
僕は飲んでいたお茶を噴き出した・・・
「ちょっと待ってよ、笑点が見れない」
「DVDに録画しときなさい」
「よくない」
「どうして?」
「リアルタイムで見て、データー放送で、座布団をあげたりとったりして、
ピコピコしないと意味がないの!」
「我慢しなさい」
「やだ」
真奈ちゃんが、口をはさむ・・・
「ふみやくん、私の事嫌い?」
「いや、そううじゃなくて・・・」
「嫌いなんだ・・・」
女はずるい・・・いつも思う・・・
「わかった、行きます。行かせていただきます。」
「ありがとう。だから、ふみやくん、大好き」
そうして、頭をなでてくる。
昔からだが、この子のクセなのか・・・
「で、真美ちゃんはいつから転校するの・・・」
「明日からよ」
「明日?急過ぎないか?」
「いいのよ、早い方が」
何でも勝手に決めてしまう親であった・・・
うちの家系は、女性の方が強い・・・
まあ、そのほうが安泰らしいが・・・
「で、真美ちゃんの部屋は?」
「あんたと相部屋」
僕は立ちあがった・・・
「いくら従妹でも、それはまずいんじゃ・・・」
「冗談よ。あんたの隣」
「あっ、そう・・・」
とりあえず、安心した。
「真美ちゃんの荷物は?」
「今朝届いたわよ?あんた、良く寝てたもんね」
いとこは、法律上は結婚出来る・・・
でも、真美ちゃんとはしないほうがいいと、本能が教えてくれた・・・
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